『串カツ田中』がピンチ!?【田村祐一】



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From:田村祐一

8月初旬から中旬にかけて決算発表があり、
今それを1銘柄1銘柄ゆっくり再度確認しているのですが、

少し気になった銘柄があるので、
今日はその話をしたいと思います。

その銘柄とは、「串カツ田中ホールディングス(3547)」です。

『串カツ田中』を全国展開している企業であり、
家族連れで入れる居酒屋として人気の企業です。

最近では珍しくなくなった居酒屋での禁煙対応も、
同社が有名居酒屋チェーンの中でも真っ先に導入したことでも有名ですね。

私は、串カツが大好きなんですが、

自分が住んでいる近所の串カツ田中は、
連日込んでいて入ることができないお店の1つになっていますね。

安くて美味しいので行きたいのですが、
30分以上待たされるのは嫌なもので、、、

そんな「串カツ田中ホールディングス」ですが、
実は直近の株価はあまり芳しくありません。

その理由ですが、

「出店計画の見直し」

を発表したことが要因です。

2023年11月期の出店計画を従来の66店舗から
32店舗に引き下げを発表しました。

この出店計画の引き下げは、
2024年期以降の出店にも響く可能性が高く、
同社の成長曲線が下向いたと言えるでしょう。

ここで気になるのは、人気の串カツ田中なのに、
なぜ店舗数を増やせないのかという問題です。

その原因は「人不足」です。

店舗運営に必要な社員の確保に苦戦していることで、
新規出店ができないというのが実情です。

その結果、既存店の営業ではコロナ禍明けということもあり、
絶好調に推移しているのに、

新店舗が出せないという悲しい事態に陥っています。

実は、この串カツ田中の出店計画の見直しですが、
飲食店経営や飲食店分析に詳しい人間ならば
ある程度予想がついていた事象なんです。

決して難しい話ではないのですが、
飲食店店舗には「400店舗の壁」という言葉があります。

有名人気チェーンが、400店舗を目前に

業績が一気に低迷したり
出店ペースが落ち込み成長ストーリーが狂ったり

という鬼門の店舗数なんです。

串カツ田中は全国で308店舗(2023年8月時点)ですが、
400店舗を目前に成長軌道を余儀なくされました。

400店舗の壁に引っかかった銘柄で言うと、

「鳥貴族(3193)」、「ペッパーフードサービス(3053)」
が最近では有名ですね。

なぜ、400店舗の壁に引っかかるかというと、
要因はさまざまありますが大体は

①不採算店舗の増加
②人不足

の2つが挙げられます。

①ですが、全国で400店舗というと、
ある程度全国津々浦々に店舗がいきわたる感じです。

田舎の繁華街には必ず1店舗ある感じです。

店舗が少ない時期にはありがたがっていたお客さんも
400店舗まで行くとありがたみもなくなり、
当たり前にある店舗の一つになります。

都内で言えば、新宿や新橋には1店舗ではなく、
数店舗あるような感じで、

店舗同士で食い合いが発生しやすくなる時期です。

その結果、不採算店舗が生まれやすくなり、
業績拡大にブレーキがかかります。

②については、言うまでもないですね。

最近は、どの業界でも人不足が進んでおり、
飲食店は働く環境が厳しいこともあり敬遠されることもあります。

人材の確保は年々難しくなっています。

②は①にも直結しており、人を確保するために
給与をあげざるを得ず結果として不採算になりやすくなります。

また、人件費上昇をおして人を無理やり確保しても、
社員教育が満足に出来ずに店舗に配置し、

店舗での接客が悪くなり悪評がたち
結果として既存店の売上減少につながったりします。

適当に400店舗前後が厳しいということではなく、
明確な理由で飲食業界の鬼門の数字となっています。

私たち個人投資家も、
この400店舗は覚えていたほうが良い数字です。

飲食業で上場している企業で、400店舗前後まで増えた企業は
いったん手仕舞いのタイミングである可能性があるんです。

もしあなたが今注目している飲食業の企業があったら
店舗数を一度確認してみてください。

400店直前だったら、今後の業績拡大のストーリーを
一度詳しく調べてみたほうがいいですね。

最近、コロナ禍が明けて飲食株の株価は
とても上がっています。

年末にむけて私の中では一番期待している業種です。

ぜひ、みなさんも飲食業に注目してみてください。

田村祐一

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