戦後初年明け5日続落で、ようやく株価底打ちか?



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

「戦後初、東証年明け5日続落」

 

昨日15:00以降、、、

そのような見出しが、
株に関するニュースでは、多く見られました。

まさに、年初から大荒れの展開。。。

ここのところ、
毎日こんな話をしています。

 

でも、さすがに戦後初で、
5日続落すれば、

「そろそろ、株価が底打ちするだろう…」
「そろそろ、底打ちのタイミングだから、買いだろう…」
「そろそろ、さすがに反発するだろう…」

と思っている個人投資家の皆さんも
多いかもしれません。

 

でも、「そろそろ」というのは、
本当なのでしょうか?

 

今日は、いま本当に

「株価が底を打ったのか?」

これを中心にお話ししましょう。

 

まず、昨日(1/8)の株式市場を振り返りましょう。

昨日(1/8)の日本株市場は、
小幅続落しました。

日経平均株価は、
前日比0.3%マイナスの17,697円96銭、

東証マザーズ指数は、
前日比0.6%マイナスの874.14ポイント

で終了しています。

 

中国政府がサーキットブレイカー制度の廃止を
発表したことにより中国株が反発し
日経平均株価は、一時プラス圏で推移しました。

 

しかし・・・
週末にかけ更なる悪材料が出るのではとの
懸念から引けにかけて下落しました。

そして、結果的に、
日経平均株価は、戦後はじめて年初から5営業日連続で続落になりました。

 

そうなると、個人投資家の聞こえてきそうなのが…

「これだけ株価が下がるとそろそろ底打ちか?」

ということです。

 

これについて、
単刀直入に回答を言うと・・・

「楽観視は、禁物」

です。

 

もし、あなたが楽観視していたなら、
私が日々確認している、

///////////////////////////////////////////////////////////////

○終値と25日移動平均線との乖離率が-25%以下 かつ
○終値と5日移動平均線との乖離率が-10%以下

///////////////////////////////////////////////////////////////

この条件に当てはまる銘柄数を聞いてください。

 

一昨日(1/7)の終値時点で「1」でした。
そして、昨日(1/8)の終値時点では「0」でした。

ということは、
まだ「暴落の水準ではない」と言えるでしょう。

 

では、暴落になっていないということは、
何を意味するのでしょうか?

実は、ここが一番重要な話です。

 

暴落になっていないということは、

年初から5営業日連続で日経平均株価が下がったと言えども、
投資家は「パニック」にはなっていないということです。

 

ということは、

「パニック」になっていないのですから、
まだ売られ過ぎという水準ではありません。

今の投資家心理を考えると、
じわじわ下がる株価を見ながら、

「そのうち反発するだろう」

と楽観視している投資家が多いと思われます。

 

つまり、みんなが楽観視していて
「そのうち…」という心理が蔓延すれば、
このまま「ズルズル」と下がり続けてしまうのです。

だから、これまではやや安心して
この下落を見ていましたが、
そろそろ心配をしなければならないのかもしれません。

 

では、株価が底を打ち、
反発するのは、いつのタイミングなのでしょうか?

 

それは・・・

今、楽観視している投資家が「パニック」になったときです。

 

それなら、いったいいつが「パニック」になったタイミングなのかですが・・・
そのヒントは「信用評価損率」にあります。

この「信用評価損率」は、
松井証券がメールマガジンで、
日々信用評価損率を発表しているものです。

今、取れる情報を見てみると、
1/7時点では、信用評価損率が「約-12%」でした。

 

ちなみに、

信用評価損率で見た場合、
株式市場の底打ちの目安が「-20%」です。

ということは、

あと「8%」下がると、
含み損に耐え切れなくなって投資家が
投売りをする可能性があります。

つまり、この「信用評価損率」を水準に
日経平均株価を考えると「16,300円」が目安になるでしょう。

 

もし、日経平均株価がそのくらいに来たら、
株価は底を打ち、私たちシステムトレーダーで言えば

「逆張りのチャンス」になるでしょう。

当然のことながら、
そのとき、私たち以外の一般的な個人投資家は、
パニックになり、投げ売りをします。

そうなると、適正株価よりも下がる銘柄が
一気に増えるでしょう。

そうなったら、私たちシステムトレーダーのチャンスです。

そこで一気に該当する銘柄を買い付けて、
株価が反発する瞬間に、一気に利益を獲得しましょう。

ですので、今は少しの間、耐えどきです。

焦らず、じっくり、虎視眈々と、
私たちしか掴めないチャンスを待ちましょう。

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西村剛 著 斉藤正章 監修

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。