トランプ大統領が関税に90日の猶予を設け株価底打ち!?4月中の下落の目途は・・・【夢幻】



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こんにちは、夢幻です。

トランプ大統領の相互関税による貿易戦争により株価が乱高下しています。

右往左往していますが、これを短期の暴落ショックとみるならば大方想定通りの動きと今のところはなっている印象です。

少し振り返ると、先週の週明け4月7日(月)が暴落のピークとも言え、前場で日経平均は30792円まで下落。

超短期の下値の目途は38000円の20%安の30400円としており、週明け早々に31000円台を割り込んだのは少し驚きましたが、見立て通りの相場となったかなと思います。

やはり昨年8月の日銀利上げショックの最安値30370円がストッパーとして働いているのも大きく、このラインが道路標識でいう「止まれ」のような役割をしているので、31000円割れで買い向かった投資家も多かったのでしょう。

株価変動の要因は異なれ、暴落の感覚的には昨年8月の暴落と似た印象なのですが、大きな違いがナイトセッションで株価が大きく動いているということです。

トランプ大統領の一言で状況が目まぐるしく変わるのでアメリカの日中、つまり日本時間の夜間相場の深夜2時~6時あたりにダウも日経先物も大きく動いていました。

特に大きく動いたのが

7日のナイトセッション、つまり8日早朝
9日のナイトセッション、つまり10日の早朝

です。

特に9日のナイトセッション中の夜21時ころは日経先物31120円で再度安値割れに近づき嫌なムードでしたが、終わってみれば朝には日経先物35140円とナイトセッションで4000円も動くというとんでもない値動きでした。

1時間足で見てみると(上のチャート画像)深夜2時台だけで日経先物は31970円→34350円となんとたったの1時間で2380円も動いています。

これはトランプ大統領が相互関税の一部を90日間停止すると発表したことにより起きた値動きです。

これは一方的に関税を強行するという訳ではなく、90日間の交渉の猶予があると評価された事が大きいのでしょう。

さて、先週一週間の暴落ショックの値動きを見ていて少し気になる点があったのでメモしておきます。

1つ目はやはり先物主導で動いていたため、大型株の寄りの変動がかなり大きかった印象です。

通常は暴落のセリングクライマックスの小型株の方が下落率が大きくなりますが、今回は大型株でも小型株と同等かそれ以上の下落率だった銘柄も多かったです。

特に週明け7日の寄りでは時価総額でも数千億以上の銘柄が特別売り気配でそのままストップ安付近まで売られる銘柄も目立ちました。

また、10日の朝は逆に大型株が寄りからストップ高付近まで買われるという銘柄も目立ちました。

やはり輸出入に関連し関税の影響を受ける銘柄の変動率が大きく、こういった銘柄のカウンターが一番利があった印象です。

2つ目は先物主導による指数上げの場面では非常に売りが有効であった事です。

これは10日のナイトセッションで大きく先物が上昇した場面で感じました。

一般的に売りのルールはシグナル数の増減による期待損益の増減があまりありません。

これに対し、買いはシグナル数の増減により、期待損益が大きく変化します。

買いはシグナル数によるフィルターが有効に対して、売りのシグナル数フィルターが存在しない理由がこれなのですが、10日の寄り直後に一瞬で1%~2%下げた大型株が散見されました。

このあたりをシステムに反映出来ると結構良さそうでしたがどうでしょうか。

さて、目先は底を打ったかに見えますが、次は1か月スパンでの底値について考えてみますと

・2020年のコロナショック
2月14日26700円→3月19日16360円(23営業日で-38.7%、1営業日あたり-1.68%)

・2024年の利上げショック
7月11日42224円→8月5日31458円(16営業日で-25.5%、1営業日あたり-1.59%)

あたりが比較対象となります。

おおよそ1か月、20営業日で一日当たり同様の1.5%の下落率を見込むと1か月で約30%下落する計算になります。

この場合は日経平均38000円×0.7=26600円となりますので、過去の暴落の例を見れば4月中にこのあたりまで下がる事は十分にあり得る水準です。

ちなみに、今12日目なのですが、約3000円程上振れしてますので、これを加味すると29600円が底値となり、こちらの方が現実に沿った進行になりイメージしやすいかもしれませんね。

やはり防波堤の30000円台前半を割れたときに突っ込めば27000円台、反発すれば29000円台が底値といった感じでしょうか。

このあたりを4月月末まで頭の片隅に置いて立ち回って頂ければと思います。

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。