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こんにちは、夢幻です。
前回は、メモリ高騰の真の正体についてお話ししました。 それは円安といった一時的なものではなく、供給のルールそのものが変わってしまったという話です。
世界中の工場が、一般向けのメモリを焼くのをやめて、利益率が圧倒的に高いAI専用メモリばかりを作り始めた。これが今の現実です。
では、そもそもなぜAIは、そこまで極端にメモリを必要とするのでしょうか?
ChatGPTのようなテキスト生成だけなら、ここまで深刻な事態になるのか。
結論から言いましょう。
AIの主役はすでにテキストから、リアルタイムな音声、そして画像や動画へと移っています。
この進化こそが、メモリを爆食いする巨大な怪物を育てているのです。
たしかに、昨年からSNSではAI生成された画像や動画が毎日のように流れてくるようになりました。 その創造性や、実写と見分けがつかないほどの精細さに驚かされた方も多いはずです。
しかし、その圧倒的な表現力はタダではありません。 見栄えが良くなればなるほど、その裏側ではメモリという資源が猛烈な勢いで消費されているのです。
● AIの本質:メモリは巨大な作業台である
AIの進化というとGPUばかりが注目されますが、実は一番のボトルネックは常にメモリ(DRAM)にあります。
わかりやすく例えるなら、こういうことです。
・GPU = 高性能なエンジン
・DRAM = 道具を広げる作業台
どんなにエンジンが強力でも、作業台が狭ければ仕事は進みません。
材料をいちいち遠くの倉庫(ストレージ)へ取りに行かなければならないからです。
この取りに行く時間は、計算速度に比べれば何万倍も遅い。 AIにとって、作業台が狭いことは致命的な遅延を意味します。
現在、この作業台の巨大化が止まらない理由は3点あります。
1.モデル自体の巨大化 AIの脳のシワが増えるようなもので、広げておくための大きな机が必要。
2.文脈の長大化 一度に読み込める情報の塊が大きくなるほど、広げる資料が増えていく。
3.超低遅延の要求 回答を1秒も待たせないために、情報をあらかじめ机に並べておく必要がある。
● なぜ動画生成は怪物と呼ばれるのか
AIの負荷は、扱う情報の次元が上がるごとに掛け算で跳ね上がります。
重い順にランク付けすると、その理由が見えてきます。
・第1位:動画生成(別格の怪物)
・第2位:画像生成(高密度・高負荷)
・第3位:音声・音楽生成(連続処理)
・第4位:リアルタイムAI(常時待機)
・第5位:テキスト生成(最軽量)
第1位の動画生成は、もはや別次元です。 パラパラ漫画のように1枚ずつ作っているわけではありません。
不自然な歪みを防ぐために、10秒や20秒という時間の塊を、全て同時に計算しようとします。
4K・60fpsの動画10秒分なら、単純計算でも600枚の超精細画像を、一つの作業台に広げて同時に計算するイメージです。
これが、メモリ供給を吸い込むブラックホールの正体です。
● リアルタイムAIがもたらす待機コスト
最近流行のリアルタイムAIも、地味ながら強烈な圧力をかけています。
AIと音声で会話をする時、AIは喋った瞬間だけ動いているのではありません。
いつ話しかけられても即座に反応できるよう、常にメモリの上でアイドリング(待機)し続けなければならないのです。
ユーザー数が増えれば増えるほど、この予約された座席(メモリ占有)の総量は膨れ上がっていきます。
● まとめ:供給構造の変化は止まらない
AIがより高精細に、よりリアルタイムに進めば進むほど、必要とされるメモリの量は、私たちの想像を超えるスピードで増え続けます。
一方で、メーカー側の視点はシビアです。 限られた工場で、安価な一般向けを作るか、高価なAI用を作るか。 ビジネスとして、答えは明白です。
私たちは今、単なる物不足ではなく、AIという怪物が一般人のメモリを奪い取っていくという、世界的な供給構造の変化の真っ只中にいます。
そのうち安くなるだろうという過去の常識は、もう通用しません。
この背景を知っておくだけでも、今後の判断基準は大きく変わるはずです。
さて、この現実を私たちトレーダーはどう捉え、どう活かすべきか。
次回は、検証環境コストの破壊と今後のサバイバル戦略について、システムトレーダーの視点で具体的に踏み込んでいきます。
それでは、次回もお楽しみに!
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夢幻



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