
【お知らせ】
下記リンクのメルマガを中心に情報を更新していく予定です。
無料ですのでぜひご登録いただけるとありがたいです
↓
西村剛の投資戦略メルマガ【無料】
From:田村祐一
投資のテクニックとしてナンピン買いと
増し玉(ピラミッティング)があります。
よく株系の雑誌にも取り上げられているし、
有名トレーダー等がこれらの手法で大きな利益を上げていることも
取り上げられていることで、気になる投資家も結構いるみたいです。
実際、私にもここ最近偶然ですが、
数件ナンピンと買い増しについて質問を受けました。
そこで、今日はナンピン買いと増し玉について、
私なりの所感と有効性をお話ししたいと思います。
そもそも、ナンピン買いと増し玉について
知らない方もいるでしょう。
ナンピン買いとは、保有している銘柄の株価が下がったときに、
さらに買い増しをして平均購入単価を下げることです。
増し玉とは、保有している銘柄の株価が上がったときに、
さらに買い増しをして、さらなる株価上昇を狙うことを指します。
ナンピン買いは損しているときに、買い増しすることで、
平均取得単価が下がり、対象銘柄が反発したときに損を回復しやすく、
利益に転じやすいという効果があります。
増し玉は、利益が出ているときに、その銘柄を買い増しすることで、
対象銘柄の株価がさらに上昇すれば、その分さらに利益が増大する効果があります。
さて、ここからが本題です。
これらの投資手法は有効な投資手法なんでしょうか。
以下に、私の所感をまとめました。
■ナンピン買い
システムトレード視点:〇
ファンダメンタル視点:×
リスク面:非常に高い
総合評価:システマチックに投資できるなら利益は期待できるが、
負けたときの損失は非常に大きく推奨できない。
■増し玉(ピラミッティング)
システムトレード視点:×
ファンダメンタル視点:〇?
リスク面:高い
総合評価:システムトレード分析では有効性はないものの、
裁量トレードの才能があればワンチャンありなのか??
上記が私の所感です。
ナンピン買いは、システムトレードで過去の株価データ分析をすると、
利益が大きくなるという結果が得られています。
平均購入単価が下がることで、負けトレードが減り、
結果として利益が増加する効果が確認できています。
システムトレードをはじめとした、きちんとしたロジックに基づいて、
システマチックにトレードが実践できるならば、ナンピン買いは有効な手法です。
ファンダメンタル(裁量)でナンピン買いをする場合には、
私は絶対にオススメしないです。
そもそも、銘柄を買い付けし、その後に株価が下がるということは、
最初に自分が買い付けした投資判断が間違っていたということです。
その銘柄に対して、間違いを認めずに株を買い増しするという行為は、
大きな損につながるリスクが非常に高くなります。
また、買い増しすることで、自分の運用資産全体に対して
その銘柄の割合が大きくなることで、
仮にその銘柄の株価が反発せずに下落し続けたときには、
目も当てられない損失を被るリスクもあります。
よって、ナンピン買いは、システムトレードで機械的に
実践するならばありな手法と言えますが、リスクは非常に高く、
株式投資の初心者や中級者にはオススメできない高等テクニックと言えます。
私個人はナンピン買いは行っていませんし、
これからも行うことはないと思います。
そして、増し玉ですが、
こちらはシステムトレードで過去の株価データで分析すると
まったく利益がでない投資手法という結果が出ています。
株価が高値を取っている銘柄を、さらに資金を投入することで、
利益幅が小さくなる傾向が得られました。
せっかく最初に利益が出ていても、買い増しすることで平均取得単価が上がり、
買い増し直後にトレンドが転じ、負けトレードに転じるリスクが高くなるからです。
システマチックに買い増しを行うと、損が膨らむという結果がでているので、
システムトレード的には増し玉は全くオススメしません。
しかし、ファンダメンタル的には、はっきりと否定はできません。
著名トレーダーの中には、特定の銘柄の増し玉で、
大きな利益を上げて、億り人になった方もいます。
おそらく、それらの人は、株価が上がり続ける優秀な銘柄を
偶然なのか必然なのか当てることができ、
それに自分の財産の大半を投資できる胆力もあったから成し遂げたのでしょう。
裁量トレードの才能が非常に高い人ならば、
増し玉という手法はありだと思います。
しかし、それで成功した人はごくわずかでしょうし、
増し玉著名トレーダーの裏には、あまたの退場者が出ていると思います。
また、ナンピン買いと同様に、特定の銘柄に資産が集中することで、
損をした場合の金額も大きくなり、運用資産を大きく棄損するリスクが高まります。
よって、裁量トレードの才能にあふれる方以外には、
個人的には増し玉は全くオススメしません。
長く書きましたが、何が言いたいかというと、
ナンピン買いも増し玉も、私はオススメしません。
そもそも、特定の銘柄に自分の運用資産の大半を投入する
これらの手法は、失敗したときのリスクが高すぎます。
自分の資産を集中させればさせるほど、
自分の思惑と異なる株価の動きをしたときに
その失敗を認めることが難しくなっていきます
損が膨らんでいって、認めることができなくなり、
最後はやけくそになって、その銘柄と一緒に心中する。
そんな投資家を私は何人も見てきたので、
これらの手法は本当にオススメできないですね。
というか、特定の銘柄に資産を集中させるのは、
「投資」ではなく「ギャンブル」です。
そもそも、株式投資って、特定の1銘柄に全額投入するような
そんな狭い市場じゃないです。
だって、4000社近く上場している銘柄があり、
常に勢いのある銘柄が新規で追加される面白い市場です。
FXのように商品(通貨ペア)が少ないならナンピン、増し玉も理解できますが、
株式投資では1つの銘柄にこだわる必要なんて全くありません。
1つの銘柄に集中投資してリスクを高めるくらいなら、
新しい勢いのある銘柄たちに分散投資したほうがよっぽど
利益も期待できるし、リスクも小さいですよね。
これが、私のナンピン買いと増し玉に対する答えです。
私の答えが100%正解と言うことはないですし、
人によっては上記に対して異論もあるでしょう。
でも、上記の投資手法には、魅力的な面以上に
リスクがあることは理解してほしいところです。
田村祐一
【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!

田村 祐一



最新記事 by 田村 祐一 (全て見る)
- この先、暴落する確率は・・・? - 2025年3月7日
- 日経平均株価が下落!今後の見通しは?【田村祐一】 - 2025年2月28日
- 今年はシステムトレードの年? - 2025年2月21日