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こんにちは、夢幻です。
前回は、AIが支配する相場において、トレーダーが持つべき「ロジックの更新」と「不変の恐怖と欲望」という二つの視点についてお伝えしました。
今回はこのAI関連テーマをさらに深掘りするため、私が情報収集する中で見つけた、非常に示唆に富む動画を紹介します。
それは北の達人チャンネル(youtube)で公開された、
【歴史から読み解く未来予想】生成AIで勝つ市場・負ける市場を上場企業社長が解説
という動画です。
現役の上場企業社長である木下氏が、AI市場をどう見ているか、そして今後実務がどう変わっていくか、その見立てが非常に秀逸でした。
今回は、その内容から私が特に重要だと感じたポイントをピックアップし、トレーダーとしてのあなたの課題に落とし込んで解説します。
これは、AI関連の銘柄の行方を推察する上でも、そして個人として、トレーダーとしてAIをどう活用するかを考える上でも、非常に参考となる内容だと思います。
1.歴史の教訓から推察するAI時代の構造変化
今の生成AIの未来を語る上では期待が先行しがちですが、木下氏は生成AIのインパクトを「産業革命」や「パソコンの普及」と同じレベルの構造変化だと捉えています。
(1) 労働価値の劇的な圧縮(産業革命の再来)
例えば、産業革命では、人力で10人が行っていた作業が「機械+1人」に置き換わり、9人の仕事が消えました。このとき、生き残ったのは以下のどちらかです。
・機械を作る側に回った人(技術開発・運用者)
・機械で「人間では不可能な仕事」を創り出した人(新しい成果の創出)
これは生成AIも全く同じです。
AIを使って「1人で10人分」できる人が生まれれば、旧来型の労働の価値は急速に圧縮されます。
だからこそ、私たちは以下の2点を最優先する必要があります。
・他人がやる前に自分の仕事をAI化する
・AIを前提にした新しい成果の出し方を覚える
「パソコンの普及」と同じく、使いこなせる者とそうでない者で業務の質や量に大きな格差が生まれ、後者は市場から必要とされなくなる可能性があります。
トレーダーに置き換えれば、AIを使って自分の検証・研究の効率化を図り、さらにAIを活用した新たな独自性のある検証・分析の方法を生み出していくことが、今求められる課題です。
2.経営者から見たバブル:AI市場にフルベットしない理由
投資家目線で「バブル」は本質的価値よりも実態が過大評価される状態を指しますが、経営者である木下氏は、このバブルを「リターン総額を超える投資金額が動くこと」と、より構造的に捉えています。
(1) ゴールドラッシュの真実とバブルのメカニズム
したがって、木下氏が伝えるのは、「ベッドしすぎない、フルベットしない」ことの重要性です。
この事例として挙げられるのがゴールドラッシュです。
文字通り一攫千金を夢見て金脈を探す人々に対し、掘り起こすためのツルハシ、鉄道などのインフラ、作業着としてのジーンズなど、多額の投資が行われました。
しかし、ゴールドラッシュでは多くの人が損をしたと言われ、一番儲かったのはツルハシ、つまり道具を売った人だったという話は有名です。
その実態は、「金の埋蔵量が1兆円分」だったのに対し、「この1兆円を得るために動いた投資が10兆円」だったという構造にあります。
この場合、差し引き9兆円は市場全体としての損失です。これがバブル経済の本質です。
ITバブルや現在のAIバブルも、その価値が測りにくいだけで、この構造は同じである可能性が高いと言えます。
(2) バブル崩壊後も生き残る価値
このように期待が先行している市場に本格参入するのは、非常に危険や損失が伴います
そして、AI市場が成熟した後でも残り続けるのは、AI以外の用途にも転用できる価値、インフラとして定着する価値です。
ゴールドラッシュの際、作業着として生まれ、今も価値を提供し続けているジーンズメーカー「リーバイス」のように、ブームが去っても人々に愛され、社会に不可欠な価値を提供する視点こそが、AI時代を勝ち抜く上で重要になるでしょう。
AI市場で言えば、処理能力(GPU)やデータのインフラ(SSD)などが昨今注目されていますが、個々人においては、AIでは代替できない固有のスキル(実務力)がそれにあたるでしょう。
次回はその点についても紹介します。
では次回もお楽しみに!
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夢幻



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