モチベーションを維持する秘訣。安定的に勝てている時こそ危険なワケ・・・



【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです

西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




 

夢幻です。

去る10月11日、王座戦にて藤井聡太・竜王名人が3勝1敗で永瀬拓也・王座を下し、王座を奪取しました。

藤井七冠はこれで、将棋界の八大タイトルをすべて手中に収め、前人未到の八冠を独占し、全冠制覇を成し遂げました。

1996年に羽生九段が七冠全冠制覇(当時は叡王戦が無かったため7大タイトル)を達成した時以来、27年ぶりの全冠制覇となりました。

その当時の興奮を覚えている身としては、まさかまさか自分が生きている内に、こんな偉業が達成されるとは夢にも思いませんでした。

それは、感覚的も確率的にもあり得ない事だと思うからです。

藤井竜王が名人を奪取した6月にもメルマガでこの話をしましたが、その際は、藤井竜王の過去のデータから、その勝負強さについて解説しました。

それは、どの棋戦でも同じ研究をするのではなく、優先的にとるべき棋戦などが棋戦の勝率から見て取れ、優先度の高い棋戦では勝負強さを発揮しているということでした。

6月の時点では、八冠制覇の確率は藤井さんの勝率からおそらく五分五分だとみていたのですが、その後に棋聖戦、王位戦を順調に防衛、この時点で全冠制覇の確率は8割程度にまで上昇。

しかし、最後に試練が待っていました。相手はラスボスとも言える永瀬王座

永瀬王座は藤井さんが唯一、VS(ブイエス・・・棋戦以外で練習対局をし、一緒に研究する仲間)をしている研究相手です。

王座戦では、どの対局でも永瀬王座に力負けしており、局後に藤井さんが「逆のスコアでも全然おかしく無かった」と語っている通り、奪取はしましたが、何かスッキリしない部分が残る全冠制覇となりました。

逆に言えば、最終局の永瀬王座が終盤に悪手を指して大逆転をしてしまうのですが、その後に投了を告げるまでの姿が大変印象的でした。

やはり、最後の砦となったプレッシャーもあり、自分が防衛しなければという風に気負い過ぎて、本来の力を発揮出来なかったのかなと思います。

さて、一転かわって、藤井八冠の局後の記者会見で、いくつか偉業を成し遂げる為のヒントがあったのでピックアップしてみたいと思います。

1つ目は、将棋というゲームの真理を探求している事。

これは、タイトルを始めとした目標やタイトルへの意識の質疑応答で、藤井さんはいつもタイトルを意識するのではなく、いい将棋を指す、面白い将棋を指す、将棋の探求と棋力の向上を意識しているところです。

システムトレードで言えば、それを使ってたくさん稼ぎたい、お金が欲しいよりも自分の納得出来る素晴らしいストラテジーを作るといった感じでしょうか(笑)

それが、結果として全冠独占に結びついているという印象です。

2つ目は、モチベーションの維持についての考えかたです。

藤井さんは、数年前に将棋AI(コンピュータソフト)に出会った事で世界が広がったと語っていて、質疑応答では、AIに出会って、その圧倒的な実力(棋力)を知って、自分もまだまだ強くなる余地がたくさんあると感じたのだそうです。

確かに、そういう可能性を感じて、自分の実力を信じる事が出来るのはとても重要な事だと思います。

何故なら、私自身が長くトレードを続けてきて、最も難しいのがモチベーションの維持と感じるからです。

そして、振り返ってみると、検証を続けていていいデータが見つからなかったり、ストラテジーを上手く作れなかったりと、自分の検証や相場研究の限界を感じた時に、モチベーションが下がる事が多いです。

検証すれば必ず答えがあるというわけではありませんからね・・・

そういう状態が続くと、検証する事自体が怖くなることもありました。

それは、トレードが順調に行っていて、安定的に勝てている時にありがちです。

というのもそういった時こそ、検証の量が減りがちで、それに応じて、検証データを見てもアイデアが浮かばなくなったりと日に日にトレードの感性が落ちていくので注意が必要です。

藤井さんの例を挙げると、自分より上の存在を見つけ、ヒントを得るというのは良い方法だと感じました。

しかし、藤井さんはどこまで強くなるのでしょうか。

羽生九段のように次は全タイトルの永世称号を獲得する日が来るのか注目ですが、自分もトレードの世界で頑張りたいと思います。

では次回もお楽しみに!

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!


The following two tabs change content below.

夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。