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From;西村剛
今日は、単刀直入に私の見解をお伝えしましょう。
日経平均株価は続落しましたが、私の見解では、日本株は中長期的に見て上昇トレンドに入っているので、この続落は特に心配がないと考えています。偶然目についただけかもしれませんが、昨日のニュースでは「日経平均株価続落」の言葉が目立ちましたので、そんなにかな~という印象でした。
日経平均株価25年ぶり高値更新が意味すること
もちろん、ニュースは非常に小さな下げでも「下落」「続落」と見出しを付けるので、私の意識が向き、あれっと思っただけでしょう。ただ、違う見方をすれば、自分の相場の見方がなければ、何となく、このような言葉に流されてしまうのだろうとも感じました。
そのような話はありますが、私は依然として、中長期で上昇トレンドが継続していると考えています。その根拠として、一つの軸になるのが「日経平均株価が25年ぶりに高値更新」したということです。高値更新は、システムトレードの戦略で言い換えると「順張り戦略」に該当します。
期間が長いほど…
ちなみに、順張り戦略の中身をシンプルに言うと「過去○日間の高値を更新したら買い」と表現できます。そして、この「◯日間」というところですが、統計的に見て「◯日間」が長ければ長いほど、株価が上昇しやすい傾向があります。つまり、この期間が「25年間」ということですので、これは非常に強い上昇トレンドになると考えられるでしょう。
だからなのか、今、株に関する情報を配信しているところでは、「日経平均株価3万円」という説が出てきています。もちろん、それに賛否はあります。つい先日も、斉藤正章さんがシステムトレーダーズ・ミーティングの中で「さすがにそれは…」とお話ししていました。ただ、現状をふまえると、それも一つのシナリオとして持っておくと良いでしょう。
ここからは上方向も考えないと…
これまでは、◯円まで下落しても耐えられる戦略であるかという、下方向を考えた戦略だったと思います。ですが、もし本当に強い上昇トレンドが続けば、全く反対の「もし日経平均株価が3万円になっても…」という上方向を考えた戦略であるかを考えておく必要があるでしょう。
特に、私たちシステムトレーダーに限らず、個人投資家は、バーゲンセールのように、通常の株価より低くなった銘柄を買う戦略は馴染めますが、オークションのように、人気が人気を呼び「もっと値上がりするから、今のうちに買っておけ!」という、将来の期待を込めた戦略は、案外馴染めないでしょう。
そうなると、仮にここからもっと上昇していくと、人気が人気を呼び株価が上昇していく可能性があります。ただし、そのとき準備ができていないと、馴染みのない戦略を急に取り入れることになるので、あたふたしてしまうでしょう。そうならないためにも、一つのシナリオとして、そのようなことを考えておく必要はあるでしょう。
これは経済に支えられた上昇
これからは、2020年に東京オリンピックも控えています。オリンピックの経済効果は約30兆円と言われてます。東京オリンピックも、本当にそのような効果が得られるかは別としても、きっとそれなりに大きな経済効果は見込めるでしょう。
そうなると、今の株価上昇は、この東京オリンピックによる日本経済の下支えがある中での日経平均株価高値更新です。よって、これを背景にして考えても、日経平均株価3万円に到達するかしないかは別としても、それなりに大相場がくると、私は期待しています。
しかしながら、もちろんリスク要因もあります。考えられるのは2点です。1点目は、消費税引き上げによる日本経済の落ち込みです。そして、2点目は、北朝鮮問題です。大きくは、この2つですが、現段階ではそれほど気にする必要はないでしょう。
株価は上下を繰り返しながら上昇する
よって、以上をふまえると、日本株の環境は、依然として非常に良好な状態が続いています。ただ、だからといって、一本調子に上がり続けるわけではありません。まさに、今のように上がったり下がったりを繰り返しながら、株価は上昇していきます。そういった意味では、目の前の株価の動きに翻弄されることなく、俯瞰して株価を捉えると良いでしょう。
私たちシステムトレーダーの特権
ただし、私たちシステムトレーダーは、いつでもやることは同じです。目の前の株価に翻弄することは全くなく、シグナル通りにトレードするだけです。それが、あなたの望む成功に近づく最短ルートなのですから。ただ、それに加えて、これからもっと株価が上昇したらどうなるかという、これまで考えたことがなかった上方向へのことも考えておくと良いでしょう。
私たちシステムトレーダーは、相場は予測しませんが、起こるであろう相場を想定して、検証することで「どのような戦略であれば、着実に利益を上げることができるか」と見つけることができます。これは、私たち以外の個人投資家ではできない、言わば特権ですので、この特権を十分に活かしましょう。そして、大相場が来ても、着実に利益を上げ、さらにあなたの望む成功に近づきましょう。
ー西村剛
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