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こんにちは、紫苑です。
7月は、前半2週間は上げ続け、SQ通過で2週間下げ続ける、非常にやりにくい相場ですね。
指数は5~6月のレンジを下に突き抜けています。
ただ、急落銘柄数を見ると、
*急落銘柄数:斉藤レシオより浅めの下げの銘柄数
*斉藤レシオ:5日移動平均乖離率-10%以下、かつ、25日乖離率-20%以下の銘柄数で、暴落の水準感として使われることが多い
16(火)12銘柄→17(水)9→18(木)9→19(金)8
→22(月)12→23(火)5→24(水)7→25(木)12→26(金)7
このフィルターは、20銘柄でちょっとした急落、100銘柄で1年1回あるかないかの急落です。
急落した銘柄が更に売り込まれるような厳しい相場ではなく、まだ調整の範囲内(暴落はおろか急落ですらない)であると言えます。
私の資産は5月下旬か6月上旬程度まで調整しています。
DDはおそらく4%程なので、キツくはないですが、気分は悪いことには変わりありません。
それでは今日は暴落逆張りストラテジーの潜在的な欠点についてお話します。
前回までに
どんなに平時に稼いでも暴落の対処方法を間違えると簡単に退場する
暴落を買い向かうときのポイントは、システムでも裁量でも
最重要なことは反発まで資金ショートをしないことで、
その上でできれば反発までにできればポジションを多く抱えている方が望ましい
逆張りストラテジーは平時のストラテジーと違い、
何を買うかよりいつ買うかが大事で、
同じタイミングで仕掛けたものは同じトレードと見なす
というお話しをしてきました。
・重要なことは反発まで資金ショートをしないこと(7月17日)
・同じタイミングで仕掛けたものは同じトレードと見なす(7月24日)
一般に、資産曲線はストラテジーの数が多いほど安定すると言われます。
これは平時のコンセプトが違うストラテジーに言えることであって、逆張りには全く当てはまりません。
私はかつて、空いている資金枠をフル稼働するような複雑かつハイレバなマルチを組んでいました。
以前は、期待値=落ちているカネだと思っていたので、期待値を全力で取りに行かないのは、落ちているカネを拾わないような感覚で、もったいない気がしたからです。
(だいぶ保守的に運用するようになった今でも、この傾向は残っています)
これは逆張りのマルチについても同じでした。
逆張りでハイレバ&資金効率の最大化をすると、ハマればきれいに反発して爆益になります。
一方で反発のタイミングがズレると、資金ショートしやすくなります。
一定レベル以上のシステムトレーダーは、過去に経験したことがある相場なら確実に利益を上げられます。
逆張りストラテジーを作る、あるいは逆張りマルチを組むとき、逆にここが落とし穴になることがあります。
逆張りの資金管理(リスク管理)では、同じタイミングでエントリーしたものは同じトレードと見なしています。
ですから、銘柄分散を増やし1ショットを小さくして売買回数を増やしても、同じ日に仕掛けたものは、サンプル数1としてカウントします。
斉藤レシオ100銘柄以上でエントリーするストラテジーは過去20年に16回、斉藤レシオ50銘柄以上にしても30回程度しかありません。
つまり逆張りのサンプル数は極端に少ないのです。
ここで、平時のストラテジーを作る際の注意事項を思い出して下さい。
サンプル数(≒売買回数)が一定水準を下回ると、カーブフィットの可能性が高くなりますね。
逆張りストラテジーはカーブフィットの最たるものです。
過去のバックテスト結果が当てになりません。
当てにならないのですが、エッジがとてつもなく大きいので、仮にカーブフィットでも期待値がマイナスになることはないだろうとして運用します。
カーブフィットさせていることが前提の逆張りストラテジーには、カーブフィットの影響を減らすための「正しい」運用方法があるのですが、長くなるので次回お話しします。
*来週は本業が忙しいのでお休みします
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紫苑
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