株初心者が犯してしまう大きな間違い【西村剛】

2024.10.25

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ここ1,2年、日経平均は過去最高値を更新し4万円近くまで上昇しました。

今回の上昇を見て株式投資を始めた方も多いのではないでしょうか。

そんなあなたにぜひ覚えておいてほしいことが・・・

・株トレードで最優先すべきなのは【利益】

ということです。

なんだ当たり前じゃないか！

ほぼ全員がそう思うはずなのですが、実際には利益よりも別のことを優先してしまうひとがあまりにも多いのです。

株式投資を始めた方が犯してしまう大きな間違いとは・・・

・トレードすることが目的

になってしまっているということなのです。

利益をあげるためにトレードしているつもりが、いつのまにかトレードすることが目的となり、利益が上がるかどうかが問題ではなくポジションを持っていないと損をした気分になる通称「ポジポジ病」にかかってしまっている方が本当に多いのです。

例えばシステムトレードにおいて、今日の終値よりもかなり下で指値を入れるタイプのストラテジーはよくあります。

終値よりもかなり下で指値を入れ、その日の安値でヒットすればかなりの勝率になるという検証結果をもとにトレードしているはずなのですが、そんなに下の安値なんて刺さらないから、もっと上で刺しておこうと、注文を変えてしまう方が後を絶ちません。

これではせっかく有効な検証結果に基づいてトレードしているにもかかわらず、検証結果とかけ離れた成績になってしまうのです。

今の状況を考えてみましょう。

週末には衆議院選挙が控え自民党が大敗しそうな状況にあるのに加え、11月には米国大統領選挙があります。

また東証の取引時間延長でシステム障害の可能性も残っています。

このように大きな材料がある前はできるだけリスクを取らず現金比率を高めておくべきなのですが、「ポジポジ病」にかかってしまっている人はそれが理解できず、何が何でもフルポジションで株を買っておかなくては気がすまなくなっているのです。

もしあなたが今のタイミングで現金比率を高めることに抵抗があるのであれば、「ポジポジ病」の可能性があります。

トレードをすることが目的ではなく利益をあげることが目的です。

ぜひ頭に入れておいてくださいね。

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。