嫌われる勇気



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From;秋山大介
宇都宮の自宅より、、、

 

『嫌われる勇気 』

先日、出張で新幹線を往復5時間乗ることもあり、
この本を読んでみました。

この本は、確かずいぶん前に出ていたようなのですが、
ブームになったのは、2年前くらいですかね?

何だかすごく売れているらしく、
ベストセラーになっているようですね。

 

で・・・今さらですが、
ここ最近、アウトプットばかりでインプットがなかったので、
往復5時間で、本を5冊読もう!と思い、その一冊にこれを選びました。

さてさて、今日はこの本の書評を書こうなどとは全く思っていません。
私は、そんな立場ではないので、書くつもりもありませんし(笑)

 

では、この本を話題に何をするかですが、
ふと、この本に書かれたことを個人投資家に置き換えると
どなるのかな~という視点で考えたことをお伝えします。

だから、はっきり言って、
興味のない方には、相当つまらない話でしょう。

でも、興味のある方にとって、
そこそこ?面白い話になるはずでしょう・・・

 

ということで、
あなたは、きっと興味がある方だと思うので、
話を進めますが、、、

 

まず、この本に書かれているのは
「アドラー心理学」という、これまで注目されていなかった心理学です。

ただし、絶対に注意しなければならないのが、
この心理学は「検証されていない」ということです。

つまり、すべてが仮説ですので、
その点は注意してください。

私たちシステムトレーダーで言えば、
「あの方法だと利益が上がるよね」と言っているだけで、
検証していない状況です。

ただ、そうはいっても、アノマリーのように傾向はあるので、
あながちウソではないといったところです。

だから、その点だけは注意して話を聞いていただきたいのですが・・・

 

まず、アドラー心理学とはなんぞや?ですよね、

それを説明するには、
現在、主流になっている「精神分析学」を説明すると良いでしょう。

 

精神分析学とは、、、

人間の行動は「無意識」の部分い働きかける過去の経験や
育った環境などの外的要因によって決定される
(2016年)「今こそ!「嫌われる勇気」」,『週刊ダイヤモンド』2016年7月23日号,p.35ダイヤモンド社。

ということです。

一言でいえば「原因論」です。
つまり、〇〇の行動をするのは、〇〇という原因のせいだのようなことです。

例えば、個人投資家で言えば、
「利益を出せないトレードをするのは、利益を上げる方法を知らないからだ」
といったところでしょうか。

これは、言われてみると、なじみがあるでしょう。
行動するには、必ず理由があるというようなことです。

 

ですが、、、

アドラー心理学は、全く違う概念で考えます。

 

アドラー心理学とは、、、

人間の行動は、過去の経験や育った環境などの外的要因ではなく、
自分の目的に従って行動を決定できる
(2016年)「今こそ!「嫌われる勇気」」,『週刊ダイヤモンド』2016年7月23日号,p.35ダイヤモンド社。

ということです。

一言でいえば「目的論」です。

これは少々分かりにくいかもしれません。
目的があるから、行動するということなのですが、
例えば、あなたが嫌いな人がいたとしましょう。

 

その場合、目的論では、
「嫌いになるために、嫌いな理由を探す」という説明をします。

例えば、好きなときは気にもしなかったのに、
嫌いになったとたん、相手の色々な部分が気になるようになり、
ますます嫌いになるということはないでしょうか?
でも、これは通常であれば、
気になる部分がたくさんあるから嫌いになると考えるのですが、

 

このアドラー心理学では、
「嫌いになりたいから、その理由を探す」ので、
理由は先行しません。

あくまでも、理由は、「嫌いになりたい」という目的を達成するために、
後からついてくるという考えなのです。

何だか、頭がこんがらがる話ですよね(汗)

 

だから、個人投資家で上手く例えられないかな~と思い
ひとまず、私が作ったのは、

 

〇精神分析学(原因論)

株で成功しない(行動)のは、過去の失敗(原因)のせいだ。

〇アドラー心理学(目的論)

株で失敗して傷つきたくない(目的)。だから、過去の失敗しないようにする(行動)。

というものなのですが、上手く伝わるでしょうか?

