なぜNape Proは1億8000万円を集めたのか 市場が待っていた入力デバイスの答え



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こんにちは、夢幻です。

ここ数回のメルマガでは、AI、相場構造、そして人間側の「実務力」について触れてきました。
今回は少し視点を変え、AIでは代替できない部分、つまり「人間が操作する入力デバイス」に注目します。

なぜ入力デバイスなのか。

理由はシンプルです。

AIがどれだけ高速分析しても、最終的に発注ボタンを押すのは人間だからです。
そして、この操作速度の差が、トレードでは利益と損失を分ける瞬間があります。

1. 数日で1.8億円を集めたデバイス「Nape Pro」

先週クラウドファンディングで公開された「Nape Pro」は、短期間で話題になりました。

・支援者数:14000人以上
・支援総額:1億8000万円超
・SNSでは購入報告が連日投稿

クラファンなので数量上限はありませんが、需要増加による発送遅延リスクが懸念されるほど人気になっています。

ここまで注目された理由は3つあります。

2. 理由1 「今までなかった入力ジャンル」

Nape Proは、小型トラックボールとショートカットキーをまとめた、”キーボードに組み合わせて使うデバイス”です。

従来の入力デバイスは次の2種類しかありませんでした。

→トラックボール搭載キーボード(Keyballなど)

トラックボール搭載マウス(ロジクール等)

前者はキーボード交換が必要。
後者はキーボードとの操作距離が遠い。

しかしNape Proは違います。

「使い慣れたキーボードにちょい足しする」
というジャンルの入力デバイスです。

これは多くのユーザーが求めていたにも関わらず、市場には存在していませんでした。

3. 理由2 「ユーザー起点の設計」

Nape Proの原型は、市販品ではなく”自作キーボード界隈”で生まれたものです。
需要があり、販売すると即完売する状況が続いていました。

私は2025年3月、この流れを見て、大手メーカーに問い合わせたことがあります。

返答は「検討はしたが、すぐの着手は難しい」というものでした。

理由は推測ですが、

・市場規模が読めない
・用途がニッチに見える
・量産判断ができない

といった事情があったのでしょう。

ところが今回、メーカー(Keychron)、開発者本人(ギズモード編集部員)、そしてユーザーコミュニティが組んだことで、形になりました。

これは「メーカー発ではなく、ユーザーの需要が先にあった製品」です。

4. 理由3 「操作距離ゼロの思想」

Nape Pro最大の特徴は、

ホームポジションから操作できる

という点です。

・親指でカーソル操作
・6ボタンはすべてショートカット割り当て可能
・スクロールホイール搭載
・8方向回転でどの手でも使える

つまり、操作のために手を動かす必要がありません。

5. トレーダーにとって何が変わるのか

トレード操作は意外と細かい動作の積み重ねです。

・指値価格の変更
・チャート拡大
・約定確認
・損切り注文

これらを「手の移動なし」で行えると、次の変化が起きます。

・迷いが減る
・操作ミスが減る
・判断速度が一致する
・集中力が途切れない

例えば、1操作の短縮が0.3秒だとしても、
1日300操作すれば90秒短縮できます。

この「間に合う/間に合わない」の差は、短期売買では結果を左右します。

そしてこれは、トレーダーに限った話ではありません。

文章作成、資料作り、動画編集、プログラミング・・・
日常のPC操作でも、確実に効率が変わる領域です。

6. まとめ

Nape Proが売れた理由をまとめるとこうなります。

・これまで市場に存在しなかったジャンル
・ユーザーの課題から生まれた設計
・入力距離ゼロという思想

これは単なるガジェットブームではなく、
“操作デバイスの次の章が始まった”というサインです。

309号では、このデバイスが示す未来、
「AI × 人間 × 入力デバイス」の最適化について深掘りします。

では、次回もお楽しみに。

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。