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From;西村剛
「数字を根拠にトレードするシステムトレードを学びたいのです」
これは、先日面談した18歳の青年が言った言葉です。彼との出会いは偶然でした。ある人から紹介を受け、出会いました。ちなみに、私は普段、何らかの会合などで、株式投資やトレードの専門家と言うと、よくこのような席を設けられます。ただ、最近はそのような話は、たいていただで情報を聞きたいだけということが多いので、極力断るようにしていました。
ですが・・・今回は違いました。
もうウンザリの2つの質問
まず、おおよその話からしますが、おおよそこのような場を設けると聞かれることはこれです。
「西村さんが注目している銘柄は何ですか?」
そして、次に聞かれるのがこれです。
「今、◯◯という銘柄を持っているのですが、売るべきですか?そのまま持ち続けるべきですか?」
この2つをとにかくよく聞かれます。一つ目に関しては、述べてしまうと色々な問題があるので決して言うことはありません。また、2つ目に関しても、できるだけ明言は避けています。ただ、しつこく聞かれてしまうと、「損切りしたほうが良い」と、全員に回答します。その銘柄に、どのような可能性が今後あろうとも…。
ちなみに、誤解していただきたくなのですが、損切りをすすめるのは、答えるのが面倒だからなど、そういったことではありません。これは、株初心者などに、私が初めに教えることでもあります。カンタンに言えば、迷った時点でやめたほうが良いと言ったところでしょうか。
彼らが重視するのは銘柄を選ぶ過程ではなく…
さて、これがおおよそ私が聞かれることです。カンの良いあなたであれば、もうお気づきでしょう。そうですね。おおよその人は、私に
「個別銘柄がどうなるか?を聞きたい」のです。
「銘柄の選び方」ではなく「私という人間が選んだあとの結果」が知りたいだけなのです。だから、私がどのような過程を通して選んだ結果でも良いのです。結果が知りたいのですから。一応、私も証券アナリストという看板は持っています。また、かつてはファンドマネジャーとして活動していました。そして、今システムトレーダーの育成に従事しています。ですので、その私の看板を担保に、結果を受け入れようとしています。
もし、私が経験とカンと思い込みで銘柄を選んでも、彼らは…
でも…もし、私が彼らに対して、「経験とカンと思い込み」で選んだ銘柄を伝えたらいかがでしょうか?これ、残念ですが、きっと気がつかないでしょう。私がスッと目を閉じて、「これだっ!」と言った銘柄が天から降りてきたと言っても特に気にならないでしょう。
だから、銘柄がどのように選ばれたかは関係ないのです。ある意味、私という人間が選択すること事態が、「どのように選ばれた」になるのかもしれませんが、私がどうやって選んでも関係ありません。それが、根拠あってだろうが、経験とカンと思い込みから選んでいようが…。
でも、18歳の彼は違う…
しかし、この18歳の青年は違いました。「銘柄選びの根拠」を求めていました。ただ、このように考える人は、稀です。なかなかいません。ですので、私は気になって、彼に質問しました。なぜ、そのような考えを持っているのかと。すると、、、
「以前、この方法ならいけると思った方法を忠実に学んだのですが、結局は、本人の才能のような部分に依存することに気がついたもので。でも、システムトレードであれば、その方法のように依存されないと思ったからです。」
と答えが。見事な回答です。私は驚きました。大きく言えば、システムトレードは、科学です。化学反応式のように、公式のようなものが決まっていて、誰でも同じ結果を得ることができます。例えば、全く同じ資金量で、同じ売買ルールを使えば、誰でも同じ成績を残せてしまいます。
あの方法は、どうしても人に依存する
一方、他の投資法やトレード法はいかがでしょうか?世の中には、ファンダメンタルズ分析、テクニカル分析など多数の分析法や、◯◯法のように、色々な方法があります。では、そのような方法は、その同じ方法を使って、全員が全く同じ結果を出すことができるでしょうか?おそらく、それは難しいでしょう。
どの方法も、どのような過程を通じて銘柄を選ぶかよりも、「どの銘柄を選ぶか」に偏っています。法則に当てはまる銘柄を探すというより、偶然当てはまる銘柄を探すようなものです。だから、結果的に当てはまる銘柄を探すよりは、自分が経験とカンと思い込みから無意識的に気になった銘柄を分析するだけで、純粋に、その方法に当てはまる銘柄を探していないものです。ということは、当たるか外れるかは、まさに博打でしょう。
石の上にも三年で得られる結果は?
しかも、そのようは方法は、学ぶのに非常に時間がかかります。それこそ、石の上にも三年ではありませんが、3年で習得できれば良いでしょう。なぜなら、そのような方法は、18歳の彼が言ったように、最終的には人に依存してしまうからです。まさしく、暗黙知の領域があり、その暗黙知を習得しない限り、その方法は習得できません。
ですが、システムトレードはどうでしょうか?システムトレードは、そこまで習得に時間がかかりません。例えば、先日システムトレード・オブ・ザ・イヤーの第3位に輝いた女性システムトレーダーは、まだシステムトレードをはじめて3年です。他にも、私も斉藤正章さんも認める一流システムトレーダーのSさんも同じ位の期間です。つまり、他の投資法では、その方法自体の習得に3年かかるところを、同じ期間でもうトップトレーダーの仲間入りまでいってしまうのです。
私たちは素晴らしい領域にいる
だから、私はこう思います。18歳でその考えに行き着いたのは、素晴らしいことだと。おそらく、この彼はその考え方に加えて、素直に勉強する姿勢があるので、システムトレーダーとしての道を歩み始めたら一気に駆け上がるでしょう。そういった意味でも、これからが楽しみです。
ただ、これは、彼に限ったことではありません。もちろん、あなたにも同じことが言えます。日々熱心に勉強しているあなたは、彼よりも早く「銘柄を選ぶ過程」の重要性に気がついています。そして、その重要性に気が付き、勉強という行動をしっかりとしています。ですので、あなたのここからの活躍も非常に期待しつつ、楽しみにしています。
2017年も間もなく終わりですが、最後まで駆け抜け、そして来年もスタートダッシュを駆けられるように、今年もギリギリまで熱心に勉強に取り組みましょう!
ー西村剛
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