株価の上下を構成要素で分解する



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こんにちは。紫苑です。

 

前回のメルマガ(https://sys-tatsu.com/investmentnews/?post_type=blog&p=15151)で「バリュエーションの圧縮」と書きました。

 

バリュエーション、私たちシステムトレーダーは必ずしも理解している必要はなく、馴染みはないかも知れません。

極端に簡略化すれば、ここではPERのことだと解釈して頂いても結構です。

 

そもそも株価の構成要素はご存知でしょうか。

 

株価=PER*EPS

 

です。

 

EPSはその会社がどのくらい利益を出しているか(あるいはその予測)という指標です。

会社の業績(業績予想)で、ある程度、実態に即しています。

 

会社の業績が良くなるのは実体経済の景気が良い時期、悪くなるのは景気が停滞したり後退したりしている時期というのはイメージしやすいと思います。

 

景気良い=EPS↑、景気悪い=EPS↓

 

PERは利益に対してどのくらい買われているか(今の株価は利益の何年分に相当するか)という指標です。

市場参加者の期待度の反映で、期待が大きければPERが高く(割高に)なり、期待が小さければPERが低く(割安に)なります。

「市場参加者の期待」を「相場の雰囲気」と言い換えても良いかも知れません。

 

では、市場参加者の期待や相場の雰囲気が良くなるのはどんなときでしょうか。

 

こちらは少々厄介で、実体経済が悪くても、なんとなく相場の雰囲気は良いという期間は存在します。

 

やや結論ありきの説明にはなりますが、

相場の雰囲気は、実体経済の良し悪しではなく、概ね市中に回っているお金の量の多少で決まります。

 

市中に回っているお金の量が増えるのは低金利や量的緩和(QE)、減るのは高金利や量的引き締め(QT)です。

 

金融緩和=PER↑、金融引き締め=PER↓

 

この考え方が景気循環とサイクル投資を理解する上での基本の一つになります。

 

【今回のポイント】

株価=PER*EPS

景気良い=EPS↑、景気悪い=EPS↓

金融緩和=PER↑、金融引き締め=PER↓

 

続きは次回に。

(来週は本業多忙のため、お休みします)

 

*このシリーズは最終回まで読んで頂いてようやく全部が繋がります。

それまでは断片的で読みにくいかもしれませんので、良ければどこかに保存して頂き、読み直してみて下さい。

 

*関連記事

アメリカ株の急落の本質

https://sys-tatsu.com/investmentnews/?post_type=blog&p=15151

 

 

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紫苑

2006年からシステムトレードを開始。最大DDは50%程度。システムトレードで1億の資産形成を達成し、2019年4月には、「300万円を1億円まで増やしたシステムトレーダーの軌跡」というテーマでセミナーを開催。 ここ数年は、イベントドリブン、OP、サイクル投資も手掛ける。「色々な意味」で後輩たちのリーダーや目標になるべく、日夜、「努力」をしています。
紫苑さんのブログ:紫苑の億トレへのシステムトレード+科学的裁量