政治も仮想通貨も揺れる中で、AIだけが前進している



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こんにちは、夢幻です。

このところ、政治もマーケットも激しく揺れていますね。

1. 政治・仮想通貨の激しい乱高下

政界では、高市早苗氏の自民党総裁就任で日経平均が一時+2000円超の急騰を見せましたが、直後に公明党の連立離脱決定で株価は軟調に反転。

「改革期待」から「政局不安」へと一気に空気が変わりました。

一方、仮想通貨市場も大荒れです。トランプ米大統領の中国関税発言をきっかけに世界のリスク資産が急落し、ビットコインやイーサリアムは数時間で大幅下落。

アルトコインでは半値になる銘柄も続出しました。

この乱高下は、グローバルな政治・経済リスクが市場心理をいかに一瞬で破壊するかを改めて示しています。

しかし、こうした不安定さの中で、AI(人工知能)だけは確実に前進し、マーケットを牽引し始めている分野です。

2. AI相場の主役はGPUからストレージへ
前回、AIの進化が指数関数的だとお伝えしましたが、今回はその進化を支える「裏方」に焦点を当てキオクシアホールディングス(285A)に注目しました。

AI相場といえばNVIDIAのGPUですが、ここにきてキオクシアは新たなAIテーマ株の主役になる可能性を秘めています。

キオクシアの株価はわずか2営業日で急騰しましたが、その背景には「AI=GPU」という図式が崩れ、“記憶”を担うストレージ企業が相場の主役に浮上し始めていることがあります。

3. NVIDIAが抱える「HBMの限界」

AIの頭脳であるGPUの演算能力が高まる一方で、大きな課題となっているのがメモリ(HBM)です。

HBMは超高性能ですが、「生産コストが極めて高い」「消費電力・発熱量も大きい」「メーカーが限定される」という三重苦を抱え、AIサーバーのコスト高騰の主要因となっています。

NVIDIAの最上位GPU「H100」では、HBMだけでチップコストの約4割を占めるとも言われています。

つまり、AIの“演算速度”を上げるだけでは限界が来ており、いま必要なのは演算を支える「記憶構造の再設計」なのです。

4. キオクシアの「XL-FLASH」が実現する新発想

このボトルネックを解消するための革命的な技術こそ、キオクシアがNVIDIAと共同開発を進める新型SSDです。

同社は2027年をめどに、従来比100倍高速のSSDを実用化する計画です。

特徴的なのは、CPUを介さずにデータをGPUに直接接続する点です。

これにより、AI処理の遅延を劇的に減らし、GPUに新たな「外部記憶」を与える構造が完成します。

この新型SSDに搭載されるのが、キオクシア独自の「XL-FLASH」です。

これはDRAM(速いが高価)と通常のSSD(安いが遅い)の“中間”を担う新しいメモリ階層であり、AIが利用する「よく使う情報」をキャッシュすることで、処理速度を飛躍的に高めます。

これこそ、NVIDIAがキオクシアに求めた「HBMの一部置き換え」戦略の中核です。

5. 投資家が見るべきAI相場の「第2章」

AIサーバーの性能は、もはやGPU単体の性能ではなく、**「データをどれだけ速く呼び出せるか」**で決まる時代に入りました。

AI相場の第1波が**演算の競争(GPU)だったとすれば、第2波は記憶の競争(ストレージ)**です。

キオクシアの動きは、AIインフラ革命の序章に過ぎません。今後は、メモリ制御技術、データセンター冷却技術、ストレージ制御ソフトなど、「AIの裏方」分野が新たな注目テーマとなるでしょう。

そしてその震源地は、日本発の半導体企業・キオクシアなのかもしれません。

政治も、仮想通貨も、日々揺れ動く。しかし、AIだけは確実に前へと進んでいます。

今後どのようにこうしたテーマ株が発掘されていくのか、注目したいですね。

では次回もお楽しみに!

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。