TOBされそうな銘柄を先回り投資したら儲かる?株価上昇のパターンその2



【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです

西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




 

こんにちは、夢幻です。

12月の最終週(12/9~12/13日)の相場はやや上昇
日経平均株価の先週末比は379円高の39470円となりました。

先週12日には一時40000円台を回復する場面もありましたが、メジャーSQの13日には500円弱下げて、週足での40000円台回復とはなりませんでした。

先週にお話した短期的に株価が跳ね上がる銘柄の特徴ですが、1つ目はTOB(株式公開買い付け)でした。

こういったTOBの可能性が高い銘柄を事前に仕込んでTOB後に売れたらかなり値幅が取れますが現実味はどうでしょうか?

1年間でTOBされる銘柄が多く見積もって100銘柄とすると、1日当たりTOBされる銘柄は1年を240営業日として0.416銘柄/日です。

上場銘柄は約4000銘柄ですから、保有している銘柄がその日にランダムにTOB対象となる確率は約1/9600です。

TOBのプレミアムが30~50%だそうなので平均40%あると仮定して、1日当たりの期待リターンは

40%÷9600=0.00416%になります。
月利換算では約0.1%、年利換算では約1.2%になります。

これは上場銘柄4000銘柄がランダムにTOBされると仮定した場合ですが、仮にTOBされやすい銘柄を1/10の400銘柄に絞れたと仮定すると

保有銘柄がその日にTOBされる確率は10倍になって、1日あたりの期待リターンは

40%÷960=0.0416%となり、
月利換算では約1%、年利換算では12.7%になります。

その銘柄の適正株価(理論株価)が精度高く計算出来て、その適正株価と現在の株価が乖離している銘柄ほどTOBされやすいといった傾向があれば

適正株価と現在株価の乖離率の大きい順に銘柄を並べて、先頭から順番に100銘柄ほどホールドするというのは結構ありなのかもしれません(笑)

実際に、TOBされる銘柄を高確率で当てる投資家の方も居るらしく、業種的にTOBされやすい業界や前回のウェルスナビ、住信SBIネット銀行のように事業拡大に狙われそうといった思惑があれば、更に確度が上がり、利回りの上振れを取れそうな気もします。

さて、今回取り上げる短期的に上昇する銘柄のもう1つの特徴は、株主優待の新設です。

それもただの新設ではありません。

1万円を越えるQUOカード(金券)の優待新設です。

QUOカードの優待を行っている銘柄は多数ありますが、直近で1万円を越えるQUOカードの新設を行う銘柄が増えています。

実は先週12日にもさくらさくプラス(7097)が株主優待制度の新設を発表しましたが、その内容は

”200株保有以上の株主に対し、1月末日、7月末日にそれぞれQUOカード1万円が貰える”というものです。

12日の終値で株価は1015円なので200株20.3万円に対し2万円の金券がもらえる為、優待の表面利回りは約10%弱となります。

当然株価は跳ね上がり、金曜はストップ高の1315円となっており、月曜もストップ高の1615円まで上昇見込み(PTSはストップ高の1615円の買い多数)なので、既に60%近くの上昇がほぼ確定している状態です。

※上のチャートはさくらさくプラスの先週のチャート

同じような銘柄として今年目立った銘柄がREVOLUTION(8894)で10月23日に株主優待の新設を発表。

内容は、”2000株保有の株主に年間12万円のQUOカードPayが貰える”というものです。
(ただし、こちらは2回連続で株主名簿に記載、つまり最低半年以上は株を保有しないと優待配布の対象とならない制約付きです)

このIRを出した時の株価は428円ですので2000株で856000円に対し、12万円の金券が貰えるので表面利回りはなんと14%となりました。

これを受けて、株価も連日ストップ高の後、428円だった株価は3日後に寄り付いて615円まで上昇、一気に43.7%も上昇しました。

ここまで利回りが良いと、優待を継続し続けられるのか?その優待を行う原資を本業で稼ぎだす事が出来るのかという疑問も出ますから本業が上手く行っているかの見極めも重要になってきますね。

そういった背景もあり、優待の表面利回りだけでその後の株価が決まるわけでもなく、さくらさくプラスは好決算と一緒に優待新設のIRも出したため、どこまで株価が伸びるかには注目しています。

今後も短期的な株価対策としてこの高額QUOカードの株主優待新設の銘柄は出てくると思うので、先回りしそうな銘柄を予想して仕込むのはありかもしれませんね(笑)

では次回もお楽しみに!

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!


The following two tabs change content below.

夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。