ちょっと下手ですかね(笑)
まっ、こんなところです。

 

で、これはアドラー心理学を探求するものではないので、
次に進みますが、とにかく、これまでの心理学とは、
概念の基準が違うのです。

 

そして、この雑誌

<参考文献>

 

この「60ページ」に興味深い内容がありました。
それをもとに、私が作成した表を見てください。

20161121

 

 

『対等な横の関係を築くことが重要』(小倉広著、ダイヤモンド社)を基に秋山作成

ようやく、これで私の中で、このアドラー心理学が
ややしっくりました。

アドラー心理学は、上下の縦の関係ではなく、
対等な横の関係を重視します。

もちろん、年上の人や上の立場の人へ「敬い」は必須ですが、
もっとフラットな関係を重視します。

例えば、会社などであれば、
上司に絶対に逆らえないということや、
それは上司がやることで、自分がやることではないということがあっても、
アドラー心理学では、自分がその選択をしているだけであって、
自分が「やる選択」をすれば、自由にできるということを言っています。

ちょっと、伝わりにくいですかね・・・(汗)
元々は、その表だったのですが、
私が、私たちシステムトレーダーとそれ以外の個人投資家で
分かりやすく対比の表を作成しました。

 

いかがでしょうか?

おそらく、この表を見ると、
システムトレーダーのあなたは、あ~確かに~とならないでしょうか?

よくよく考えると、
私たちシステムトレーダーは、市場と横の関係です。

どちらが支配することもなく、対等でしょう。

 

しかし、私たち以外の個人投資家は、
市場を支配しようとして、反対に支配されてしまっています。

日々動く株価に右往左往している姿がまさにそれでしょう。
まさに、縦の関係です。

また、トレードの対象ですが、
私たちシステムトレーダーは、銘柄に固執しません。

固執するのは、どのような方法で利益になりやすい銘柄を選ぶかであって、
その銘柄を選ぶまでの「プロセス」です。
まさに、そのプロセスが売買ルールですよね。

ですが、私たち以外の個人投資家は、
どの銘柄を買うかに固執します。

だから、どう買うかのプロセスよりも
何を買うかの「結果」を重視します。

 

と、、、

上から一つずつ見ていくと分かりますが、
いかがでしょうか?

面白いですよね?

システムトレーダーの私たちは、
自然に、アドラー心理学的なアプローチをして
トレードしているのです。

 

選択心理学の世界で、

「自分でコントロールできるもの」
「自分でコントロールできないもの」

に分けて、「自分でコントロールできるもの」にフォーカスしましょう!
という話がありますが、あれに近いことを私たちはやっているのです。

私たち以外の個人投資家は、
どうにかして、株価を予測し、的中させようとしています。

つまり、それは自分ではコントロールできない株価を
無理やり支配しようとしていることです。

 

しかし、私たちシステムトレーダーは違います。

株価は自分でコントロールできないと分かっているので、
株価の動きを受け入れ、共存しようとしています。

だから、あらゆるパターンの売買ルールを作り、
あらゆる株価の動きに合わせようとしますよね。

まさに、共存です。
決して、支配しようとしていません。

こうやってアドラー心理学を使って
私たちシステムトレーダーを見るといかがでしょうか?

実は、すごいことをやっているのですよね。

 

しかも、、、

反対に、私たち以外の個人投資家は、
なんて大変なことをやっているのだろうと
強く実感するのではないでしょうか?

ミイラ取りがミイラになるではないですが、
株価を支配しようとして、いつの間にか株価に支配されている状態ですよね。

これはアドラー心理学がすごいとか、
そういう話ではありませんが、

ようやく、この概念を使うことで、
いかに私たちシステムトレーダーがすごいかが実感できました。

そういった意味では、よい学習になりましたね。

なまえ

 

 

 

 

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西村剛 著 斉藤正章 監修

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夢幻

平均年利100%以上を叩き出し、今なお資産を増加し続ける現役の専業システムトレーダー。 会社員時代は投資教育会社の統括マネージャーとして、成果を挙げた個人投資家やプロトレーダー、ファンドマネージャーなどに数多く会い、様々な実践トレードの手法を学ぶ。 斉藤正章氏や西村とも古くから交流があり、「システムトレードの達人」を開発当初から愛用している。 退職後は、当時の資金500万円のうち100万円を設備投資に使い、資金400万円で専業トレーダーに転身。 トレードの利益から生活費を捻出するため、当初は、資産がなかなか増えていかない状況が続くも、「システムトレードの達人」を使い独自の投資手法を構築することで、本格的にトレードを開始した2013年以降は年利回りが50%下回ることがないという安定した実績を残している。