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From;西村剛
日経平均株価の連騰が続いています。
衆議院選挙前から続いている株価上昇が、依然として続いています。昨日(10/23)の日本株は、日経平均株価の15日連騰が表すように上昇しました。日経平均株価は、前日比1.1%プラスの21,696円65銭、マザーズ指数は、前日比1.2%プラスの1098.55ポイントでした。
与党大勝で15日連続高値を更新
この要因は、各種報道でもされている通り、10/22(日)に行なわれた衆議院選挙で与党が大勝したことが好感されたからです。この好感が、日経平均株価は21年ぶりに15日連続高値を更新しました。解散が発表されたときは、いったいどうなるのかという心配があったかもしれません。ですが、いざ選挙が近づいてくると株価の上昇が続き、蓋を開ければこのような結果になりました。
まだ株価は上がり続ける?
大方の予想通り与党が大勝し、その結果、今の日本株に対して、買い安心感が拡がっているように感じられます。ただ、ここで心配なのが、「ここまで連騰が続くと、近々天井がくるのではないか?」ということでしょう。何らかの投資家心理が働き、下落するということも考えられないことはありません。
では、いったいこの株価上昇は、どこまで続くのでしょうか?そこで今日は、私の見解をお伝えしましょう。
国内外に目立った懸念材料なし
結論から申し上げると
「日本株の上昇トレンドは、当面続く」
と考えています。
今の日経平均株価の状態を見る限り、15日連続高値更新が示すように、非常に楽観的な状況です。では、この楽観的な状況がいつ終わるか?ですが、国内外の懸念材料を確認すると、まず国内では、短期的に見ても特にこれと言った懸念材料が見当たりません。また、国外を見ても、北朝鮮問題はあるものの、現段階ではそれほど差し迫った懸念はないでしょう。
つまり、ここからの懸念材料を見ても、これといったものが見当たらないので、今の日本株の環境は非常に良好だと言えるでしょう。ですので、これをふまえて、私は日本株の上昇トレンドは、当面続くと考えています。
ただし、注意点も…
しかしながら、ここで一つ注意点があります。ただ注意点と言ってもマイナスイメージの話ではありません。どちらかと言うと、プラスイメージの話です。私も数名の著名トレーダーと話して、同じような見解をしている人がいないので何とも言えない部分もありますが、少し前に外国人投資家が異例の動きをしてきました。異例の動きとは、外国人投資家による大量の先物買いです。
この先物買いの規模は、過去を見ても、あまり見たことがない数字でした。外国人投資家は、日本株を本格的に買い始める前に、先物を買う傾向があります。つまり、私は、そのあまり見たことがない数字を見て、ここから大相場がくるのではないかと考えました。
アベノミクスバブルの再来も
そして、それを考慮すると、第2のアベノミクスバブルが来る可能性があります。大画面でチャートを確認すると、よく分かるのですが、日経平均株価を5年ほどの時間軸で見ると、ここ数年は本当に株価がボックス圏の中で収まっていることが分かります。これだけ長くボックス圏に収まるのは、珍しいことです。
また、このボックス圏が長ければ長いほど、次に発生するトレンドは上昇でも下落でも、大きなものになる傾向があります。つまり、これらをふまえると、アベノミクスバブルの再来も考えられるのです。
私たちシステムトレーダーがすべきこと
そうなった場合、株価が更に上昇しても利益を着実に積み上げることができるように準備しておく必要があるでしょう。もし、再来になれば、あなたの資産を着実に積み上げていくチャンスです。あまり、このようなことは言うべきではありませんが、もし再びバブルが起きれば、その波に乗るのも重要でしょう。そういった意味でも、あなたの売買ルールが、株価の更なる上昇に対応できるか、しっかりと確認しておくと良いでしょう。
ただし、そうは言っても、いつも申し上げている通り、将来の株価がどう動くは誰にも分かりません。ですので、あくまでもこれは一つのシナリオとして考え、あらゆることを考えて売買ルールに磨きを掛けましょう。私たちシステムトレーダーは、明日の株価がどうなろうと、右往左往せずに対応できる唯一とも言えるトレーダーです。ぜひ、その特権を活かし、これからも着実に利益を積み上げていきましょう。
ー西村剛
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