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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、
あれは、何年前のことだったでしょうか・・・
5年くらいは経っていますでしょうか。
最近【「シス達」ラジオ】などに登場している秋山とは
それくらいのからの付き合いです。
そのときは、まだ彼が人材育成関係の仕事をしているときでした。
その彼が、こう言ったのです。
「西村さん、すごく驚いたことがあったのですよ。
ず~っと僕は勘違いしていたのですが、、、
証券会社の営業マンって、財務諸表読めなくても大丈夫なんですね。」と。
続けてこう言いました。
「いや、あれなんですけどね。今は、M証券で営業から、本人が
飛ばされたと言っていたので、飛ばされて人事にいるのですが、
私の先輩であるその人は、学生時代から、証券アナリストの勉強をしていて、
就職前に最低でもファイナンシャルプランナーを取得すると言って、取ってたんですよ。
だから、まだ僕は20歳くらいの頃だったと思いますが、
だから、証券会社に就職して『証券マン』になるには、アナリストや
ファイナンシャルプランナーの知識はないと思っていたのですよね。それが・・・」
そう、今日お話しすることは、
「それが・・・」
の続きなのです。
先日、某マナー雑誌のインタビューがありました。
ここ最近、Yahoo!ファイナンスや、夕刊フジの株-1グランプリの
2年連続1位の影響からか、以前よりも取材の回数が増えています。
いつもは注目の銘柄を聞かれるのですが、
今回は、変わり種のことを聞かれました。
それは・・・
「できる証券マンの見分け方」です。
彼の話を続けましょう。
「それが・・・」の続きです。
「それが、そうでもないみたいですよね。驚きました。
会社名は出せませんが、某証券会社の営業マンを対象に財務研修をしたのですが、
事後アンケートを集計して、本当に驚きました。
ってきり、証券会社の営業マンは、全員がアナリストで、
それぞれの営業マンが、オススメの銘柄を情報をして持っているかと思ったら、
そうでもないのですね。
とにかく、驚いたのが、これまでアナリストレポートをとにかく
お客様にすすめるだけだったが、これで財務諸表が読めれば、自信を持って言える
な~んて、書いてあったんですよ。これには、衝撃を受けました・・・(汗)
え~っ、彼らは全員プロじゃないの~~~って。」
話は続きました。
「しかもですよ。偶然、今は人事コンサルタントをしているのですが、
若手の頃、証券会社の営業マンをしていた人と仕事をする機会があって、その人に聞いたら、
『あ~っ、そうそう、そんなもんだよ。財務諸表なんて読める人はほとんどいないね』
と言ってたんですよ。これまた衝撃を受けました(汗)」と。
もしかすると、この彼の言葉に、
あなたが、衝撃を受けているかもしれませんね。
残念な話ではありますが、
これは、業界関係者にとっては、ほぼ100%理解している事実であり、
一般の方には、99%と言って良いほど、誤解されている事実なのです。
実際、いわゆる「できる証券マン」というのは、
ごく一握りしか存在しません。
おそらく、100人いても、1~2名でしょう。
その他の人は、アナリストの言葉をあなたに届ける「伝書鳩」のような役割です。
こういっては、失礼ですが、右から左に流す役割です。
しかし、1~2名ですが、
自分の解釈で、本当に利益が上がりそうな銘柄や商品を発掘する能力に
長けている人も、キチンと存在します。
ただし、そうは言っても
そのような証券マンにあたる確率は、低いものです。
たった、1~2%の世界ですからね。
それ以外の98~99%の証券マンは、
残念ながら、自分で株や投資信託の目利きをする能力を持ち合わせていません。
システムトレードで分析しているならまだしも、
ファンダメンタルズ分析で、財務諸表が読めないのは、
少々痛いので、それが事実だと言うことは、あなたも感じてきたでしょう。
とにかく、それが事実なのです。
だから、包み隠さず裏側を言うと、
98~99%の証券マンは、お客様が得をするよりも、
「本部やアナリストがすすめるもの=良いもの」をひたすら、すすめるのです。
つまり、言い換えれば、
いま、会社としてすすめたいものが優先される可能性が高いのです。
だから、証券マンの言うとおりに買って、
大儲けしたという話は、なかなか聞いたことがありません。
むしろ、私の経験則では
皆無に等しいです。
反論を恐れず言えば、
証券マンにすすめられるものは、損する可能性が高いということです。
では、もしあなたの目の前に証券マンが現れたら、
どうのようにして、たった1~2%の人を見極めれば良いのでしょうか?
それには、一つ良い質問があります。
それがこれです。
「あなたの顧客で信用取引をしている顧客がいますか?」
これで、見極めができます。
インターネット証券と違って、対面型の証券会社で信用取引が許されるのは、
ある程度の資産と経験があるお客様だけです。
つまり、ある程度絞られた層ということです。
ということは、その証券マンは、それなりに実績があったりするから
そのような絞られた層を担当しているということです。
そうなれば、ある程度その人自身に
相場観があり、分析などができる証券マンと言えるでしょう。
今日は、あなたに残念な事実をお知らせしてしまいました。
しかし、これは99%の人が知らない事実でもあります。
でも、これを知ったからには、あなたは今から、
証券マンとの付き合い方が、ずいぶん変わるでしょう。
ただ、むやみに「あなたは損をさせるだけだから、出て行って!」なんて
悲しい扱いはしないで下さいね。
彼らも人間ですから傷つきます。
そのあたりは、考慮して
大人の対応をしてあげてください。
とにもかくにも、、、
こうだからというのが一つの理由としてありますが、
だからこそ、私はあなたに自分で、自分の資産を運用することをオススメしています。
その方法は、必ずしもシステムトレードでなくてもかまいません。
しかし、何らかの方法で自分の資産を自分で運用しないと、
お金を捨てるようなことになりかねません。
それだけは避けなければならないと思いますので、
ぜひ、あなた自身で運用できるようにして下さいね。
ただ、その運用としては、
私はシステムトレードが一番おススメです。
だって、その方法を習得したときから、
プロと同等の運用ができるようになるのですから。。。
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西村 剛
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