日本株失速…これからの展開は?



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From;西村剛

昨日(11/28)の日本株市場は、下落しました。

日経平均株価は、前日比0.04%マイナスの22,486円24銭、マザーズ指数は、0.6%マイナスの1165.65ポイントでした。この下落の理由は、北朝鮮が再び弾道ミサイルの発射準備を進めているとの報道が大きいと考えられます。これを受け、為替が円高方向に動き、日本株も下落しました。

日本株失速…ここからどうなる?

ただ、この下落は下落で良いのですが、日本株の一時期の勢いがなくなっています。例えば、日経平均株価で見ると、11/9(木)に高値23,382円15銭をつけたあと、ボックス圏で推移しています。また、このボックス圏は、高値から約4%下の水準で推移しています。

こうやってみると、やはり一時期の勢いがなくなり、失速と捉えても仕方がないでしょう。では、日本株はこのまま完全に失速し、下落への道を進んでしまうのでしょうか?それとも、再びあの勢いをもたらすのでしょうか?今後の展開が気になる方も多いと思いますので、私の見解をお伝えしましょう。

2つの指標を確認すると…

そこで、今の状況をしっかりと指標で確認しましょう。まず日経平均株価の過熱感です。やはり、ボックス圏で推移していることもあり、日本株の過熱感は薄れてきています。RSI(9日)は54%です。これは、買われ過ぎでもなく売られ過ぎでもない状態を示しています。

また、同様にボリンジャーバンドを見てみましょう。ボリンジャーバンドは25日移動平均線近辺に位置しています。これも、同じように買われ過ぎでもなく売られ過ぎでもない状態を示しています。

まさに、今どちらに動くか分からない…

つまり、この2つの指標をふまえて日経平均株価を見る限り、ここから再び上昇し上昇トレンドになるか、それと下落し下落トレンドに突入するかの間にいると考えられるでしょう。まさに、どちらに転がるか、分からない状況です。

しかし、私の見解では…

しかしながら、私はここから再び上昇するのではないかと考えています。その理由は、2つあります。1つ目の理由は、日本株に大きな影響を与える米国ダウ指数が、短期的に見て、再び上昇トレンドに突入しそうだからです。米国株は、ボックス圏ををそろそろ抜け、上昇しそうな状況にあります。これは日本株に上昇をもたらす一つの要因になるでしょう。

そして、2つ目は、統計的に見て、12月の米国ダウ指数は、1年の中で最も上がりやすい月という傾向があります。それに加えて、1つ目の理由として、現状が上がりそうな動きをしています。つまり、この2つの要因から米国株が上昇し、それに連動して日本株が上昇するのではないかと考えられます。

もちろん、北朝鮮問題の地政学リスクはあります。このリスクが高まることは、一つの問題でしょう。しかし、弾道ミサイルの報道を受けても、昨日のような下落幅にとどまるということは、日本株市場が底堅いことを示しているでしょう。それを考慮すると、現時点では、このリスクは神経質になるほどではないのではないかと考えられます。

ただし、依然として地政学リスクも…

もちろん、いつも申し上げている通り、将来の株価がどうなるかは誰にも分かりません。ただ、日本株が失速しているように見えますが、ここから再び上昇する環境は整っていることを考慮すると、再び上昇すると考えられるでしょう。しかし、依然として地政学リスクを抱えていることには変わりません。そういった意味では、決して達観的になることなく、株価が上がっても下がっても対応できるように、続けて準備することが重要でしょう。

このようなとき、私たち以外の個人投資家は…

今のように株価が上昇するか、それとも下落するか、その間にいるとき、私たち以外の個人投資家は、株価に翻弄され、右往左往するときです。日々の株価の動きに、「上昇するかもしれない!」と思ったら、今後は下落しそうな動きを見て「いや、下落か?」と思ったら、再び今度は…と振り回されるでしょう。そうなると、いつしか触覚を取られたように方向感覚を失い、いざトレンドが発生したとき、どっちに進んで良いか全く分からなkうなってしまいます。

私たちシステムトレーダーがすべきこと

しかし、私たちシステムトレーダーは、株価が上昇すれば、上昇用の売買ルールを使って利益を上げ、反対に下落すれば下落用の売買ルールを使って利益を上げるだけです。しかも、シグナルの奴隷のごとく、シグナルの言う通りに売買すれば、着実に利益を積み上げることができます。しかも、全く株価に振り回されることなく。

そういった意味では、やはりこれは私たちシステムトレーダーの特権ですので、ぜひこのようなときほど、この特権を活かしましょう。そして、今年を締めくくるべく着実に利益を積み上げ、今年も笑顔で終われるようトレードを楽しんでいきましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。