権利日明けのデイトレ



【読者23227名(2025年7月現在)】
株-1グランプリ3連覇の西村剛をはじめ、マネー雑誌等でおなじみの著名トレーダーのノウハウを無料で毎日配信。
今すぐノウハウを手に入れてください。

西村剛の投資戦略メルマガ【無料】




こんにちは、紫苑です。

 

9月の権利日明けから説明のつかない下げが続いていますが、いかがでしょうか。

私もご多分に漏れずに巻き込まれ、久しぶりにDDを引かされています。

 

以前、「ゲームのルールが変わった」というタイトルで、

決算期のシステムトレード(特にデイトレ)の危うさについて書きました。

参考記事:https://sys-tatsu.com/investmentnews/?post_type=blog&p=14803

 

今回もこれに似た事例として、権利日明けのデイトレの危険性について書きます。

 

結論から書くと、私は権利日明けのデイトレ買いはほとんどやりません。

理由は決算期のデイトレとほぼ同じで、

値動きを構成する要素のうち、単純な需給以外の部分が大きすぎるからです。

 

権利日をまたぐと、理論上は配当+α(優待など)分がギャップダウンします。

 

これでまず翌日の指値が歪みます。

例えば指値前日比-3%という執行条件のストラテジーがあったとします。

-3%は結構厳し目でエッジの効いた指値ですが、配当+α分が2%あったとすると、この指値は権利日明けだけは-1%という平凡なものになってしまいます。

 

パラメータに前日の値動きを参照するものを使っていると、翌々日はシグナル自体が歪みます。

例えば、システムトレーダーがよく使うのは前日比でしょうが、

これは前述の例で言えば配当+α分、前日比のパラメータが想定より甘くなってしまいます。

唯一、機能するのは、始値を基準にしたパラメータ、例えば(◯%の)陽線/陰線です。

 

「ゲームのルールが変わった」でも書きましたが、

デイトレストラテジーの平均損益率は1%程度ですので、単純な需給以外の要素で数%も動かれれば、デイトレの期待値など簡単に吹き飛んでしまいます。

 

この点では、気持ちとしては同じくエッジの薄い押し目買いもやりたくないくらいですが、

押し目買いまでやらないとなると際限がなくなってくるので、

権利落ちの銘柄が多い3月、6月、9月、12月の翌日と翌々日はせめてデイトレ買いだけは外すことをマイルールにしています。

 

同じデイトレでも、売りは権利落ちのGDが厳しい方に機能するので通常通り運用しています。

 

ただ、この運用方法を推奨しているわけではありません。

私が抑制的な運用を心がけているだけで、あなたが利益を取り逃がしたことに納得できないなら通常通り仕掛けるべきだと思います。

 

抑制的な運用が良いパフォーマンスをもたらすとは限りません。

権利日明けは年4回、10年検証すれば40回含まれるのですから、システム通りに運用した方が利益になるかも知れません。

 

最終的には、トレーダー一人ひとりの「決め」、納得感の残るトレードは何かということになるでしょう。

 

一つの考え方として参考にして頂けたらと思います。

 

(来週は本業多忙のためお休みします)

【無料】システムトレードの検証ができる株式投資ソフトのフリー版を無料プレゼントします。こちらをクリックください!


The following two tabs change content below.

紫苑

2006年からシステムトレードを開始。最大DDは50%程度。システムトレードで1億の資産形成を達成し、2019年4月には、「300万円を1億円まで増やしたシステムトレーダーの軌跡」というテーマでセミナーを開催。 ここ数年は、イベントドリブン、OP、サイクル投資も手掛ける。「色々な意味」で後輩たちのリーダーや目標になるべく、日夜、「努力」をしています。
紫苑さんのブログ:紫苑の億トレへのシステムトレード+科学的裁量

最新記事 by 紫苑 (全て見る)

商号等:フェアトレード株式会社
金融商品取引業者 投資助言代理業
登録番号:関東財務局長(金商)第2669号
加入協会:一般社団法人日本投資顧問業協会

フェアトレード(株)の提供する情報の内容については万全を期しておりますが、その内容の完全性を保証するものではありません。

万一その情報によって 損害が生じたとしても、フェアトレード(株)は一切の責任を負いません。

投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でされるようお願いします。

また、過去の実績は必ずしも将来の成果を示唆、あるいは保証するものではありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です