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From;西村剛
昨日(9/15)の日本株市場は上昇しました。
日経平均株価は、前日比0.5%プラスの19,909円50銭。マザーズ指数は、前日比0.9%プラスの1047.20ポイントでした。朝方、北朝鮮のミサイル発射があったことで、寄り付きは下落したものの、その後は買い戻され、日経平均株価、マザーズ指数ともにプラスで終了しました。
北朝鮮問題これで終焉?
やはり、寄り付きの展開を考えると、この動きに驚いた方も多いでしょう。これまでの流れで言えば、北朝鮮のミサイル発射のニュースが流れると、そのまま下落傾向にありました。だから、昨日もミサイル発射の報道がされた後、株式市場が大きな反応をするのではないかと考えています。
ですが、その予想に反して、大きな反応を示さず、終わってみればプラスで終了です。これは、私にとって、非常に意外な展開でした。それこそ、「北朝鮮の株式市場への影響は、これで終焉か?」と思ってしまうような展開でした。
やはり、この約1ヶ月間、私たちシステムトレーダーやその他の個人投資家も、この北朝鮮問題に苦戦していたでしょうから、これが終焉したのかどうかは、気になる部分です。そこで、私の見解をお伝えしましょう。
問題を織り込みずみ
私が昨日の株式市場の動きを見る限り、終焉とは言い切れませんが「株式市場は、北朝鮮問題をある程度織り込んでいる」と考えています。
おそらく、今回のミサイル発射を受け、北朝鮮への制裁は、更に強化されるでしょう。ですが、今の株式市場は、すでにそれも織り込まれていると考えられます。ですので、今の株式市場は、制裁はあるものの例えば、米朝間の戦争はないだろうという見方が織り込まれているのだと思われます。
ここから、再び北朝鮮の挑発行為は繰り返されるでしょう。ですが…その挑発行為があっても、本当に米朝間で戦争にならない限り、株式市場には大きな影響がないと考えられるでしょう。
それよりも、注目は…
ただ、それよりも今、私の中で気になっているのが、
「米国ダウ指数の高値更新」
です。
連日、北朝鮮問題の話ばかりであまり意識されていないか、注目されていないかもしれませんが、米国ダウ指数が高値を更新してきています。つまり、今米国の株式市場は、さらに上昇する可能性が高まっています。もし、その上昇が勢いに乗れば、日本株も、再び日経平均株価20,000円を越えてくる可能性が見えてくるでしょう。
先日の横山さんとのラジオでは、日本株に上がる材料がなかなか見当たらないとお伝えしましたが、ここにきて、その材料が一つ発生したと言えるでしょう。
ここから株価上昇のシナリオが…
ただし、このような話をすると、北朝鮮問題は一段落し、米国株の上昇につられて日本株も上昇するだろうという展開を、短絡的に想像してしまうかもしれません。もちろん、そのようなシナリオは十分に考えられます。
しかしながら、北朝鮮問題は、現時点では織り込まれていると考えられますが、すでに織り込まれている部分を越えてしまえば、暴落することは否めません。
上昇への備えもしよう
やはり、いつも申し上げている通り、明日の株価が上がるか、下がるかは誰にも分かりません。そういった意味では、やはり引き続き暴落への備えをしておく必要はあるでしょう。ただし、今米国株に明るい材料が出てきたので、これから全く反対の展開である「日本株上昇」ということも考えられます。
去年トランプ大統領に決定したとき、日本株はマイナスに反応しましたが、その後米国の反応を受け、一気に株式市場は上昇しました。あのときも、多くのシステムトレーダーは、暴落や下落トレンドに備えていたかもしれませんが、実際は全く反対のことがおきました。
だからこそ、今回は「米国ダウ指数の高値更新」という材料がある分、それだけ上昇への準備もする必要があるでしょう。ぜひ、今のうちから、両方の展開を考えて、株価がどちらに動いても良いように準備をしておきましょう。
ー西村剛
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西村 剛
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