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From;西村剛
東京の自宅より、、、
「シグナルがでなくて退屈だな・・・」
と思っているあなたへ、今日の内容をお届けします。
だから、そう思っていない
システムトレーダーの方には、不要な話かもしれません。
なぜ、こんな話をするかですが、
きっかけは、このような質問を受けたことが始まりでした。。。
「システムトレーダーにとって苦手な相場はどのような相場ですか?」
先日、このような質問をいただいたのです。
もちろん、中上級者のシステムトレーダーは、
〇上げ相場には、上げ相場に強い売買ルール
〇下げ相場には、下げ相場に強い売買ルール
を運用していますので、
苦手な相場という言葉に関係なく、
長期的に見て、安定した利益を上げることができるでしょう。
ただ、、、
そうは言っても、人間なので「苦手な相場」は存在します。
しかも、それは、
人によってではなく、システムトレーダー全員が、
ほぼ共通して、存在しています。
何を隠そう、、、
私も例外ではありません。
そして、斉藤正章さんも例外ではありません。
全員と言い切ってはいけないかもしれませんが、
システムトレーダーほぼ全員が苦手としている相場があるのです。
あなたは、それが何か分かりますか?
言われて見ると、
「あ~、そうそう」と思うかもしれません。
答えを言いましょう。
私も斉藤正章さんも例外なく
システムトレーダーが苦手な相場とは、、、
「ボックス相場」
のことです。
短期的に見ると、このボックス相場は、ほぼ全員のシステムトレーダーが
苦手としているはずなのです。
ボックス相場とは、
一言でいえば「一日の株価の変動幅が少なく、出来高も乏しい相場」のことです。
そうですね、まさに今の相場です。
日経平均株価は、2月以来「14,000円~15,000円」の
ボックス圏で、おおむね推移しています。
途中、小幅な上げ下げもありましたが、
ほぼ、横ばいと言ってもよい相場です。
また、売買代金も、1兆円前後で推移していて、
株式市場全体の勢いが乏しくなっている状況です。
言葉は悪いかもしれませんが、
「パッとしないな~」
というところでしょう。
このようなパッとしない株式市場では、
株価の下落局面で威力を発揮する逆張り型の売買ルールでは、シグナルが出ません。
また、長期的には上昇トレンドにある銘柄の一時的な下落を捉える
押し目買い型の売買ルールは、シグナルは発生するものの、
指値がささらない、もどかしい状況です。
そして、もちろんこんな状況ですので、
上昇トレンドに強い順張り型の売買ルールのシグナルも出ません。
そうなのです、、、
システムトレードの三大売買ルールと言える、
〇逆張り
〇押し目買い
〇順張り
のどれもこれもが、上手いこと機能しないのです。
だから、ここ最近システムトレードを始めた方からすれば、
「システムトレードって、何も売買できないじゃないか!」
と言われてしまいそうな状況なのです。
まさに「シグナルが出なくて、退屈だ・・・」と思ってしまっても
仕方がない状況とも言えるのです。
ただ、、、
中上級者のシステムトレーダーは、決してそのようなことは思いません。
全く違います。
シグナルが出ないからと言って、毎日シグナルを確認するのをやめたりしませんし、
システムトレードに見切りをつけて、売買ルールの改良をやめたりすることもありません。
彼らは、
毎日シグナルを確認し、シグナルが出れば淡々と買い、淡々と売り、
日々成績が向上するように、売買ルールの改良を重ね続けるのです。
なぜ、そんなことができるのでしょうか?
その理由は、2つあります。
1つ目の理由は、「シグナルが出ない=退屈」ではなく、
『シグナルが出ない=損するトレードを回避している』という考えが根付いているからです。
分かりにくい表現かもしれませんが、
「シグナルが出ないというシグナル」だと捉えているのです。
そもそも、シグナルとは「利益になる確率の高いトレードを知らせてくれるもの」です。
だから、裏を返せば、利益になる確率の低いトレードは教えてくれません。
というより、あえて、そんなものを教える必要はないでしょう。
つまり、中上級者のシステムトレーダーは、
シグナルが出ないとき、今トレードしても、利益になる確率は相当低いと分かっているのです。
利益になる確率が低いということは、
違う表現をすれば「損をする確率が高い」ということです。
わざわざ、自分から損をしに行く人はいませんよね?
だから、中上級者のシステムトレーダーは、
シグナルが出ないことを、退屈とは捉えないのです。
そして、2つ目の理由ですが、
それは、「システムトレードで一番重要なことは継続すること」だと分かっているからです。
1つ目の理由につながりますが、
シグナルが出ない時期に、シグナルを無視して、トレードしても、
「負けになる確率が非常に高い」ものです。
しかも、ボックス相場では、日々シグナルが出にくいので、
言い換えれば、日々負けになる確率が高いということです。
さすがに、中上級者でも、負けが続くと、
人間ですので、トレードの継続が難しくなります。
精神的に痛みますし、資金的にも痛みます。
だから、中上級者のシステムトレーダーは、
シグナルが出なくても、退屈ではなく、待つことができるのです。
いかがですか?
なぜ、私が今日の内容は「シグナルがでなくて退屈だな・・・」という方に向けて
お届けしたかったか理由が、お分かりいただけたのではないでしょうか。
今は、決してムリにトレードする時期ではありません。
それは、あなたのシグナルが、そう言っているはずです。
そろそろ、「退屈」という言葉がなくなってきましたか?
そうであれば、今から気分を入れ替えて、
このボックス相場を抜けたときに、1円でも多くの利益を上げられるように、
売買ルールの改良を重ねましょう!
そして、同時に、日々のシグナル確認も忘れずにしておきましょうね!
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西村 剛
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