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こんにちは、紫苑です。
私の本業と暴落の総括で中断していましたが、逆張りについてお話しします。
今日も暴落逆張りの資金管理について、特にカーブフィットである逆張りストラテジーを「正しく」運用するためのポイントをお話しします。
暴落する材料はその時々で違うので、平時用の単純な需給が成り立ちません。
反発も公的資金や緩和のような材料のようなこともあり、どこかで反発するものの、反発するポイントは運的な要素が強いようにも思えます。
上旬の日銀利上げショックも、政府や日銀の対応が早ければ月曜日に反発していたでしょう(暴落の原因がアメリカ発ならFRBは週末のうちに対応していたはずです)。
あるいは、少し対応が遅れれば、反発はもう1日2日遅れていたと思います。
おそらく、過去に同じ値動きで暴落はないでしょうし、今後もないでしょう。
過去の暴落にしても、結果的にそのポイントで反発しただけで、材料によって数日前後していても全く不思議ではありません。
システムトレードで暴落逆張りの資金効率を最大化させると、過去の暴落の平均値的なポイント(あるいは若干浅め)でエントリーすることになります。
一方で、ここまでお話ししてきたように、暴落の反発ポイントは運の要素も含まれるので、そう強い根拠があるわけではありません。
そもそも、逆張りのバックテストで資金効率を最大化できるのは、過去に起きた暴落の値動きを「知っている」からに他なりません。
資金効率を最大化しているように思えても、それはただのバックテスト上の結果であって、今後の暴落が反発する担保にはなり得ません。
20年3月の暴落は、過去に経験したことがない逃げ場のないものでした。
私のマルチは早々に弾切れ気味になりました。これは資金効率を重視するあまり、同じタイミングで仕掛けるストラテジーがいくつかあったことが原因の一つでした。
私がとった対策は、この暴落に合わせてパラメータを調整することではもちろんありません。
これだけ大きなDDをもらうのは、おそらく根本的に何かが違うのだろうと考えました。
(と文字で書くのは簡単ですが、現実は心と頭の整理がつくまで数ヶ月かかりました)
ここで7月24日にお話ししたトレードの王道に立ち返ってみます。
「いつ戻るかわからない場合は時間分散で買う」
この王道をシステムトレードに落とし込むなら、逆張りのマルチは時間分散をする必要があります。
私のマルチの改良のポイントは、最終的に以下の2点になりました。
・似たタイミングでシグナルが出るストラテジーを一本化してシンプルに
・ポジションの出し入れが直感的にわかりやすいマルチに
例えば
今まで:斉藤レシオ100銘柄(組入比率100%)
改良後:斉藤レシオ50銘柄(33%)、100銘柄(33%)、300銘柄(33%)
のようなイメージです。
こうすると、時間分散ができていますし、暴落が進むごとにどのくらいポジションが増えるかが直感的にわかりやすいと思います。
*実際のマルチはもう少し複雑ですが、それでもポジションの最大量は簡単に管理できます。
逆張りマルチのポイントは時間分散で、これさえできれば良いので、
極論すれば、単体の逆張りストラテジーはフィルター(斉藤レシオ)の部分を変えるだけでも構わないでしょう。
(もちろん最適化するに越したことはありません)
単体のストラテジーを作り込むことより、時間分散をすることの方がはるかに大事です。
日銀利上げショックは、斉藤式逆張りのシグナル発生のタイミングがちょうど暴落の底になりました。
下げるスピードが速すぎるのがシステムトレード的には却って良い方向に作用して、資金枠が一杯になりにくい、追証が発生しにくい、易しい部類の暴落だったと言えます。
あなたの逆張りマルチは時間分散になっているでしょうか?
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