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From;西村剛
昨日(12/8)の日本株市場は上昇しました。
日経平均株価は、前日比1.3%プラスの22811円08銭、マザーズ指数は、前日比0.8%プラスの1169.32ポイントでした。この上昇の要因は、前日の米国ダウ指数が上昇したことや、為替が円安方向に動いたことが好感されたことだと考えられます。
あと570円で年初来高値
つい先日、大幅に下落し22,119円を付けた日経平均株価も、これで2日連続で上昇しました。これで、再び年初来高値の23,382円15銭まであと570円の射程圏内まできました。570円というと、大きな数字に見えますが、割合で示すと2.5%です。あと、2.5%上昇すればというところまできました。
ちなみに、これは以前もお話ししたことがありますが、日経平均株価が1万円を切るときはもちろんですが、1万円を切るときと、1万円台と、2万円台の上昇は、全くその速度が違います。同じ1%でも、全く値幅が違います。単純に言えば、1万円台と2万円台では、2倍違います。だから、値幅の印象よりも、早く株価が動くことが予測されるでしょう。
利益確定の動きはクリスマスまで?
さて、日本株ですが、この2日間上昇はしたものの、期末を控えて、外国人投資家が日本株を利益確定する動きで、11月中旬からボックス圏で株価が推移しています。ただ、こういった利益確定の売りも、クリスマスまでには落ち着くのではないかと考えています。
特に、12月は統計的に見て、中旬までは株価が下落しやすい傾向があります。これは、日本国内では個人投資家の節税対策の売りが目立つことや、外国人投資家がクリスマス休暇を控え手仕舞う動きがあるからだと考えられるでしょう。そして、その動きが落ち着くと、12月の中旬以降は株価が上昇する傾向があります。
今月末には年初来高値更新?
つまり、現状とこの統計的な傾向をふまえると、クリスマス頃までに特段大きな悪材料がなく、日経平均株価も今の水準を維持できれば、今月末に、再び年初来高値を更新するのではないかと考えています。そして、年初来高値のまま高値引きし、2018年を迎えられるのではないかと考えています。
高値を更新するということは、単純に考えれば、それまで株を買った投資家のほとんどが、利益を出している状態と言えます。仮に、そのような状況になると、投資家心理は楽観的になり、更に株を買おうというムードが市場に広がります。そうなると、買いが買いを呼ぶようになってきますので、更に上昇することも十分に考えられるでしょう。
順張り戦略も選択肢の一つに
そうなれば、2018年も当面、今年のような強い上昇トレンドが継続することが予測されます。そうなった場合、先日システムトレーダー・オブ・ザ・イヤーで第2位になったKさんがコメントしたいたように「順張り戦略」がカギになるでしょう。
Kさんは、今年順張り戦略を強化していたことで、この強い上昇トレンドで着実に利益を積み上げ、今年も立派な成績をおさめています。そういった意味でも、比較的順張り戦略の優先順位を落としているシステムトレーダーが多いですが、一つの強化ポイントとして考えておくのが良いでしょう。ぜひ、今年から動いて、来年には、今よりももっと着実に利益を積み上げられるようにしておきましょう。
ー西村剛
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