米国株vs韓国株、勝つのはどっち?


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こんにちは。中原良太です。

今日も、最近のニュースを踏まえた投資や投機のチャンスや、株に関するよくある疑問などにお答えしていきます。

米国株vs韓国株、勝つのはどっち?

よく僕は「行列のできる外食店に並んでいる人と、行列ができる外食店のオーナーだったら、どっちがトータルで得だと思う?」という喩えをします。

この場合、経済的に得をするのは外食店のオーナーです。外食店に並んでいる人は「外食店の椅子を取り合う競争」の内側にいる一方、オーナーは「競争の外側」で、席が埋まって万々歳だからです。

逆のパターンとして、ショッピングモールのフードコートを想像してみてください。中には外食店がいろいろあって、客入りはまばら。この場合は、得をしているのは客の方です。

なぜなら、外食店は「客を奪いあう競争」をさせられているからです。一方、客は、外食店が競争するおかげで、より安く、より質の良い食事を、自分の好みや気分に合わせて選ぶことができます。このように、得をしたいなら僕らは競争から遠ざかる必要があります。

だから、「タイムマシン経営」(海外でうまくいった経営を国内に取り込む技法)などの「誰かの真似をする」経営は必然的に競争を生み、価値を破壊します。投資対象には魅力が低いと言わざるを得ません。

競争の反対は「独占」です。

独占した市場では、誰からも顧客を奪われることなく、自分は顧客に高値で商品を売りつけることができます。特許をとった医薬品などが好例です。

さて、AI開発競争はどうでしょうか。いま、AI開発競争で儲けているのは、AIを開発している会社ではなく、彼らにAI半導体を高値で売りつけているメーカーです。

足元のAIバブルは「AI開発に必要なチップ(半導体)が足りない」ことが原因です。

すごいAIを作りたい人はいるし金もある。でも、チップが足りない。だから、チップが高値でも飛ぶように売れたのです。最近は競争がさらに激化し、借金してでもAIチップを買うところも出てきました。

そう考えると、AI開発競争において、競争の末に、市場を独占できた会社は勝ち組になれますが、それ以外の大多数は「踏み台」です。こういう会社に投資すると、高確率で痛い目を見るでしょう。

上のグラフは韓国株(KOSPI)と米国株(S&P500)の比較チャートです。

先ほどの外食店でいえば、AIを開発しているメガテックは「行列に並ぶ客」で、AI半導体のメーカーは「顧客を待たせておきながら料金を高値でぼったくる外食店のオーナー」という位置付けになります。だからチップを買う側の米国株は弱く、チップを売る側の韓国株が強いわけですね。

ほかにも、AI開発競争のおかげで、僕らは質の高いAIを安く使えるようになっています。このテクノロジーを駆使して新たな付加価値を創造している会社も、競争の外側なので得をしていますね。

いかに競争から遠ざかるか?

「競争は価値を損ねる最大の要因」

「得をするのは競争の外側の人々」

上の2つは、どんな時代でも通用する原則です。そういう意味で、インデックス投資など指数と連動する投資指標は「バリュエーションはアクティブ投資家に任せて、彼らが激しく競争すれば競争するほど株式市場が効率的になってインデックス投資家が儲かる」という、これも「競争の外側にいるから」こそ儲かる手法とも言えます。

とはいえ「競争」の魅力は計り知れず、多くの投資家が自ら厳しい競争に飛びこんで敗退していきます。先週は「デイトレーダーのうち97%は負ける」と書きましたが、株式市場はそれだけ厳しい世界だということですね。

まあ、そんな厳しい世界だと言われても、むしろ「やってやろうじゃないか!」とやる気が出てきてしまうのが僕ら個人投資家のサガなのですが・・・笑

とにもかくにも、上手に儲ける企業や投資家ほど「競争から遠ざかって漁夫の利を得る」ために知恵を絞る傾向があります。ニッチに特化した投資戦略を考えたり、得意領域で勝負したり。株で飯を食っていこうと考えるのであれば、こういう知的努力が、一生続くんでしょうね。

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中原良太

個人投資家・トレーダー。一児の父。18歳に株を始め、25歳でYahoo!株価予想達人で「ベストパフォーマー賞」受賞。四季報オンラインで『カブ天気予報』を一年半連載。2006年ルービックキューブ日本大会準優勝。MENSA会員。パズル大好き。妻と娘はもっと大好き。

商号等:フェアトレード株式会社
金融商品取引業者 投資助言代理業
登録番号:関東財務局長(金商)第2669号
加入協会:一般社団法人日本投資顧問業協会

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