「日経平均先物主導の売り」って何だ?



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From;西村剛
八丁堀の事務所より、、、

 

おとといに配信した、この株式投資ニュースの
な~んで、300円も下げたんだ???
の中で、

「ここ数日の下落は日経平均先物主導の売りによるもの」

ということをお話ししました。

 

今日は、この

「ここ数日の下落は日経平均先物主導の売りによるもの」とは、
一体どのようなことを意味するのか?

とご愛読者の方から、ご質問をいただきましたので、
回答したいと思います。

 

この言葉ですが、、、

たしかに冷静に考えると、頻繁に使われる言葉ですが、
「なぜ、日経平均先物の影響で、別物の株に影響があるのか?」
これは不思議ですよね。

例えば、この言葉は

「日経平均先物主導の売り」

というもので、本当によく使われます。

 

ニュースでも、インターネットの情報でも、
よく見ますが、イマイチ分かるような分からないような言葉ですよね。

 

私も、ここまで使われるので、
読者の皆さんの中では、常識的なことなのかと思っていましたが、
決してそうではなかったのですね。

 

安心しました。

こういったことを、そのまま鵜呑みにするのではなく、
しっかりと因果関係を考えて、理解しようとする姿勢は、

さすがです!!

素晴らしい!!

さすが、私のもとで日々熱心に勉強している方です!!

 

物事の本質を抑えようとするのは、
本当に難しいことですが、その一方で、それを理解しようとする姿勢は
本当に素晴らしいことなのです。

だから、ご質問を下さった方に、心より感謝します。

そして、一方で、

「やさしい言葉で解説することを信条に・・・」

などと、いつも言っている私が、そうできなかったことに
悔しさと情けなさを感じます。

今さら、リカバリーが効くか分かりませんが、
これから、この「日経平均先物主導の売り」を

分かりやすく解説しますので、挽回させてください!

 

では、

「日経平均先物主導の売り」の解説に入ります。

 

まず、あなたは

100億円を運用する生命保険のファンドマネジャーだと考えてみてください。

 

「え~~~っ、そんなに運用したことがないから、
いきなりファンドマネジャーだと言われても・・・」

 

と弱気にならないで、
思い切って、なりきってくださいね(笑)

 

では、あなたは

100億円を運用する生命保険のファンドマネジャーです。

その気分で、これか話すことを聞いて下さいね。

 

運用状況は、日経平均株価に採用されている銘柄を
100億円分を現物株で持っている状態です。

そのような状態の中、どうやら株価が下がりそうな雰囲気になってきました。
このまま、100億円分の現物株を持っていると、大きな含み損を抱えそうです。

 

そこで、あなたは

「株価が下がりそうだ!株価が下がる前に株価下落に備えたい」と考えました。

 

ここで質問です。

もし、あなたがこの状況になったら、
どのようにして、株価下落に備えるでしょうか?

 

ひとまず、全ての株を手仕舞いますか?

それとも、下落の中でも上昇の可能性がある銘柄に
一気に乗り換えますか?

現実的、非現実的は除いて、
色々な方法が考えられるでしょう。

さ~、あなたのファンドマネジャーとしての手腕が問われますよ(笑)

どうしますか?

あまり、いじわるをしても良くありませんので、、、(笑)

ファンドマネジャーが実際にすることを紹介します。

 

株価下落に対処するための方法としては

 

○保有する現物株を売却する

○日経平均先物を売ってヘッジする

 

の2つの方法が考えられます。

 

私たちのような個人投資家であれば、
このような機関投資家とは違い、

 

保有株数が少ないので、
確かに、保有している株式を売却すれば話は済みます。

 

しかし、、、

いまのあなたはファンドマネジャーとして、100億円を運用しています。

もし、これを現物株で売ってしまうと、
どうなると思いますか?

 

実は、思わぬ盲点があるのです。

その盲点とは・・・

「手数料」です。

莫大な手数料がかかってしまうので、うかつに売却はできないのです。

 

また、さすがにこの資金を一気に売りに出すと、
自分の売り注文で、保有している銘柄の株価を
わざわざ下げにいってしまうことになります。

 

だから、売却の方法は、なかなかとれないのが現実なのです。

では、どうするか?

そうなると、もう残された選択肢は、ただ1つです。

「日経平均先物を売ってヘッジする」

これを実行します。

 

日経平均先物が売られると、
株と同じように日経平均先物の価格が下落します。

そして、日経平均先物の価格は、
現物株と連動しますので、

日経平均先物が下がったことで、
それに連動し、現物株の価格が下がるのです。

 

そうです。

これが、「日経平均先物主導の売り」のカラクリなのです。

 

この現象は、

出来高が減少している時期に、よく起こります。

 

だからこそ、この時期は、

この日経平均先物の価格に振り回されるように
現物株の価格も乱高下します。

まさに、今の状況はそれです。

「米国の財政問題や日本経済の消費税増税による先行き不安感」が影響し出来高が減少しています。

そのような中ですので、おそらく多くのファンドマネジャーが
日経平均先物をヘッジとして売るなど、頻繁に売買されているはずです。

そして、その結果、
現物株が連動し、株価が下がってしまうのです。

 

いかがでしょうか?

「日経平均先物主導の売り」と、それによる株価の下落のカラクリが
イメージできたでしょうか。

 

ぜひ、今度この言葉を聞きたら、私のこの解説を思い出してくださいね。

 

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■追伸

ラジオ画像04

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。

1 個のコメント

  • こんにちは。

    現物を売るときの手数料よりも、日経先物を売るときの手数料の方が少ないという事でしょうか。

    >日経平均先物の価格は、現物株と連動しますので、
    この部分の理由はなぜですか? なぜ、先物の変動が理由になって、現物への影響が結果になるのですか? 現物の変動が理由になり、先物の価格が結果になる事はないのですか?

    >自分の売り注文で、保有している銘柄の株価をわざわざ下げにいってしまうことになります。
    という事は、現物を売ると、自分の持っていた特定の株価が下がるが、先物を売ると、全体が下がる。全体が下がる分には、下がった所で買い戻せばリスクヘッジができる、という事でしょうか?

    お時間があれば、よろしくお願いします。

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