投機が市場に果たす役割(投機は悪なのか)【紫苑】



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こんにちは。紫苑です。

 

金融所得課税を30%にする議論をするとかしないとかいう話が上がっていました。

これだけGDPデフレギャップなのに、利上げとか増税とか、本来なら口にするだけでも不謹慎なのですが。

日本の金融政策や財政政策は、相も変わらず理屈ではなくお気持ちでやっているのだと大きなため息が出ます。

 

そのときに、投機が害悪だという意見がありました。

相場と関係ない一般人の発言ならまだしも、株を売買している人(バリュー・高配当の投資家)の発言だったので、腰が抜けるほど驚きました。

 

私たちトレーダーは市場にどんな役割を果たしているかご存知でしょうか。

 

投資と投機の違いから、トレーダーの役割についてお話します。

 

投資は買ったら買い切り。基本的には売りません。

売るのはファンダに大きな変化があったときだけで、売ったら売り切りです。

現物でやることが多いのでポジション量は少量で短期的な値動きへの関与はわずかですが、保有期間は長期になるので長期のトレンドに影響します。

 

投機は私たちがいつもやっていることです。

ポジション量は多く、短期的に値を動かせる可能性がある一方、保有期間は短く、長期のトレンドへの影響はわずかです。

 

チャート上では、投資はトレンド(傾き)に、投機はボラティリティ(振幅)に表れます。

 

ここで、参加者が投資家しかいない市場を想像してみます。

買ったら買い切り売ったら売り切り、しかも買いから入る人たちばかりですから、厚みのない閑散とした市場になります。

値段はかなりつきにくく、希望するタイミングと価格では売買できないかもしれません。

 

この市場に私たちトレーダーが参加するとどうなるでしょうか。

短期的に大きなポジションを動かすことになり、また同じ材料でも買いからも売りからも入るので、市場に厚みができます。

 

「市場の厚み」のことを「流動性」と言います。

 

このように、私たちトレーダーの役割は、市場に流動性を与えることです。

 

泡沫の「バリュー高配当投資家」など、流動性は気にしないで売買できるのでしょうから、市場の厚みなど理解できないのかもしれません。

ただ、大きな資金量を扱うようになると、流動性は重要な問題になりますから、流動性をに関与するプレーヤーも市場には必要ですね。

 

 

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紫苑

2006年からシステムトレードを開始。最大DDは50%程度。システムトレードで1億の資産形成を達成し、2019年4月には、「300万円を1億円まで増やしたシステムトレーダーの軌跡」というテーマでセミナーを開催。 ここ数年は、イベントドリブン、OP、サイクル投資も手掛ける。「色々な意味」で後輩たちのリーダーや目標になるべく、日夜、「努力」をしています。
紫苑さんのブログ:紫苑の億トレへのシステムトレード+科学的裁量