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前回の私のメルマガでは、
「2023年は飲食業が熱い!」とお伝えしました。
飲食業は個人投資家でも詳細な分析がしやすく、
業績の見通しが立てやすいことがメリットの銘柄です。
この話をしたときに、読者の方から質問があり、
業績の見通しが立てやすさに詳細を聞きたいと連絡がありました。
本日は、飲食業の分析の仕方について
ポイントをまとめてみました。
飲食業の業績の良し悪しを分析する際に見るべきポイントは、
大きく以下の2つがあります。
①新規出店計画
②月次発表
上記2つを確認すれば、大体その企業の業績の良し悪しが見えてきます。
「①新規出店計画」についてですが、
そもそも飲食業の事業拡大を言い換えると、
「店舗数の拡大」と言えます。
店舗数が増加すればするほど基本的には売上は増えていき、
企業規模が大きくなっていきます。
よって、飲食店の業績の良し悪しは、
新規出店計画を見れば大体わかります。
例を挙げてもう少し説明しましょう。
企業Aは現在10店舗出店し、売上10億円の飲食業です。
この企業が、今期3店舗新規出店すると計画し、
計画通りに新規出店したとしましょう。
現在、1店舗当たりの平均売上が1億円(10億円÷10店舗)であるため、
3店舗増えることで約3億円が増加する期待が持てます。
よって、来期の売上は約13億円くらいまで伸びそうと予想がたてられます。
もちろん今期に3店舗出店しても、
その間に何店舗かが閉店してしまうと売上が減少してしまうので、
必ずしも以上のようになるわけではありませんが
おおよその売上の目安が立てられるでしょう。
企業の新規出店計画は、決算発表で公開されることが多く、
「決算短信」や「決算発表資料」、「中期経営計画」等で確認することができます。
次に、「②月次発表」です。
外食企業では前月の売上動向を毎月発表している企業が多く存在します。
この前月の売上動向のことを「月次(げつじ))」と言います。
上場企業は3ヶ月に一度、3ヶ月分の決算(決算短信)を発表します。
また、その決算発表は大抵1ヶ月から1ヶ月半が経過してから発表されますので、
だいぶ後になってから売上などの情報が手に入ることになります。
具体的には、3月決算の企業の場合、
4月~6月までの3ヶ月分を加えた売上数字を7月下旬から8月中旬に発表します。
以上のスケジュールですと、4月に売上が悪くなっていても、
実際に知ることができるのは3ヶ月から4ヶ月後の7月から8月になってしまいます。
一方で、外食企業のように月次を発表している企業であれば、
このようなことはありません。
4月の売上は5月に発表されることが多いのです。
翌月にはその企業の売上が良かったか、悪かったかを知ることができます。
そして、月次は毎月発表されますので、
決算発表前におおまかな決算の売上状況が確認できるのです。
事前におおまかな決算の売上状況が確認できますので、
3ヶ月ごとに訪れる決算発表に大きな不安を抱えることなく、投資できます。
この2つのポイントを組み合わせると、
「①新規出店計画」でおおよその売上と営業利益の見通しを立て、
「②月次発表」で、足元の業績推移を確認し、
自分の見立てと会社の業績の差を確認します。
会社が予想する業績予想と、自分の見立てに差があり、
足元の業績も自分の見立てに近い進捗の場合には、
四半期決算で会社業績予想の上方修正がされる可能性が高いです。
こう文章に書いてみると、非常に簡単な分析ですよね。
でも、これをやっている投資家って意外に少ないんですよ。
これを見て飲食業が気になった方は、
ぜひ、分析を早速やってみてくださいね。
今年は、企業予想と私の見立てにかなり乖離があると思います。
つまり、、、
ー田村祐一
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田村 祐一



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