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From；平山修司
八丁堀の事務所より、、、
日経平均株価が2万円まで差し迫っています。
ここまで短期間で株価が上昇すると、
銘柄の中にはファンダメンタルズ分析の観点から見て、
「割高なのではないか？」と思われる銘柄も出てきます。
実際、最近、とある個人投資家の方から、
「空売りをしようと思っている銘柄がある」
とお聞きしました。
その銘柄はPERが50倍を超えているので、
ファンダメンタルズの観点で見ると、
たしかに割高に感じられました。
だから、、、
私もいつかは、適正株価まで下落する可能性が
あるかもしれないと思いました。
しかし・・・
その一方で、私が忘れもしない
実在する個人投資家の話を思い出しました…。
その個人投資家の方は、
2012年10月頃に、ある「菓子・食品を製造・販売している企業」が
PER面で割高であると判断し、空売りしました。
ファンダメンタルズ分析からすると、
この考えは間違っていませんでした。
おそらく、私もいったんは、そう判断するでしょう。
きっと、あなたもいったんは、そう判断するのではないでしょうか。
割高なのですからね。
ですが・・・
そのたった一つの判断が命とりになりました。
空売りをしたあと、
何と、その銘柄の株価は割高にも関わらず、
意に反して、するすると上昇を続けたのです。
結果として・・・
ご想像の通り、その個人投資家の方は、
とても大きな額の損失を被ったのです。
理屈上は、決して間違っていませんよね？
だって、割高な銘柄なのですから。
当然の判断だと思います。
ですが、、、
現実は、全く逆方向に進み、
予想を超える損失を被ってしまったのです・・・
まさに「空売りで転落」です。
私も、「菓子・食品を製造・販売している企業」の話を聞いたときは、
割高に思い、空売りしたい気持ちも理解できました。
ただし、、、
懸念材料もありました。
だから、先ほど、
私は「いったん」はそう判断すると言ったのですが、、、
その懸念材料は、これでした。
【該当銘柄が高値ブレイクアウトしたチャート】
であったということです。
高値ブレイクアウトした銘柄は、
ファンダメンタルズで見て、割高であっても、
高値を更新し続けることがあります。
例えば、最近で言うと、「2267 ヤクルト」が該当するでしょう。
＜「2267 ヤクルト」のチャート＞
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=2267.T&ct=z&t=5y&q=c&l=off&z=m&p=m65,m130,s&a=v
（『(株)ヤクルト本社【2267】：株式/株価 – Yahoo!ファイナンス』より引用）
キレイに上昇していますよね。
実は、この銘柄がこのようなチャートを同じだったのです。
この銘柄は、2011年頃から右肩上がりで上昇し、
2012年に上場来高値を更新しました。
そして、昨年の夏時点で、株価は5,000円台を付けました。
PERは約40倍もあり、割高感が感じらる水準でした。
しかし、、、現在ではなんと8,000円台まで株価が上昇しています。
このヤクルトが良い例ですが、
割高に感じられる銘柄であっても、
思うように株価が値下がりしないと、
高値更新をし続けることがあります。
そして、これが原因で、大きな損失につながるリスクがあるものです。
最近の株式市場は、
短期間で株価が上昇していますので、
中には空売りしたいと思う銘柄が出てくるかもしれません。
ですが、、、
やはり、私はこの「空売りで転落した実在の個人投資家の話」を知っている分、
このようなときほど、慎重に慎重に考えて空売りをします。
だから、、、
あなたもこの話が現実にならないように、
ファンダメンタルズで見て、割高であっても、
高値ブレイクアウトした銘柄は、空売りしないようにすると良いでしょう。
ちなみに、私が株価の上昇局面で空売りすることを考えるならば、
高値更新していない銘柄を選びます。
例えば、楽天証券のスーパースクリーナーの
「詳細検索項目」内にある「過去52週高値からの下落率(%)」を
上限－20％とすることで、過去52週高値から20％以上下落し、
高値更新の可能性が低い銘柄を見つけ出すことができます。
もし空売りをするときは、
ぜひ、この情報も参考にしてみてくださいね。
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