勝率100%なのに、なぜ負けた?



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From;西村剛
大阪のホテルより、、、

 

「順調に利益を上げ続けていたのですが、
ある銘柄で大きくやられてしまいました・・・。

けっこう大きな損失です。
どのように改善すればよいでしょうか?」

 

先日、あるシステムトレーダーの方から、
このようなご質問をいただきました。

確かに、運用する売買ルールによっては、
勝率を重視すれば、連戦連勝ということも可能でしょう。

だから、負けトレードつまり損失になる
トレードを嫌うタイプの人は、
勝率を重視し、勝率が高い売買ルールを運用しているかもしれません。
おそらく、勝率100%の売買ルールを作ろうとして、
本気で勝率100%を狙っている人は、

この日刊メールマガジンで
日々熱心すぎるほど熱心に勉強しているので
決していないでしょう。

 

ですが・・・

まだまだ、システムトレーダー以外の世界では、
勝率100%を狙っている個人投資家がいるのも事実です。

だから、この勝率100%を
どう説明してよいか、いつも悩ましいことなのですが。。。

 

イチロー選手が3000本安打を達成しても
打率が10割でないように・・・

内村選手が金メダルを取っても
点数が満点でないように・・・

でも、レスリングの吉田選手は、
ほぼ勝率100%ですか・・・?

というように、どんなに偉業を達成する人でも、
勝ち負けの言葉で言ってしまうと、
必ず勝ちと負けを繰り返しているということです。

 

ただ、その勝ちがここぞというところで出ているので、
あのような偉業を達成できると思うのですが、

私たちシステムトレーダーは、
スポーツ選手のように、一発勝負ではありません。

どちらかと言えば、
野球選手のペントレースが永遠に続く感じです。

結果的に、イチロー選手のように
偉業を達成しますが、それまでの過程では、
必ず勝ったり負けたりを繰り返すのです。

だから、永遠に勝ち続けるのは難しいのです。

 

でも、システムトレードでは

「売買ルールがあるので、勝率100%にすれば良いのではないか?」

そんな声が、システムトレーダーのあなた以外の
個人投資家から聞こえてきそうです。

でも、これはある種落とし穴ですが、
いくらシステムトレードと言っても、
勝率100%は、まずありえません。

もしかしたら存在するかもしれませんが、
それは、株式投資のセオリーというより、
宇宙の法則のような、絶対に変えられない法則を
覆すことになるでしょう。

 

あくまでも、売買ルールは、
過去の株価データからできたものです。

ということは、天気予報のように
ほぼ高い確率で再現はできるのですが、
まれに外れることもあります。

ただ、売買ルールが
いわゆる過剰最適化、カーブフィッティングの場合は、
外れることばかりになってしまいます。

カンタンに言えば、
ある人が、結婚の理想の相手の条件を並べて
「そんな人いるか!」と突っ込みたくなるような
売買ルールになった場合です。

検証上では成立しても、
現実的には、それが成立するのが難しいという状態です。

そうなると、売買ルール通りに
利益を上げることが難しくなってしまうのですが、
そうならなければ、売買ルールに近い利益を上げることができます。

でも、あくまでもそれは、
「近い」利益なのです。

 

つまり、いくら勝率100%の売買ルールを作ったとしても、
それは非現実的な売買ルールになってしまい、

実際に売買すると、負けることはあるということです。

 

だから、、、
冒頭のご質問に戻ると、

「売買ルールに過度に期待しないで、
悲観的に見た場合のリスク管理をしておく」

ということが重要なのです。

 

特に、今年の株式市場は、
アベノミクス・バブルが終わり、
これまでの株式市場と全く様子が違います。

これまでは株価が上昇一辺倒だったので、
大きなリスクを抱えていても、
それほど問題はありませんでした。

 

大きなリスクとは、
例えば、銘柄の分散数や、一銘柄に投入する資金配分などです。

銘柄数が少なくても、
一銘柄に大きく投入しても、

去年までは、それほど大きな問題はなかったのです。

 

しかし・・・

今年は、上昇一辺倒が終わり、
下降気味です。

 

ということは、

過度にリスクを取りすぎてしまうと、
それが大きな問題になる可能性が高いのです。

この質問をいただいたシステムトレーダーの方は、
おそらく、銘柄の分散数が少ないか、
一銘柄への投入金額が大きかったのでしょう。

だから、たった1回の負けで
大きく損失を出してしまったと考えられます。

このように、どんな売買ルールでも
負けることはあります。

だから、楽観的に見るのではなく、
資金管理などリスクに対する部分は
悲観的に見ることが重要でしょう。

 

悲観的というのは、

「たとえ負けトレードが発生しても致命傷にならないようにする。
最小限の損失で抑えられるようにする。」

ということです。

 

でも、ここ数年のアベノミクス・バブルを機に
システムトレーダーになった皆さんは、
多少そのリスク管理が楽観的な傾向が見られます。

だから、もしあなたが「もしかすると・・・」と思うなら、
もう一度、リスク管理が悲観的になっているか
確認すると良いでしょう。

まだまだ、実感がない人が多いようですが、
ここからの株式市場では、リスク管理が非常に重要です。

トレードは、勝ち負けを繰り返して
徐々に利益を積み上げていくものです。

今までは、勝ちを想定して、成績を伸ばす発想で良かったですが、
ここからは、負けを想定して、「今まで増やした資産を守る」発想に
切り替えるのが良いでしょう。

ぜひ、この週末にもう一度、
あなたのリスク管理を見直しておきましょう。

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。