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From;秋山大介
宇都宮の自宅より、、、
昨日は、
70名以上のシステムトレーダーが集結する
「システムトレーダーズ・ミーティング」でした。
おそらおく、その中で、
他のシステムトレーダーの成績を
明確には聞いていないものの・・・
「何となく他人と比較する」
そういったことがされていたかもしれません。
この他人と比較するですが、
もちろん、ここに集まるメンバーであれば、
それは
「切磋琢磨」
という、まさにやる気の源泉になるのではないでしょうか。
だから、ここでの「他人との比較」というのは、
非常に良いことだと思います。
しかし・・・
一つだけ、あまり好ましくない
「他人との比較」もあります。
それは、こういった場合の比較です。
おそらく、、、
個人投資家であるあなたは、
「相対評価」をよくしていると思います。
「なんだか、周囲は利益を上げているらしい…でも自分は?」
という具合に。。。
だから、周囲から景気の良い話を聞くと、
とにかく焦ってしまいます。
「自分も同じことをしているのに、
何で、周りと同じような結果が出ないんだ!」と。
でも、これで終われば良いのですが、
それがさらに悪い方向に行き、
「今やっていることは無駄なんじゃないか?」
と考えたり、悩んだり、
ときには、イラだったりしてしまいます。
でも、これ不思議だと思いませんか?
個人投資家は、
決して「相対評価」ではなく「絶対評価」をするものだと、
私は思うのですよね。
それこそ・・・
「私の年収ですか?
えっと、去年が1000万円で、今年は1500万円の予定です。
ただ、この前会った人より稼いでないんで、
2000万円にしようかと思っています。」
なんて、公に言う人はいませんよね?
もしかしたら、ごくまれにいるかもしれませんが・・・(笑)
ただ、それはともかく、
もちろん、自分より「まだ上がいる」と思い、
自分を鼓舞する材料になるのであれば、
私は、この相対評価は良いと思います。
まさに、あのシステムトレーダーズ・ミーティングに集結する仲間のように。
しかし・・・
単に人と比べて、自分がいかにうまくいっていないかと
ある意味荒探しをする相対評価は全く意味がないのではないかと思うのです。
あっ、そうそう、、、
相対評価と絶対評価を一応説明しておくと、
大まかに言えば、相対評価は「人と比べて決まる評価」です。
一方、絶対評価は「その人自身がどうなったかで決まる評価」です。
一般的に、企業の人事評価では、
管理職は、相対評価の割合が高くなり、
管理職ではない社員は、絶対評価の割合が高くなります。
もちろん、その企業企業で仕組みは異なるので、
あくまでも一般的に普及しているものですが、
だから、管理職の皆さんは、他の部門よりも成績を上げないと、
自部門が、いくら去年より良くなりました!と言っても
評価が低いのですよね。
まさに競争社会ですので、大変です。
一方、それ以外の社員は、
自分がどれだけ成長したかで評価されます。
比較対象はいません。
いるのは過去の自分だけです。
過去の自分よりも1ミリでも成長していれば、
それは評価されるのです。
ただ、多くの企業は、
評価者である、いわゆる上司が、その1ミリの成長を
なかなか見ることができないので、
お互いに相違があり、なかなかうまくいかないものです。
でも、基本的にはそういった評価なのです。
ではでは・・・
個人投資家は、相対評価と絶対評価、
どちらがしっくりくるでしょうか?
ちょっと、考えてみてください。
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いかがですか?
う~ん、おそらく相対評価ではなく、
「絶対評価」だと思うのですよね。
去年より、どれだけ多く利益を上げられたかなど、
あくまでも戦いは、過去の自分とだと思うのです。
決して、周囲の個人投資家ではなく、
過去の自分。
それが、評価軸だと思うのです。
ただ・・・
これは、私たちにも責任があるのですが、
どうしても利益を上手く上げたシステムトレーダーの話や、
暴落局面で上手く手仕舞いして利益を上げた話をしてしまいます。
だから、仮にあなたがその一人でなかった場合、
急に、そこに「相対評価」の意識が芽生え、
「自分も同じことをしているのに、
何で、周りと同じような結果が出ないんだ!」
と思いかねないのです。
もちろん、くやしいという感情やイラだちの感情は
悪いものではありません。
だって、次に自分が成長する糧になるのですから。
でも、これがその糧にならない
単なる自己否定や、学んでいることの否定になってしまったら
これらの感情はよくありません。
私は思うのですよね。
先週、少しお伝えしましたが、
中学校のバスケ部250名くらいいた中で、
20年後もバスケを続けていたのは、たった2名で、
本気で体も作って、まだ進化しようとしているのは私だけです。
で、私は決して花形選手ではなく
下手っぴでしたから、相対評価ではズタズタでしたが・・・
ひたすら10年以上バスケを続けました。
その結果、大学で中心選手になり、
大学3年生のときには、プレイングマネジャーになり、
リーグ戦で準優勝し、プレイヤー引退後は、後輩の監督となり、
リーグ戦連覇を達成しました。
だから、結果として、
とにかく過去に自分より成長することを望みながら、
絶対評価を続けたら、未だにプレイヤーとして
バスケを続けることができているのです。
もちろん、何度もお伝えしているように
相対評価は自分のやる気を出すには
もってこいの良いものだと思います。
ただ、競争し続けると
疲れてしまって継続が難しいでしょう。
でも、絶対評価で自分との戦いなら、
そのような疲労はなく、継続ができます。
ということは、、、
トレードの成功の要素である「継続」が確保できるのですから、
きっと、個人投資家は、絶対評価を重視すべきなのではないかと
私は考えるのです。
でも、多くの個人投資家は、
まさに「隣の芝生が青く見える」状態で、
過去の自分より利益を上げることよりも、
他人よりも利益を上げることを望んでしまいます。
しかし・・・
人によって、使っている売買ルールは違いますし、
リスク許容度は違いますし、そもそも資金量が違います。
また、得意な売買ルールの型も違います。
だから、、、
それくらいバラバラの状況下で
他人と比較するのは、ナンセンスともいえるでしょう。
それであれば、過去のあなたと比較して、
自分がどれけ成長したかを、日々発見したほうが
きっと、あなたの将来の利益につながるでしょう。
だから、ときには、相対評価も良いですが、
個人投資家は、絶対評価でマラソンのように走り続けるのが
一番良いのではないかと、あなたも思いませんか?
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