より良い高配当銘柄を抽出する方法とは?



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From:田村祐一

今年は日本株市場が好調なこともあって、
雑誌社さんから取材依頼が結構舞い込みます。

新NISAも始まったこともあり、
雑誌の売上も比較的好調なようです。

雑誌社さんと取材を受ける中で、
個人投資家に受けるテーマの話になったのですが、

どうやら個人投資家はこのテーマが好きなようです。

そのテーマとは、

「高配当株」

だそうです。

雑誌の表紙に「高配当」という文字を大きく入れると、
雑誌の売上が目に見えて変わるそうです。

売上が上がることから、雑誌社さんは、
「高配当株」を取り上げことが多い、
むしろ取り上げざるを得ないそうです(笑

そういった背景もあり、
私に来る依頼の半数は「高配当株」になってます。

高配当株とは、その名の通り
配当利回りが高い銘柄を指します。

ひと昔前の高配当株と言えば、
配当利回りは2.5~3%以上あれば「高配当」に分類されていましたが、

最近では3%でも高配当とは言えません。

最低でも「4%」を超えてから高配当株に分類されるイメージです。

配当利回りが「4%」を超える銘柄数は、
6月14日時点で約510銘柄あります。

500銘柄以上もあるならば、たしかに3%では少し物足りないですよね。

そして、問題なのは、この500銘柄もあるので、
どれに投資をするかという点です。

これだけ多いと、1銘柄ずつ銘柄をチェックをするのは、
正直時間がいくらあっても足りないですよね。

ある程度スクリーニングして、
銘柄を厳選したうえで、1銘柄ずつチェックしたいところです。

私なりに銘柄のスクリーニング方法を考えて、
以下の条件で銘柄のスクリーニングを行っています。

■高配当銘柄スクリーニング条件

①配当利回り:4%以上
②ROA:8%以上
③株価位置(50日):30%以上

ざっくりとこんな感じでスクリーニングします。

①は、当たり前ですが、高配当株を探しているので
配当利回りが「4%以上」という条件を付与しています。

そして、重要なのは②以降です。

条件②の「ROA:8%以上」は、企業の収益性の高さを表しています。

ROAは、企業に投下された総資産(総資本)が、
利益獲得のためにどれほど効率的に利用されているかを表す指標です。

この数値が高ければ高いほど、収益性が高い企業と言えます。

なぜ、この数値が高配当株の条件に必要かというと、
配当を配る原資である利益をしっかりと稼ぎ出すことができるからです。

ひと昔前では、高配当株と言えば、内部留保がたくさんあって、
堅実に利益を上げられる企業が優秀な銘柄と言われていました。

しかし、時代はもう変わっており、
内部留保がたくさんある銘柄は、言い換えると、
稼いだ利益を何にも投資せずにお金を無駄にしている企業と評価されます。

未来への投資をしていない分だけ、
将来の成長が見込みにくい、衰退するリスクがあるということです。

ROAの数値が高い企業は、将来への投資をしっかり行っている企業が多く、
成長に伴い配当額のアップが見込める企業ということです。

そういう理由で、ROAは最近の高配当株選びの条件に
私の中では必須級の条件になりつつあります。

条件③は「株価位置(50日):30%以上」は、
直近の株価状況が最低でも安値圏にないということを定義しています。

安値圏にある銘柄は、投資家に売られ、
興味を持たれていないということです。

そういった銘柄を高配当投資として買っても、
配当の利益よりも値下がりによる損のほうが大きくなり、
高配当投資を行うメリットがなくなってしまいます。

せっかくなら、高配当も受け取りながら、
値上がり益も欲張っていきたいですよね。

そこで、選定する銘柄については、
高値更新が期待できる銘柄を優先的に選びたいですね。

なるべく、高値更新間近、そこまでいかなくても、
高値圏にある銘柄が理想ですね。

この3つの条件でスクリーニングをかけると、
約60銘柄がヒットします。

条件式の数値は多少前後させてもかまいません。

銘柄選定にかける時間がある方は、
条件式を緩めて、幅広い銘柄を見てチャンスを広げてもいいでしょうし、

時間がない方は、数値を厳しくして
より銘柄を厳選して時間短縮しても良いでしょう。

6月の今頃は、ちょうど3月の配当権利落ち後の利益確定売りが一巡し、
高配当株を仕込むには絶好の時期と言えます。

相場も4月以降調整しており、
高配当株もいい感じに押し目買いのチャンスと言えそうですね。

高配当株投資と言っても、ただ配当利回りが高い銘柄を
無秩序に買えばよいというものではありません。

配当利回りが高くても、ダメな銘柄はゴロゴロしています。

しっかり銘柄を厳選して、配当利回りは享受しつつ、
欲張りに値上がりも狙っていきたいところです。

田村祐一

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田村 祐一

統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株価を大きく動かすイベントに合わせて銘柄を売買する「イベント投資」にも注力。