【実録】AIが引き起こす自動発注の罠!?「ミスプライス」に潜むチャンスと8秒間の奇跡



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こんにちは、夢幻です。

先週の日経平均株価は、先週末比1747円高の40150円で引けました 。久々の40000円台復活です 。

39000円台で少し足踏みすると思いきや、週後半から一気に来ましたね 。それなりに調整期間も長かったので久しぶりの力強い上昇でした 。

とはいえ窓を開けて上昇しているので、今週~7月上旬は調整に注意する局面でしょう 。

ところで、先週はちょっと面白い出来事があったのでその事についてのお話です 。

それは何かというと一見、御発注に見えるようなミスプライスを最近よく見かけるようになっているのですが、先日極端なミスプライスに出くわした話です 。

これはアローヘッドを用いたHFT(高速取引)のようなシステム売買ではなく、主に個人が行っている小規模かつ機械的な自動売買システムによるものだと考えています 。

考えられるものとして例えば、

・有力な個人投資家や上場企業のSNSを監視して、材料を判断して買い付ける

・適時開示にIRが出たら内容を分析して買い付ける

・決算書などの内容を判断し、特定のキーワードで買い付ける

というようなものです 。

買い付けはいずれも成行や順張り(少し様子を見て上がったら買う)という感じです 。

AIの普及により、投稿内容や決算書の分析(良し悪し)といったテキストやPDFなどのドキュメントファイルの分析も容易となり、その後の機械的な自動発注もプログラミングし易くなり、このような売買を個人で機械的に行うケースが増えているのではないかと思います 。

こういった売買はスピード面では有利に立てるものの、時として分析や発注の穴により想定外の判断ミスをしてしまって思わぬ不利な売買をしてしまうことも考えられます 。

今回私はそんな場面に出くわしました 。

まずこちらをご覧ください

これは6月27日朝のPTS(私設取引所)の売買です 。

8:40 1550.1円で100株買い

8:55 1540円で100株買い

8:56 2030円で200株売り

なんとわずか10数分で10万円近い利益を上げることが出来ました 。

何が起こったのかというと、8:55の100株1540円の買いの後に、いきなり4000株の成行買い板が出てきたのです!

PTSで板が薄いため、売り板を全部食って、ストップ高に3400株ほどの買い板が残りました 。

恐らく、先に言ったような機械的な自動売買で買い判定に合致する情報が出たのだと思います 。

特大材料が出たのかと一瞬頭をよぎりましたが、その後の気配値が全く変わっていないことから、これは発注の判断の穴により自動発注による想定外のミスプライスが起きたのだと考えました 。

慌てて、ストップ高の買い板に200株の現物売りをぶつけました 。

私の売り発注とほぼ同時にストップ高の買い板は消えましたが、約定音がしてなんとかストップ高で200株売却し、利益を上げることができました 。

その後の板情報が以下になります。

左の歩値を見ると、

8:55:05の1750円

から

8:56:13の2030円

の合計900株がこのミスプライスで買い付けられたものです 。

その間はわずか8秒間ですから、本当に短いチャンスでした。

そして、右の板情報を見ると、既に1600円付近の売り板が出ていることから、この成行4000株の買いは、何かを起因としたミス発注だったのではないかと推測されます 。

東証のザラ場で出来高が多い銘柄では、なかなかこういったミスプライスには気づきにくいですが、PTSでは大きく値が動くため、こういった機械的な自動売買によるミスプライスが増えていると感じています 。

もちろんこんな通常で考えればあり得ない極端なミスプライスは滅多にお目に掛かる事はありませんが、今まで常識ではあり得なかった事が発生する可能性が少なからずあると感じています。

こういったAIの判断による自動売買にチャレンジするのも良いですが、そういった売買が増えることによって、このようなミスプライスが起きる可能性もあるため、ご自身の取引に活かせれば、たまに良い思いができるかもしれません(笑)

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。