会社予想との実際の期待との乖離を見つけるには?



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From:田村祐一

3月決算企業の本決算発表が本格化していますね。

今週月曜からは怒涛の決算発表ラッシュなので、
私としてもかなり気合が入っています。

先週の7日から10日までは約1000件の決算発表があり、
土日はその精査で追われている感じですね。

ざっくりと決算内容を見てみると、
やはり2024年3月期決算はかなり良い数字が並んでいますね。

正直ここまで良い決算が並ぶことは珍しく、
コロナが明けて経済状況が良くなっていることを再認識させられます。

とはいえ、大事なのはすでに終わった決算内容ではなく、
2025年3月期決算であり、この会社予想の数字がどうかです。

その数字を追っていくと、やはり日本企業と言った感じでしょうか。

かなり保守的な数字がずらりと並んでいます。

例えば、トヨタ(7203)の決算を見ると、

2024年3月期は前期比96.4%増の5兆3529億円となり、
日本企業として初めて5兆円を超えました。

ニュースにも大きく取り上げられたのでご存じかもしれません。

一方で、2025年3月期は、営業利益予想は4兆3000億円とし、
2024年3月期と比較して19.7%減を見込んでいます。

トヨタの減益予想に限らずですが、
本来であれば増収予想でもおかしくない企業が前年度据え置きとか、
企業予想をかなり保守的に見積もる企業が多く出ています。

株式市場も決算内容的に悪くもなく、かといって想定以上でもないので、
狭いレンジで売り買いが交錯している感じです。

さて、保守的な企業決算がでるという現象ですが、
これはそこまで悪いことではないというのが私の感想です。

想定以上の決算事業がでて株式市場が上がることは確かに嬉しいですが、
想定以上の決算が出てしまうと、決算前に株を仕込んでいる方はいいですが、
決算前に仕込んでいない人は、出遅れてしまいます。

むしろ、今回決算が保守的な企業が多かったので、
第1四半期以降に株価が噴く銘柄が多いということです。

決算明けの5月後半から6月は絶好の仕込み時になり、
むしろ決算明けがチャンスになります。

会社予想との実際の期待との乖離を見つけるには、
しっかり決算をみればおおよそ見つけられます。

これを詳しく解説するのは時間と文字数がかかりすぎるので割愛しますが、
簡単に見つける方法としては、以下の2つがあります。

①想定為替レート
②月次売上高

①は、外需系企業が対象ですが、
その期の想定為替レートを発表します。

想定為替レートが今の為替に対して円高を想定している場合、
企業決算が出る際に、想定為替レートよりも円安に推移していれば、
そのまま増収増益につながります。

想定為替レートが必要以上に円高想定している企業も多くあり、
そのあたりの企業の目星をつけて、本業の売上の良し悪しも精査すれば、
第1四半期決算での会社業績予想の上方修正が期待できそうです。

②は、飲食業に多いのですが、
毎月の売上を発表してくれている企業があります。

そういった、企業の月次売上高を見て、
前年同月比の伸び率と、会社予想の増収増益率を比較して、
月次売上高の伸び率が高ければ、上方修正される可能性が高いです。

この2つは比較的簡単に会社予想と実際の着地との乖離が確認しやすく、
上方修正銘柄を見つけやすいです。

このあたりを、狙ってみる良さそうです。

今回の決算は今のところ悪くはないけど、肩透かし感が強いので、
これからチャンスとなりそうです。

時間をかけて狙っても良さそうです。

田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。