アナリスト裏事情・・・



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

先日、大変興味深いニュースがありました。

それがコレです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160720-00000069-asahi-bus_all
(『アナリストの未公表決算情報取材、禁止へ 日証協が指針 (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース』より引用)

 

これは、システムトレーダーのあなたには、
あまり関係のない話ではありますが・・・

見境のないアナリストの行動を
規制しようとする指針です。

私もアナリストであり、
かつては、機関投資家として従事していましたので、
このニュースは大変興味深いものでした。

 

さて、なぜこのような規制の指針を
発表しているかですが・・・

 

それは

「インサイダーまがいの情報を集めようとする
アナリストが増加している」

からです。

 

実際、私もこのニュースを読んだとき
思い出す一言がありました。

 

それは、、、
とある上場企業の経営者が

「最近の機関投資家は、足もとの業績にしか関心がない」

ともらしたことでした。

 

私もシステムトレーダーではありますが、
アナリストとしての執筆等があるので、
ときどき、このように取材に出かけます。

これは、その取材のとき、
取材対象者の経営者がもらしていたことでした。

ただ、この「足もとの業績に関心」という部分ですが、
私も機関投資家であったので、
この気持はよ~く分かります。

 

裏事情を話せば、、、

やはり、かつて私もそうでしたが、
彼らも機関投資家といっても、サラリーマンですので、
運用状況で評価され、報酬を査定されます。

 

ということは、、、

一般的な会社員と全く変わらず、
どうにかこうにか、運用状況を良くしたいのが
人間の性でしょう。

まれに嘘か本当か分かりませんが、
営業マンが、決算時期の成績をよくするために、
ああする、こうするなどというのを耳にしますよね。

 

全くそれと同じなのです。

ただ、そうは言っても、
機関投資家は、運用状況次第なので、
相手は市場なので、自分でどうにかするには限界があります。

 

だから、その限界ギリギリが、

「四半期で上方修正するのか?しないのか?」

という情報をインサイダーにギリギリのところで集めるのです。

 

ですが。。。
ギリギリですので、一歩間違えればアウトです。

だから、あのような規制の検討を始めたのでしょう。

 

ま~、それはそうです。

そうでなければ、市場の前では全投資家が
インサイダーはやってはいけないというルールのもとで投資や
トレードをしているのですから、これは当然でしょう。

 

ただ、ここで一つ考えたいのは、

「足もとの業績にどれくらい価値があるのか?」

ということです。

 

結論から言えば、、、

その瞬間は価値があるかもしれないが、
「長期的に見れば価値が薄い」ということでしょう。

「足もとの業績」ということは、「超短期的視点」です。

結局、何事もそうかもしれませんが、
「短期的視点」というのは、失敗を招くことが多いものです。

反対に、その瞬間は損をしても、
「長期的視点」に立った人が、最終的には成功するものです。

「損して得を取れ」といったところでしょうか。

やはり、短期的視点になればなるほど、
その瞬間は良くても、日が経過するごとにほころび
失敗を招くものなのです。

 

だから、アナリストの例で言えば、
この規制に引っかかるようなアナリストは、
自然と失敗を招き、いつの間にか淘汰されるでしょう。

もしくは、株式市場に何かが起きたとき、
一気に退場させられるでしょう。

 

そして、この話ですが、
私たちシステムトレーダーでも非常に関連することがあります。

 

それがまさしき「短期的視点」です。

 

ここ数年、特に今年は異例の株価の動きをしています。

そのようなこともあり、

「直近の成績が思ったようにいかない」

というシステムトレーダーが、やや増えています。

 

特に、トップ1%に入るようなシステムトレーダーの売買ルールは、
非常に厳密なものなので、比較的ダメージが大きい部分もあります。

 

ただ、これはいつも斉藤正章さんがいうことですが、

「今年が異例なだけなので、また通常の動きに戻れば大丈夫です」

というところです。

 

しかし・・・

これまでよりもドローダウンが大きくなったり、
これまでように勝てなくなってくると、

「どうにか、直近の成績を改善した」

という気持ちが芽生えてくるものです。

 

ですが、、、

これは、安易にすることは止めておきましょう。

それは、先ほどのアナリストの短期的視点と変わりません。
この異例の動きに惑わされて、長期的視点を見失っています。

もちろん、直近の成績を改善することは、
悪いことではありません。

ただ、過度にやり過ぎると、
それは、今年のような異例の動きをする市場に合わせた
「カーブフィッティングした売買ルール」になってしまう可能性があります。

だから、斉藤さんも同様の質問がきた場合、
あまり改良することをオススメしていません。

 

結局、この改良をすることで
カーブフィッティングを起こしてしまっては、
長期的に利益を上げることができなくなってしまいます。

仮に、直近の成績が改善されても、
再び通常の株価の動きに戻ってきたとき、
再び直近の成績が悪くなってしまいます。

そうすると、また直近の…と
その繰り返しになり、結局は全く安定しない売買ルールになってしまうのです。

 

だから、、、

もしあなたの売買ルールが長期的に有効なのであれば、
安易に直近の成績を改善するのは止めておきましょう。

まさしく、あのアナリストたちと同じになってしまいます。

短期的視点は、必ずと言って良いほど、
瞬間の満足を得られるだけで、
将来の成功は手にできません。

だから、賢明なあなたの判断は
決してそうはならないでしょう。

ぜひ、あなたはあなたの売買ルールを信じて
突き進んでください。

それが、瞬間の満足ではなく、
将来の成功を手に入れる最短ルートなのですから・・・

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。