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From;西村剛
「ファンダって、ある種…精神論というか、
職人技みたいなもので、永遠に終わりがない感じですよね。」
「そうだね。あれは最終的に天才肌みたいなような部分があるし、
勉強したからといって、必ず結果が出るとは限らないんだよね。
その銘柄が将来どうなるかなんて分からないからね。」
「ですよね。そういった意味ではシステムトレードは、
もちろん、永遠に探求するので終わりがないのですが、
『ある程度、これをやれば利益が上がる!』などがありますよね。」
「確かにそうだね。システムトレードは他のトレード法と違って、
検証というもので、その方法でトレードしたらどのような結果が出るか
数字で分かってしまうからね。」
「ですよね。だから、いってしまえば、極端な数値は別としても、
自分がこれだけ利益を上げたいと思ったら、そういう売買ルールを探せばいいだけですし、
リスクが大きいのが嫌であれば、そういう売買ルールを探せば良いだけですもんね。」
「そう考えると、システムトレードってすごいよね・・・」
これは先週金曜日に、このメールマガジンの執筆者でもある秋山との会話です。確か、なぜファンダメンタルズ分析系のセミナーは、仮に何度同じ内容を受講しても学びがあるが、システムトレードは、あまりそれをしても無意味なのかなと、二人で疑問を持ち考えていたときのことでした。
ゴールは明確か?
そして、その答えが「ゴールが明確であるか?そうではないか?」でした。
私も元々ファンダメンタルズ分析を個別指導して、今システムトレーダーとしても活動しているので、このことは改めて実感しました。正直なところ、ファンダメンタルズ分析は、「やってみないと分からない」というものです。色々調べても、結果が全く分からない状態で投資し、結果を待ちます。そして、その結果を見て、その方法が良かったのか、それとも悪かったのかを考えます。
一方、システムトレードは、100%の結果を保証するものではありませんが、「ある程度結果を予測できる」というものです。システムトレーダーのあなたであればご存じのとおり、検証結果を見て、この方法でトレードしたら、利益が上がるのか?それとも損失を抱えてしまうのか?が明確に分かります。
私たちは毎回テストをカンニングしている!
だから、システムトレーダーのあなたは、学校のテストで言えば、事前にテスト問題が分かっている、いわば私たち以外の個人投資家から見れば、「カンニング」をしているトレーダーでしょう。反対に、彼らはひたすら過去のテスト問題を研究して、「今年はあの問題が出るだろう!」と予測をして、本番に挑む状態です。
いったい、どちらのほうが利益が上がる確率は高いでしょうか?
その結果は一目瞭然でしょう・・・
合法的「カンニング」をしている私たちシステムトレーダーのほうが優位なはずです。
投資とトレードの区別は?
ただ、世の中の個人投資家教育を見ていると、このように私たちのほうが明確に優位なのに、ファンダメンタルズ分析をレクチャーしているところが多いです。もちろん、それを私は否定するつもりはありませんが、ふと私はこのようなことを思いました。
「世の中は投資とトレードの区別をしているのだろうか?」と。
実は案外、この区別はされていないものです。よくよく考えれば、投資は英語で「investment」ですし、トレードは「trade」ですので、単語が全く違います。しかしながら、世の中では、「投資=トレード」のようなニュアンスがあるといえるでしょう。
投資で買って、トレードで売る???
特に、それを現すのが「投資で買って、トレードで売る」という行為です。何をいっているのか?と思うかもしれませんが、これが私たち以外の個人投資家がする「大きな間違い」です。
でも、そもそも投資とトレードの違いは何なのでしょうか?これを真剣に考えることは少ないでしょう。実際、便宜上、個人投資家と使っていますが、私たちシステムトレーダーは、厳密に言えば「個人投資家トレーダー」でしょう。ただ、これは言葉の定義なのであまり言っても仕方ありませんが、その区分がないのも不思議です。では、投資とトレードの区別は何なのでしょうか?
