日経平均2200円安、5年ぶりの暴落相場の下値の目途を探る



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こんにちは、夢幻です。

久々の暴落相場がやってきましたね(汗

この暴落相場の起点は7月11日で、アメリカの消費者物価指数の上昇率が市場予測を下回った事をきっかけに、FRBによる利下げ観測が強まり、一気に円高相場へと舵を切りました。

これに歩を合わせて日経平均も42400円から38500円付近へと下落し、少し市場が落ち着いた7月末に日銀が政策金利を0.25%に引き上げると発表、翌8月1日は日経平均1000円安、2日はアメリカの景気減速懸念により日経平均は2200円安とブラックマンデー以降の歴代2位の下落幅を記録しました。

8月2日の引け後も海外市場並びに日経先物は下げ基調で週明けの日経平均は35000円前後のスタートとなる見込みです。

では、この一連の利上げショックはどこで下げ止まるのでしょうか?

これを考えるのに、まず必ず押さえておきたいポイントは株価が下がる理由は金利でも経済指標が悪化する事でも無いという事です。

それらは、投資家が売り買いを判断する指標の一つでしかありません。

株価が下がる理由はただ一つで、”現値よりも安い価格で売買が成立する”事、これ以外にありません。

そして、株価下落、特に暴落相場が起こるのは売り優勢、つまり需給において売りたい投資家の数が買いたい投資家の数を圧倒的に上回った時です。

当然、売りたい人の中には”売れればいくら安くてもいい”という人も居るわけでこういう優先度の高い人から株が放出され株安へと進行していきます。

そして、注目すべきはこの”売りたい投資家の心理”です。

これは手持ち株が更に値下がりする事へのストレス、恐怖、そして資金のショートなどが背景としてあります。

何が言いたいのかというと、”利上げ”とか”円高”とか”景気悪化”とか株安のきっかけは違っても根本の”売りたい投資家の心理”は同じだという事です。

つまり、株安のきっかけの材料よりも、”売りたい投資家の心理”の恐怖の度合いに着目した方が話はシンプルで見立ても立てやすいと思います。

次に、暴落相場の比較材料としては、前回の暴落相場であるコロナショックと比較してみます。

あの時は、実体経済も見通しがままならず、ステイホームで我々の生活も脅かされる状態でしたので、史上類を見ないレベルの恐怖だったと感じます。

その恐怖と比べれば今回の利上げの影響からの恐怖の度合いは低いと考えて良いでしょう。

実際のコロナショックの日経平均の推移は以下の通りです。(上画像の左チャート)

スタート日 2月14日 日経平均26700円

最安日 3月19日 日経平均16360円

下落率は、23営業日で約38.7%となっていました。

そして、今回の利上げショック(上画像の右チャート)は

スタート日 7月11日 日経平均42400円

15営業日後 8月3日 日経平均35900円(15.3%)

月曜日 8/5 日経平均35000円(17.5%)

となっており、やはりコロナショックと比べると株価暴落と言ってもまだまだ易しいレベルと言えると思います。

実際に、ワーストケースとしてコロナショックと同じ38.7%の下落率を想定した場合・・・

日経平均株価はなんと約26000円となり、これを最悪のシナリオと考えておけば良いでしょう。

流石にここまでの下げは期待しづらいので、次は日経平均の二段下げに着目した株価予測をしてみます。

日経平均の株価暴落を観察すると、一直線で売られるよりも途中で株価下落が収まる場面が結構あります。(チャートのオレンジ枠の部分)

恐らく週末を挟む兼ね合いで恐怖が和らぎ、この膠着相場が起こっているものと推察されますが、これを踏まえると

コロナショック

26700円→21000円(-21.3%)→16360円(-22.1%)

となって、初めの10営業日で約21%の下落、5日ほどの膠着相場を挟んで、次の10営業日で約22%の下落となっています。

また、1回目と2回目の下落率はほぼ同じ下落率となっています。

これを踏まえ今回の暴落では

利上げショック

42400円→38500円(-9.2%)→35900円(-6.8%)

となり、1回目は約9%の下落、2回目は7%の下落ですが、週明けの日経平均が35000円とすると、下落率は9.1%となり、このあたりは一つの下値の目途となる可能性はあります。

2回目が仮に1.5倍の下落率を想定した場合は13.8%の下落率となります。
この場合の株価目途は33200円となりおおよそ年初水準となり、こちらの方が下値の目途としては分かりやすいかもしれません。

そんな感じで8月第2週に早々に33000円を割るような展開になるなら、かなり大きめの反発が見込める水準だと思います。

実際はそこまでいかずに月曜または火曜のうちに34000円台での反発となる可能性が高いと思いますが答え合わせはまた来週以降ということで(笑)

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。