著名な投資家の証券口座がハックされる事態に。大手10社はフィッシング詐欺被害を一部補償へ



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こんにちは、夢幻です。

先週の日経平均株価は先週末比1125円高の36830円で引けました。

これで3週連続で1000円前後の上昇となり、日経平均株価は暴落前高値の38000円を目指す展開となりそうです。

しばらくは決算相場となり、日経平均は35000円~38000円付近で推移するのではないかと思います。

ところで今週、多くの個人投資家にとってショッキングな事件がありました。

著名な個人投資家でもあるテスタ氏が楽天証券で口座乗っ取りの被害にあった、との事です。

テスタ氏と言えば、投資歴は20年以上、累計利益も数十億という個人投資家の中でも特に実力が認められている投資家です。

これだけ資産を保有していることもあり、投資家・トレーダーとして利益を上げるだけでなく、資産を守るセキュリティ面でもそれなりにリテラシーの高い投資家の一人でしょう。

テスタ氏を狙って不正アクセスを仕掛けたかは定かではありませんが、2段階認証も突破されていたと言う事ですから今のセキュリティの仕組みでは手を尽くしても万全という状態までもっていくのは難しいと言う事は間違いなさそうです。

そして、ログインされて行われていた事が、

”時価総額が非常に少ない小型株を注文されていた”

と言う事です。

手口としては依然中国株を狙った不正アクセスによる取引があったように、犯罪者組織が先回りして仕込んだ小型株を買い上げ急騰させて資産を奪う手段と思われます。

ちなみに、テスタ氏は不正アクセスに9時の場が開く数十分前に気づいてたようですが、その前夜にも不正アクセスによる注文がされていたとの事。

そして、当日と前夜のいずれの注文も一端取り消されていたとの事です。

これは、実際の取引は場が始まってから行うため、事前にテストしたようで、注文したままにすると、注文一覧の画面などに載って気づかれやすくなるため、注文取消しを行っていたようです。

その後、テスタ氏は取引パスワードを変更したり、証券会社へ連絡をして対応し、不正アクセスはされたものの実害はなかったとのことです。

ここで今一度、前回までに纏めた対策を整理しましょう。

・自分の信頼できる(パソコン、スマホ)以外からは重要な資産口座(銀行・証券)へのアクセスは行わない

・公式ページ・公式アプリからしかアクセスしない(メールの案内リンクを不用意に踏まない)
・パスワードマネージャーを使う
・多要素(MFA)認証・・・主に追加の生態認証や2段階認証 を使う

これに追加して、
・常に自身の注文状況(履歴)を確認して、身に覚えのない注文が無いか確認する

・万が一、不正アクセスされたときに備えてパスワードの変更手順などは確認しておく
・証券会社の連絡先はメモしておく(電話帳に登録しておく)

なども追加しておきたいと思います。

なお、今回セキュリティホールとなったのは楽天証券のスマホ用ソフト(iSPEED)だそうで、今後アップデートされる最新バージョンではよりセキュリティが高くなるとの事。

しかしながら、各証券会社でも現在こういったセキュリティホールを順次対策して潰していっているようで、これらが一通り終わるまでしばらくリスクの高い状態は続いていくと思います。

なお、すでに2月以降の不正アクセスによる被害額は大手の証券会社10社で1000億近くになっているという背景を踏まえ、日本証券業協会は大手証券会社10社と申し合わせを行い、一定の被害補償を行う方針を打ち出しました。

今は、こうした補償をしつつ証券会社の対策を急ぐ事が証券界としての信頼確保に繋がると判断されこうした措置が行われますが、こうした補償もいつまでも出来ないでしょうから、一層防衛の方法を確立しておく必要がありそうです。

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。