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From:田村祐一
来週半ばくらいから3月決算企業の
中間決算発表が本格化します。
中間決算と言えば、本決算に次ぐ重要な決算発表です。
会社が予想する通期の業績に対して、半分の期間が過ぎた段階で
どの程度の進捗なのかということが重要な焦点になります。
中間決算はその名の通り1年の中間(半分)までの
売上や利益が計上されます。
本決算で会社が予想した1年の売上予想や利益予想に対して、
半期でどれほど売上や利益をあげられたかを確認します。
途中経過が良ければ、会社予想の上方修正が期待できますし、
逆に悪ければ、下方修正される懸念が出ます。
通期業績予想の上昇修正もされやすく、
とっても重要な決算と言えます。
さて、今年の中間決算発表ですが、
私の中でのキーポイントは2つあります。
①為替の円高進行
②インバウンド
この2つが中間決算に大きな影響が出てくると思います。
①については、直近の米ドル為替の動き見ると、
1ドル150円前後となっています。
7月には1ドル160円まで進んだ円安ですが、
9月には140円まで円高に一気に進行しました。
しかし、直近では再度円安が緩やかに進んでおり、
為替の動きが激しくなっています。
大企業は1ドル140円台で想定していることが多く、
若干のプラス要因にはなりえると思います。
ただし、昨年度と比較する為替による業績上乗せ効果がなくなるので、
今年は、外需系企業の決算は厳しい目で見ないといけませんね。
前年度までは、収益がそれほど拡大していなくても、
為替の影響で業績的には拡大しているように見えたものが、
今年はそれがなくなるからです。
為替の動きも数か月で大きく上下に動いていることからも、
為替感応度が高い銘柄のトレードは難易度が高くなっています。
それに加えて、本業の売上次第という見通しも立てねばならず、
プロでも判断が難しいというのが現状です。
その分、自分の見通しが当たった場合には、
かなり大きな利益が期待できるものの、
万が一予想を外した場合には、大きな損が出るので、
ハイリスク・ハイリターンの投資になりそうです。
②についてですが、①とそれなりに関係はあるのですが、
やはりインバウンドによる業績拡大の恩恵を受ける企業に注目です。
私は、新宿に住んでいるのですが、
街を歩くと、日本人より外国人が多いような気がします。
新宿のアップストアでは、外国人で行列を作っていたり、
ラーメンの一蘭では30分待ちの行列ができてたりします。
コロナ以前よりも外国人が多くなっている印象があり、
インバウンドの恩恵を受けていると思います。
その恩恵を受けることができる業種の業績は実際に伸びており、
ホテル系や飲食系、旅行系などの企業業績はおおきく拡大しています。
恩恵を享受できる最有力候補としては、
国内旅行に関連した企業や
飲食業(特にアルコール提供)でしょう。
このあたりは、前々から言われていますが、
業績回復期待が高い銘柄と言えるでしょう。
今年は、外需よりも内需系の企業のほうが強そうな印象ですね。
決算発表シーズンは、企業独自の要因から
株式市場が例年盛り上がりやすいのですが、
今年に限って言えば、正直不透明な部分も大きいです。
国内では衆議院選挙、米国では大統領選挙と
立て続けに政治系のイベントが続く中で、決算発表が出てきます。
企業業績だけでなく政治的な理由で株価が変動するリスクがあり、
様子見ムードの強い状況が続いています。
企業独自でどれだけよい決算を出しても、
相場全体が冷え切っていれば、なかなか株価は上がりにくいです。
当然、一部の超優良企業は、全体が悪くても、
業績の良さで押し返して、株価上昇が期待できますが、
全体で見れば、上げにくい展開もあると思います。
政治系のイベントが一通り通過する
11月2週目あたりから株価が大きく動く可能性が高いでしょう。
リスクを取れるなら、そういったイベント前に良い銘柄を仕込み、
イベント通過後の大きな動きで利益を掴みましょう。
逆にリスクを取りたくない方は、
イベント通過後に仕掛けたほうが無難ですね。
2024年の中間決算発表については、優良銘柄がゴロゴロあって、
いろんな銘柄に注目しているんですが、
どうしても政治系のイベントのせいで、
全部は見切れないなーと思っています。
注目している中でも、特に良い銘柄に厳選して
先回りしたいところですね。
今年は、当たれば大きいし、ハズレも大きそうな感じで、
決算発表前後の投資はギャンブル性が高くなっていますね。
そういった状況なので、私の中で
決算狙いのファンダメンタル投資よりも、
ちょっと株価が下がったところで買い、
反発したところで売る逆張り戦略を用いた
システムトレードのうほうが11月は利益出しそうかなーと感じてます。
田村祐一
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