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From;西村剛
昨日(1/9)の日本株市場は上昇しました。
日経平均株価は、前日比0.5%プラスの23,849円99銭、マザーズ指数は前日比2.3%プラスの1279.15ポイントでした。日経平均株価、マザーズ指数ともに高値を更新しています。まさに日本株の勢いが止まらない状況でしょう。
この上昇の要因は、米国経済が好調で、米国株が高値を更新していることが好感されていることです。日本株にもその勢いが届き、買いの勢いが強くなり株価が上昇しています。大型株も新興株も両方とも上昇しているので、いかに強い展開なのかがお分かりいただけるのではないでしょうか。また、この上昇の要因ですが、米国経済の好調を受けたものの他に、北朝鮮との緊張緩和なども挙げられます。
この株価上昇の本当の要因は?
ですが、この上昇の要因は、確かにこれらもそうなのですが、何よりも「株価が上昇している」というのが最大の要因でしょう。言い換えれば、買いが買いを読んでいる状態です。つまり、株価が上昇することで、これまで様子見だった投資家が、徐々に買いの動きになってきているのではないでしょうか。
そうなると、ここから考えられる展開としては、高値を更新しているので、そろそろ天井かもしれないという考えもあるかもしれませんが、現段階では、まだ上昇トレンドの入口と考えられるのではないでしょうか。ですので、長期的に見て、この勢いで終わってしまうということは考えにくいでしょう。
ただし、この好調の裏にある事実…
ただし、一つ重要なことがあります。これは、絶対に注意しなければならないことです。確かに、これまでお話ししたように、これは上昇トレンドの入口だと見るのが良いでしょう。買いが買いを呼ぶ良い状況です。ですが・・・実はその裏で「市場に過熱感が出ている」という事実があるのです。
まだ今年の株式市場が始まってから数日しか経過していませんが、この短期で見ても、この3日続伸で過熱感が出ていまう。具体的にテクニカル指標で見ると、以下のような状況です。
◯RSI(9日):84%
◯ボリンジャーバンド:+3σ
この数字を見る限り、短期的には市場に過熱感が出ています。
ここから一本調子で上昇するとは限らない
つまり、これをふまえると短期的に見て調整があると考えてもおかしくないでしょう。ですので、このまま一本調子で株価が上昇すると考えず、上がったり下がったりを繰り返しながら、長期的に見て株価が上昇すると心構えしておくのが良いでしょう。
裏を返せば、上昇一本調子だと考えてしまうと、ちょっとした下落で必要以上に反応してしまうこともあります。そうなると、せっかく市場環境が良いのに、株価が乱高下しているときのように、目の前の株価に振り回せれて、触覚とも言うべき感覚を失いかねません。そうなると、思ったことを反対のことをしてしまったり、することが裏目に出たりするので本当に注意が必要でしょう。
でも、私たちシステムトレーダーは違う…
ただ、これはあくまでも私たちシステムトレーダー以外の個人投資家の話です。私たちシステムトレーダーは、違います。もし、ここから調整局面に入り、下落や急落があれば、それは絶好の「押し目買い」のチャンスでしょう。押し目買い戦略は、上昇トレンド中の短期的な下落を捉える、ミドルリスク・ミドルリターンの運用しやすい戦略でもあります。
また、多くのシステムトレーダーが、この戦略を運用していることでしょう。ですので、この過熱感によって、株価が下落すれば、私たちにとって非常にチャンスです。ぜひ、このチャンスを掴めるように、いつも通りシグナルの奴隷のごとくトレードしていきましょう。そして、着実に利益を積み上げ、あなたの望む成功へまた一歩近づいていきましょう。
ー西村剛
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