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From；西村剛
八丁堀の事務所より、、、
「ふ～、ようやく売買ルールが完成した～♪」
そんな瞬間を、
システムトレーダーであれば、
誰しもが望んでいるでしょう。
苦労して作成した売買ルールです。
とはいえ、
完成と言っても、
まだまだ、日々改良は続きますので、
ここからがある意味スタートラインかもしれません。
斉藤正章さんが、「売買ルールに完成はない」と言っているように、
これからも常に上を目指して、改良させていく日々の始まりです。
ただ、そうは言っても、
これまではパソコンとにらめっこするだけで何も生まれませんでしたが、
これからは運用しながらですので、利益を生みながら改良できます。
それはこれまでとは違う
大きな楽しみになるでしょう。
だから、この完成は言葉を換えれば、第一次完成で、
ここから、利益を上げながら、さらに上を目指して、
二次、三次完成と進んでいくものです。
さて、そうやって苦労して作成した売買ルールですが、
あなたが運用中であれば、もちろんのこと…
仮に、これから運用するところであったり、
売買ルールを作成中であってもですが、、、
そのメインとする1本売買ルールの裏には、
数多くのお蔵入りになった売買ルールがあるのではないでしょうか？
ここでは、あえて失敗とは言わず
お蔵入りと言いますが、
その理由を念のためお伝えすると、
これも斉藤正章さんの言う言葉ですが、
「売買ルールに失敗はない。ただ、その方法では上手くいかないことが分かっただけ。」
とあります。
ですので、その1本を作るために、
眠らせることになった売買ルールは失敗ではないのです。
また、作成過程のものもそうですが、
もちろん、実運用して眠らせてしまったものもそうです。
例えば、去年は厳密な売買ルールを作成している
システムトレーダーほど、苦戦する傾向がありました。
ですので、途中で運用をなくなく停止したものもあるかと思います。
そして、そういった売買ルールが、
私たちシステムトレーダーには多数あるでしょう。
では、、、
それらの「こうやったら上手くいかない」と分かった売買ルールですが、
このままお蔵入りのままで良いのでしょうか？
実は、これについて、
私からオススメのことがあります。
それは、月の初めでも終わりでも良いのですが、
毎月、それらの売買ルールの成績を再確認するということです。
そこでの確認のポイントは、、、
「もし、その売買ルールを、そのまま運用していたらどうなったか？」
です。
例えば、一昨年の1月に運用を停止した売買ルールがあったとしましょう。
それを現時点での株価データを含めて検証してみるのです。
もちろん、そすれば、空白の一昨年1月から今年1月までの成績がでます。
そして、その空白の期間の成績が
いったい、どのように推移していたのか確認するのです。
もしかすると、成績が良い可能性があります。
もし、そうであれば、再び改良したり、
そこから新たな改良のヒントが見つかるでしょう。
もしくは、やはり成績が悪化する可能性もあります。
もし、そうであれば、これはチャンスです。
なぜチャンスかというと、
中途半端な悪化ですと、なかなか気づかないのが、
もっと悪化することで、どこが悪いかが明確になる場合があります。
そうすると、これまでどの条件式が悪かったかなど
見えてこなかった部分が見える可能性があります。
それが分かれば、
こうすると成績が悪化するというパターンが分かるので、
それを明確にしたことで、他の売買ルールで活かすことができるでしょう。
もしくは、それが改良のアイデアにつながる可能性もあります。
いずれにしても、こうすることで、
そのときは分からなかった発見が出てくるものです。
ですので、もしそのような売買ルールがあれば、
「何が作成を止める要因になったのか？」
「何が運用を止める要因になったのか？」
この2つを振り返ってみると良いでしょう。
そうすることで、そのときは気が付かなかったことや、
今だから気が付けることを知ることができるかもしれません。
もし、それに気が付ければ、
それはあなたにとって、思わぬ発見になるでしょう。
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西村 剛
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