年間12万円の金券を株主に配ると大風呂敷を広げた銘柄に前代未聞の悲劇が起こりました。。。



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こんにちは、夢幻です。

先週、とある銘柄であってはならない事態が起きてしましました。

それは、東証スタンダード銘柄コード8894 REVOLUTIONという銘柄です。

同社は昨年2024年の10月23日に株主優待を新設し、2000株以上を保有している株主にQUOカードPayを12万円配るとして非常に注目を集め、開示前418円だった株価は連続ストップ高にて一気に615円までおおよそ50%近い上昇を演じるなど注目を集めていました。
(上チャートの黄色〇の部分)

実は、昨年12月16日の私のメルマガでもこの銘柄を取り上げていました。
その内容は、

直近で短期的に上昇する銘柄として2パターンあり、

・TOBを発表した銘柄
・1万円を越えるQUOカード(金券)の優待新設をした銘柄

の後者の代表格として取り上げたものでした。

この際は、

・さくらさくプラス(7097)
・REVOLUTION(8894)

の2銘柄を取り上げていました。

その時の内容は以下のようなものです。

ーーーここから

さて、今回取り上げる短期的に上昇する銘柄のもう1つの特徴は、株主優待の新設です

それもただの新設ではありません。

1万円を越えるQUOカード(金券)の優待新設です。

QUOカードの優待を行っている銘柄は多数ありますが、直近で1万円を越えるQUOカードの新設を行う銘柄が増えています。

実は先週12日にもさくらさくプラス(7097)が株主優待制度の新設を発表しましたが、その内容は

”200株保有以上の株主に対し、1月末日、7月末日にそれぞれQUOカード1万円が貰える”というものです。

12日の終値で株価は1015円なので200株20.3万円に対し2万円の金券がもらえる為、優待の表面利回りは約10%弱となります。

当然株価は跳ね上がり、金曜はストップ高の1315円となっており、月曜もストップ高の1615円まで上昇見込み(PTSはストップ高の1615円の買い多数)なので、既に60%近くの上昇がほぼ確定している状態です。

同じような銘柄として今年目立った銘柄がREVOLUTION(8894)で10月23日に株主優待の新設を発表。

内容は、”2000株保有の株主に年間12万円のQUOカードPayが貰える”というものです。
(ただし、こちらは2回連続で株主名簿に記載、つまり最低半年以上は株を保有しないと優待配布の対象とならない制約付きです)

このIRを出した時の株価は428円ですので2000株で856000円に対し、12万円の金券が貰えるので表面利回りはなんと14%となりました。

これを受けて、株価も連日ストップ高の後、428円だった株価は3日後に寄り付いて615円まで上昇、一気に43.7%も上昇しました。

ここまで利回りが良いと、優待を継続し続けられるのか?その優待を行う原資を本業で稼ぎだす事が出来るのかという疑問も出ますから本業が上手く行っているかの見極めも重要になってきますね。

ーーーここまで

で、今回何が起こったのかと言うと、REVOLUTION(8894)の新設優待の初の実施日2025年4月30日を迎える事なく、この株主優待制度は廃止される事が、去る3月11日に開示されるという前代未聞の悲劇が起きてしまいました。

これを受けて、195円だった株価は連続ストップ安にて一気に95円まで下落(約-51%)しました。(上チャートの右オレンジ〇)

今までこういった株主優待が1度しか行われずにすぐに廃止になったケースはありましたが、一度も実施されずに廃止されたのは前代未聞ではないかと思います。

ただ、元々利回りが良すぎる優待だっただけに、本当に実施されるかが疑問視されていた銘柄ではありましたが、まさか一回も実施されずに廃止になるとは多くの株主は考えていなかったことでしょう。

しかも同社は同日付で代表取締役社長の新藤氏が辞任し退任しています。

あまりに不可解な出来事に、株主から会社へクレームもかなり入ったようで内容としては
・株主優待を実施するつもりがなかったのに株価上昇のために公表したのではないか

という所で、同社に疑いの目がかけられる事態になっています。

これを受けて、同社は3月14日に第三者委員会を設置し、この優待新設の導入プロセスが適法であったかの検証を行うとの発表がありました。

こういった事例が出来ると、他の銘柄も優待が実施されるのか似たような優待目当てで上昇した銘柄にも影響が出そうで、少し調べてみたところこの1万円以上のQUOカードが貰える銘柄を調べてみたところ、現時点で13銘柄ありました。

その中にはREVOLUTIONのように、まだ優待が実施されていない銘柄も含まれています(汗

次回は、この金券優待の高利回り銘柄をピックアップし、紹介してみたいと思います。

そういった狙いで銘柄を保有している方は、会社の開示を鵜呑みにせずに優待が実施されるかを業績含め検証してみてください。

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。