有報の「役員の状況」見てる?



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From;平山修司
東京の自宅より、、、

 

日経IRフェア2014の開催が来週に差し迫ってきました。

あなたは出典企業の中から、
もう、気になる企業を見つけたでしょうか?

開催まで残り1週間です。
もう直前ですので、参加する方は、
この週末に、気になる企業のことを事前に調べておきましょうね。

 

ちなみに、、、
私は事前に調査するときは
この3つの資料を確認しておきます。

 

○決算書
○会社説明会資料
○有価証券報告書

 

いずれの資料も会社の売上、利益、財務状況、
事業の概要などが掲載された重要なものです。

 

ですので、、、
ぜひ、あなたも目を通しておいてくださいね。

 

しかし・・・
そうはいったものの、
この中で、多くの個人投資家が避けてしまう資料があります。

 

もしかすると、
あなたもその一人かもしれません。

いや、、、そんなことはないでしょう。
あなたは、日々熱心に勉強している個人投資家ですので
そんなことはないと思います。

では、その避けてしまう資料とは、
いったいどれでしょうか?

 

3択問題ですので、ぜひあなたも考えてみてください。

何だと思いますか?

3択ですので、さっそく答えを言いましょう。

 

答えは・・・

「有価証券報告書」です。

 

あ~~~~~~、そんなところでしょうか。
この答えを聞いた感想は。

名前のせいなのか、あのページ数のせいなのか、
個人投資家から敬遠されます。

でも、この有価証券報告書には、
非常に、重要な情報が書かれているのですよね。

 

例えば、こんなものです。

○企業の概況
○事業の状況
○提出会社の状況
○経理の状況

 

それぞれ何かが書かれているかと言うと、

○「企業の概況」⇒ 過去の売上・利益、
○「事業の状況」⇒ 決算書に書かれている事業環境の説明
○「提出会社の状況」⇒ その企業が発行している株式の状況
○「経理の状況」⇒ 貸借対照表、損益計算書

と、こんなことが書かれているのです。

 

ただ、この内容を見ると、

「ホームページに載っているから、有価証券報告書を読まなくてもいいじゃないの?」

と反論がきそうですよね。

 

でも、実は・・・
ここに「超」重要情報が掲載されていることを、あなたはご存じでしょうか?

有価証券報告書の内容は
多岐にわたることで、企業によっては、
200ページ近いところもあります。

だから、どうしても個人投資家が避けてしまいます。

 

ということは・・・

ここで掴める超重要情報を手に入れれば、
あなたは周囲の個人投資家よりも、
有利な情報を手に入れられます。

だから、ぜひあなたはこの超重要情報を
この有価証券報告書の中から手に入れてください。

 

では、その超重要情報とは何か???

それは、、、

『役員の状況』です。

 

えっ、そんなこと?と思うかもしれませんよね。
でも、決してそんなことではないのです。

これ重要です。

 

この「役員の状況」は
「提出会社の状況」の中に記載されています。

「役員の状況」には、
その企業の役員の氏名と生年月日、略歴が書かれています。

ただの「生年月日、略歴」と言ってしまえば、
だたの生年月日、略歴なのですが、、、

これは、使い方次第で、今後の事業展開を読むことができます。

 

例えば、

サイバーエージェント(4751)の藤田社長(41歳)のように年齢が若ければ、
「積極的にチャレンジして、事業を展開しそうだな。」とか、

スズキ(7269)の鈴木社長(84歳)のように、年齢が高ければ、
「手堅く事業を展開しそうだな。」と想像を膨らませることができます。

 

略歴では経営陣が過去に入社した
企業の年月と企業名が紹介されています。
つまり経営陣の履歴書が掲載されているのです。

 

それが分かると、例えば、
社長が過去に入社していた企業名から、

「あの企業は営業力があり、社長もその企業の出身だから、
この企業も営業力がありそう。」

などと推測ができます。

 

特に社長の略歴は重要です。
そこから見えてくるものは、非常に大きいです。

 

あと、案外見落とせないのが「社外取締役」です。

社外取締役を見ると、
今後の事業展開が見えてくる場合があります。

分かりやすいところで言うと、
IT関連企業の社外取締役が、新しく就いたとすれば、
次に、その手の展開を狙っている可能性があります。

 

たった、これだけですが、
次の展開が読めるか、読めないかは、
ファンダメンタルズ分析をしている個人投資家にとっては、
大きな情報でしょう。

 

だからこそ、

ただの「生年月日、略歴」と言ってしまえば、
だたの生年月日、略歴なのですが、、、
あなどれない「超」重要情報なのです。

 

そして、ぜひあなたに実践してもらいたいのが、
日経IRフェアでブースにいる
なるべくベテランのIR担当者に社長の話を聞くことです。

 

それによって、

「なぜその企業を設立したのか」や
「現在に至るまでの苦難の道のり」などの話を聞くことができるでしょう。

日経IRフェアでブースにいる若い人に聞いても、
過去の社長の話はあまり良く知らないことがあります。

 

特に入社してあまり年月が立っていないと尚更のことでしょう。

過去の社長のことを良く知っていそうな
貫禄があるベテランのIR担当者に聞くようにして下さいね。

そして、「なぜその企業を設立したのか」や
「現在に至るまでの苦難の道のり」の話の中にあるものが
その企業の本当の強みになっていることが多いです。

 

ぜひ、有価証券報告書の「役員の状況」で社長の略歴を見ておき、
ベテランのIR担当者に

「御社の社長はXXXの会社出身で独立したのですよね。
XXXという会社を辞めてでも、御社を設立した背景を教えて下さい」

などと質問することで、
意外なことも聞き出せるかもしれませんよ。

 

普段、IR担当者に電話しても、
そのIR担当者の近くに社長がいたりすると、
教えてくれない内容もあるでしょう。

 

ですが、、、
IRフェアでブースに社長がいなければ、
IR担当者も詳しく教えてくれると思いますので、試して下さいね。

なまえ

 

 

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紫苑

2006年からシステムトレードを開始。最大DDは50%程度。システムトレードで1億の資産形成を達成し、2019年4月には、「300万円を1億円まで増やしたシステムトレーダーの軌跡」というテーマでセミナーを開催。 ここ数年は、イベントドリブン、OP、サイクル投資も手掛ける。「色々な意味」で後輩たちのリーダーや目標になるべく、日夜、「努力」をしています。
紫苑さんのブログ:紫苑の億トレへのシステムトレード+科学的裁量