リスクの小さい順張り戦略を作成する方法



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From;西村剛

昨日の記事で『見落としがちな上昇トレンドで利益を上げる「あるコツ」』についてお話ししました。

そうしたところ、他のシステムトレーダーの皆さんからも、いくつか上昇トレンドで利益を上げるコツに関するご質問をいただきました。そこで今日は、上昇トレンドに関して、いただいたご質問への回答を、あなたと共有したいと思います。

いくつかいただいた中で、これは全員というと言い過ぎかもしれませんが、システムトレーダーであれば、一つの方法として全員が知っていると良いと思われるものです。ですので、ぜひこれからお話しすることをじっくりとお聞きください。

順張りのリスクを抑えられませんか?

さて、そのあなたとも回答を共有しておきたいご質問ですが、それはこちらです。

順張り戦略のリスクを抑えることはできませんか?

というものです。

いかがでしょう…もし、あなたが順張り戦略になれているのであれば、「リスクを抑える」という部分は気にならないかもしれません。ですが、もしあなたが順張り戦略になれていないのであれば、やはり「リスクは気になる」ところかもしれません。

順張り戦略のメリット

改めて順張り戦略を確認しますが、特長として挙げられるのが「上昇トレンドに強い」ということでしょう。だから、今のように株価が上昇傾向であったり、状況によってはもう一段の上昇があると思われる相場では有効でしょう。

では、その特長をもう少し細かくみてみましょう。この戦略は、基本的に上昇トレンド時に買い付けて、下落トレンドに転じたときに手仕舞う戦略です。ですので、統計データで見て、天井と思われるところから、スッと落ちたときに利益確定するようなイメージです。

順張り戦略のデメリット

ただ、もしかするとあなたも、システムトレーダーになる前に経験があるかもしれませんが、このような上昇トレンドに入った銘柄は「ダマシ」というものに注意しなければなりません。言葉の通り、更に上昇すると思ったら、それがダマシで、株価が下がってしまう状況です。つまり、そのまま上昇すれば、大きな利益につながるのですが、このダマシに遭遇してしまうと、大きな損失につながる可能性が高いものです。

だから、システムトレードの順張り戦略でも、このダマシを考慮して勝率は40%程度になってしまいます。しかしながら、勝ちトレードでの利益が大きいので、仮にダマシで損失があっても、全体ではそれをカバーし、利益になるということです。

6回の負けが怖い…

つまり、言い換えれば、勝率40%を元にすれば、10回トレードしたら、4回勝ちトレード、6回負けトレードになるということです。ただ、負け越しではありますが、買ったときの利益が大きいので、全体では利益を上げているということです。

でも…確かに理屈ではこうだと分かっているのですが、なかなか負け越しを許容することができるシステムトレーダーはいないものです。いくらトータルでは利益が上がるだろうと分かっていても、順張り戦略は、トレンドが切り替わるまで保有を続けます。

理屈は良くても、実際には…

ということは、それだけ長期保有になりますし、トレンドが切り替わるまで、戦略の効果が分かりません。特に私たちシステムトレーダーのように、分散投資が前提のトレーダーにとっては、、分散銘柄数が多いほど、なかなかその把握も難しいと言えば難しいです。つまり、それを考えると、理屈では分かっていても、実際に運用するのは精神的に苦痛になる可能性もあるでしょう。

しかも、負けトレードの損失を考えると及び腰になるかもしれません。もしくは、システムトレーダーになる以前にダマシに会い、痛い経験があると、リスクを考えてしまい、良い戦略だと分かっていても、なかなか踏み切れないかもしれません。

というように、この順張り戦略は、良い戦略だと分かっていながらも、人によっては、リスクが気になり実運用が難しいというものでもあります。では、このリスクを抑える方法は何かないのでしょうか?

順張りのリスクを抑える方法

…もちろん、あります。いよいよ、これがあなたと共有したい答えです。その答えは

超大型株専用の順張り戦略

です。数年前に、斉藤正章さんが、超大型株専用の逆張り戦略をセミナーで紹介していましたが、その順張り版のようなものです。斉藤さんの逆張り戦略も、実は「リスクを抑えた逆張り戦略」というものがテーマでした。

例えば、トヨタ自動車のような超大型株の場合、ボラティリティが低いので、私たちのような個人投資家にとっては、利益の旨味がない銘柄群に感じる人も多いでしょう。しかし、それ裏返すと「株価が急上昇することや、急落することがあまりない」というメリットになります。また、超大型株は、あくまでも比喩表現ですが、この会社が倒産したら日本のほとんどの会社が倒産してしまうだろうというように企業です。ですので、倒産リスクも小さいです。

超大型株のメリット

つまり、私たちにとって旨味がないように見える超大型株ですが、裏返すと「リスクが小さい銘柄群」だと言えるでしょう。だから、この銘柄群を使った順張り戦略を作成するのです。そうすれば、日本株が大きな上昇トレンドに入ったとき着実に利益を積み上げることができるでしょう。また、仮に負けトレードがあった場合も、大きく負けるリスクも小さいでしょう。

このように、メリットとデメリットは、捉え方によって変わる表裏一体のものです。だから、今回は、普段私たちがデメリットと考えているものをメリットに転換することで、このような戦略を考えることができるでしょう。もし、あなたが、順張り戦略のリスクが気になるなら、この方法はオススメです。ぜひ、この情報をもとに、あなたに合った順張り戦略を作成してみましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。