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こんにちは、夢幻です。
先週のメルマガではドーパミンによる刺激の頻度を高めていく事により、やがて依存症となり、その依存がどのように自身を破滅へと導くのかを解説しました。
この依存症について解説するきっかけとなったドジャースの大谷選手の元専属通訳の水原一平氏の賭博報道について、これまたとんでもない続報のニュースが報じられました。
そのニュースはこの事件について調査していたカリフォルニア州の連邦検察が
”大谷選手は資金を盗まれた被害者とし、水原氏を訴追”
すると発表しました。
(上の画像はライブドアニュースより)
訴追の内容は、大谷選手の銀行口座から不正送金を行った際に、大谷選手の銀行口座の内容を本人の許可なく自身の連絡先に変更し、また電話口で自身を大谷選手自身となりすまし、送金を承認させた事によるものだそうです。
これらは、銀行の信用を大きく損ねるものとして最大30年の禁固刑になるという非常に思い罪のようです。
その発表の中で、様々な事実が明らかになりました。
まず、大谷選手の銀行口座から勝手に送金した額は当初6億8000万円と言われていましたが、他にもあり、確認出来ているだけでも、24億5000万円以上に上るようです。
また、水原氏の現時点までのギャンブルでの累計損失は約62億円にも上るとの事。
前回の大谷選手が盗まれた7億円という数字も衝撃でしたが、実際はそれを遥かに上回る被害だったようです。
改めてギャンブル依存症の恐ろしさが確認出来る事案だと痛感しました。
そもそも、この賭博疑惑については常識で考えれば不可思議な点も多く、大谷選手自身の関与も疑われていました。
1.そもそも大谷選手は何故水原氏にそんなに大金を使えるようにさせていたのか?
2.数千万の送金には本人確認が必要なのでは?
3.そもそもブックメーカー側は事前の入金額以上の賭けを許す事はあり得るのか?
4.ブックメーカーが水原氏では返せもしない程の負債を負わせていたのは何故か?
などです。
これについても、今回の発表で詳細が明らかになりました。
1.そもそも大谷選手は何故水原氏にそんなに大金を使えるようにさせていたのか?
→水谷氏は大谷選手がメジャー挑戦した2018年当初から大谷選手の銀行口座の開設や管理などを任されており、口座には自由にアクセス出来る状態にあった。
→大谷氏の銀行口座は他のエージェント、経理担当者、財務アドバイザーなど自分以外の専門家には一切触らせず、自分だけが触れるようにしていた。
2.数千万の送金には本人確認が必要なのでは?
→送金手続きが水原氏がオンラインで行っており、多額の送金の場合は電話での確認があったが、電話口で大谷選手に成りすまして、送金を処理させた。
3.そもそもブックメーカー側は事前の入金額以上の賭けを許していたのか
→正規のブックメーカーは基本、事前入金が必要だが、違法なブックメーカーの一部では後払いでも賭けが出来るブックメーカーも存在する。
4.ブックメーカーが水原氏では返せもしない程の負債を負わせていたのは何故か?
→水原氏は(暗に)大谷選手の口座の資金を匂わせ、支払いに困る事はないと伝え、ブックメーカーを信用させ、賭けを続けていた。
などなど、今回の発表からかなりの点で事件の全容が明らかとなり、
また、過去2年間での大谷選手とのやり取り(メッセージや通話記録)からは大谷選手が賭博に関与しているという記録は一切なかった。
という事が分かり、改めで大谷選手の関与はなかったとの発表があり、大谷選手の活躍を期待していたファンにとってはやっと一安心という所でしょうか。
ところで、まだいくつか不可思議な点が残っているのにお気づきの方はいますでしょうか?
それは、24億円を不正送金しても、累計損失の62億円には遠く及ばないという事です。
このままでは、ブックメーカーは30億円近いお金をとりっぱぐれる事になりますね。
実はこの背景にはある恐ろしい背景があるようです。
国際カジノ研究所の所長であり、世界のカジノに精通する木曽崇氏によると、こうした違法なブックメーカーの一部では、特定の顧客に多額の借金を背負わせ、その返済を猶予する見返りとして、様々な情報を引き出そうとする組織もあるとの事。
例えば、今回の水原氏のケースですと、借金返済を猶予する代わりに、大谷選手やチームメートの調子などのいわゆる”関係者でしか知りえない”機密情報を要求する可能性があるという事です。
こうした”プロ野球関係者しか知りえない”情報が第三者の手に渡ると、公平性の観点から非常に問題があり、当然ながら野球関係者は野球関係のギャンブルは禁じられており、万が一行うと思いペナルティが課せられます。(水原氏も野球関係のギャンブルは行っていなかったとの事)
しかし、水原氏経由で、こうした機密情報が洩れると、この情報を用いてブックメーカーが多額の利益を上げる事が出来ると言う訳です。
世界で活躍する大谷選手の側近として、情報を引き出すために、ブックメーカーが水原氏をコントロールしようとしていたという背景を知って末恐ろしい世界だと感じました。
そういった可能性もあるという背景を知ってこのニュースを見るとまた違った見方が出来るかもしれません。
長くなりましたので、次回に続きます。
では次回もお楽しみに!
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