その答えは、、、
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「投資」とは「価値と価格の差」に着目することで
「トレード」とは売りたい人と買いたい人の「感情」に着目すること」
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です。これは私が考えたものですが、このように考えています。例えば株式の場合、利益を上げる方法はおおよそに分けて2つあります。
1つ目の有名な方法
1つ目は、その株式の価値と価格に乖離がある銘柄に着目し利益を上げる方法です。企業の財務状況や業績からその株式の価値を計算し、株価がその価値よりも割安にある銘柄に投資する方法です。例えば現預金で100億円保有している企業の時価総額が80億円でしかないといった銘柄を探し投資する方法です。まさに、これが「ファンダメンタルズ分析」です。
2つ目の有名な方法
2つ目は、その銘柄を買いたい人と売りたい人の感情に着目し、売られ過ぎている銘柄や更に買われそうな銘柄を買う方法です。例えば「チャート分析」や「テクニカル分析」がこれに当たります。チャートやテクニカル指標から、「売られ過ぎ」「買われ過ぎ」を判断し銘柄を売買する方法です。システムトレードも、この方法に該当します。
この2つの結果がでる早さの違いは?
では、この2つの方法の特長を見てみましょう。1つ目の「価値と価格の差」に着目する「投資」は、成功する確率は高いものの、結果が出るまで時間がかかるという特長があります。2つ目の「感情」に着目する「トレード」は、成功する確率は「投資」ほど高くないものの、すぐに結果が出やすい特長があります。
つまり、利益を上げる方法は、大きく区分すると「投資」と「トレード」の2つの方法があるということです。そして、このような違いがあるので、それぞれ習得するスキルも変わってきるのは明確でしょう。
また、このように投資とトレードを区分することで、「投資で買って、トレードで売る」ということの意味合いが見えてきたかもしれませんね。シンプルに言えば、この2つは時間軸の違いがあります。投資は「長期」、トレードは「短期」です。
なぜ、私たち以外の個人投資家はイライラが多いのか?
だから、「投資で買って、トレードで売る」というのは、投資対象は「長期投資」のスキルで選択するが、利益確定をするときは、なぜか「短期トレード」のスキルで手仕舞いしてしまうということです。私たち以外の個人投資家は、不思議ですが、長期投資で選んでいるのに、短期の利益を求めています。その結果、長期投資で選んだ銘柄は、短期で利益が上がるわけはないので、その状況にイライラし、損切りだ!と売ってしまうのです。そして、それが結果として損につながるのでしょう。
このように考えると見えてくるのが「システムトレード」の有効性です。システムトレードは、間違っても「投資で買って、トレードで売る」ということはしません。「トレードで買って、トレードで売る」ことをします。
しかも、株価をデータ分析し、「投資家の感情」を数値化した検証結果に基づいてトレードすることが成功する確率が一番高いと考えられます。だから、私は着実に利益を上げることができる方法だと考えています。
ゴールが見えない中を走ることの苦痛
はじめの話に戻りますが、ファンダメンタルズ分析は、その特長のように将来のことを考えて投資するので、数値でみることができません。だから、ゴールが見えない状況で、いつか見えるであろうゴールに向かって、全力疾走しています。
一方、システムトレードは、蓄積された株価をデータ分析して、このような方法でトレードしていれば、何円の利益が上がるというのが数値で明確になります。つまり、ゴールが見えます。ですので、システムトレードは、見えているゴールに向かって、自分のペース配分を考えながら走り、効率的に利益というゴールに辿り着くのです。
こう考えると、システムトレードの有効性がよく見えてくるでしょう。だから、私はあなたにこう言いたいです。
「おめでとうございます!
あなたのシステムトレードという選択は、ここ4~5年で一番賢い決断でしょう。」
だからこそ、私たちは寄り道することなく、このシステムトレードを信じて突き進みましょう。そうすることで、また一歩あなたの望む成功に近づくことができるのですから…。
ー西村剛
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西村 剛
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