大手証券会社の約款変更により、不正取引されても投資家側の補償はされなくなります・・・



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こんにちは、夢幻です。

先週の日経平均株価は先週末比1145円高の34730円で引けました。

暴落後の戻り高値は4月10日の34639円なので、一旦暴落は落ち着いた感じの一週間になりました。

しかし、アメリカのNYダウ指数をみると半値戻しの水準で早々に反落に転じており、日本もこれに追従する可能性もあります。

日本も半値戻しから反落に転じ、仮に2番底を試す展開になると前回安値の30500円付近まで下げるか、突き抜けて27000円付近まで下げるかという展開になります。

これが起こるとここから半年、1年レベルでの中長期の下落トレンド行きが濃厚になります。

もう一つは、半値戻しから軽い調整に終わって一段上を目指す展開です。この場合は中長期の上昇トレンドに行くかはわかりませんが、下落トレンド行きの展開は少なくなる展開です。

今35000円でここが半値戻しの水準で半値4000円の更に半分の2000円下げて下げ止まり、反転し、35000円を超えて暴落前高値の38000円を狙う展開です。

この場合の2番底は33000円前後になり、この下げは戻り売りや利益確定売りの需給調整といった側面があると思います。

トランプ大統領の発言で相場も投資家も一喜一憂していますが、チャートを見る限りは過去の暴落のさほど違いはないのでチャートを見てシナリオを想定しつつ、暴落シグナルにしたがって粛々と売買していけば問題ないかなと考えています。

現場ではトランプ大統領の貿易戦争は一旦現場交渉の局面に入ったようで、赤沢経済再生相が訪米する際にトランプ大統領が同席するということが話題になりました。

報復関税を発表した中国と対立しつつ、猶予した90日の関税停止措置の間に各国と交渉し、中国を孤立させる。

一方で、中国もアメリカへの対抗の姿勢を強めており、習近平国家主席はアジア諸国へアメリカの関税措置へ対抗するよう呼び掛けています。

現場では、トランプ大統領が中国から来たコンテナ船に対し、港寄港にて手数料を取ると言ったり、中国もアメリカの映画の配給を停止を検討したりと対抗姿勢を強めています。

トランプ大統領の発言で指数が大きく動く事はしばらくなさそうですが、こういった個別の業界、業種でのニュースで関連銘柄が大きく売られたり、買われたりといったセクター毎に大きく動く展開もあるかもしれません。

さて、少しふれておきたいのが、証券会社の不正アクセスの件です。

2月下旬~4月上旬に起こった不正アクセス、フィッシング詐欺などの急増によって、証券各社が対応に追われています。

金融庁の取りまとめによると2~4月に起こった不正アクセス件数は3312件で、不正取引は1454回行われ500億円近い株の売買が行われているようです。(上画像)

手口としては出来高の少ない中国株を先に犯罪者組織が買い付け、それを不正取引により、顧客の資金で買い上げ、急騰した株を売り抜け資産を奪う手口です。

具体的に4月下旬ごろから大手証券会社の取引約款の不正アクセスについての補償について、内容の修正(追加)が行われているようです。

例えば、SBI証券の例ではインターネット取引取扱規定においては

免責事項において

当社および証券投資情報等の発信元は次に揚げる事項により生じるお客様の損害についてはその責任を負わないものとします。

の項目として、

・本サービスの利用の受付に際し、【お客様が入力したか否かにかかわらず】、入力されたお客様のユーザーネーム及びパスワード等とあらかじめ当社に登録されているものと一致を確認して行われた取引

【・お客様のユーザーネーム、パスワード、取引情報等が漏洩し、盗用、不正使用されたことにより生じた損害で、当社の故意又は重大な過失に起因するものでない場合】

この【】の部分が丸々追加になっています。

要は、

不正アクセスだとしても、本人の登録情報なら取引は受け付けるし、その責任は負わない

仮に情報漏洩による正規のユーザーネーム・パスワードを使われた損害でも、当社の重大な過失がないと当社が認めなければその責任は負わない

ということを明確にした約款となるようです。

不正アクセスによる損害から証券会社を極力守るように追記された内容に見えます。

大手ネット証券は預かり資産も莫大であることから、一部でも被害が出ると数百億円規模の損害が発生してしまいます。このような変更をしなければ証券会社自身も業績に多大な影響が出たり、下手をすると証券会社自体が倒産しかねません。

まずは、
・自分の信頼できる(パソコン、スマホ)以外からは重要な資産口座(銀行・証券)へのアクセスは行わない

・公式ページ・公式アプリからしかアクセスしない(メールの案内リンクを不用意に踏まない)

・パスワードマネージャーを使う

・多要素(MFA)認証・・・主に追加の生態認証や2段階認証 を使う

投資家側の自己防衛として自身がやれることをどれだけやれるかにかかっています。

今一度対策が十分か見直してみてください。

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。