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From;西村剛
『自分で考えて行動する。自分に責任を持つ。』
これは小学生向けに書かれたある本の一節です。唐突にこのような一節がくると「何の話?」と疑問に思うかもしれません。ですが、これからお話しすることは、システムトレーダーのあなたにとって非常に重要な話です。また、これはシステムトレーダーだけでなく、個人投資家全般にとっても重要な話です。だから、きっとあなたのお役に立つことができるでしょう。
では、これから何の話をしようとしているか?それは一言で表現すると「主体的になる」ということです。「主体的が、システムトレードに何がつながる?」と、今の時点では疑問でしょう。でも、ちょっとだけガマンして、そのまま私の話を聞いてください。
なぜ、トレードにメンタルが重要なのか?
これはしばしば言われることですが、システムトレードの世界に限らず、個人投資家として、株で利益を上げるためには、最終的には「メンタルが重要である」と、様々なところで言われていますよね。もちろん、システムトレードは、売買ルールから出てくるシグナルの奴隷のごとくトレードするだけなので、メンタルも何もないと言えばないかもしれません。
ですが、それはあくまでも、すでに良いメンタルを身に着けた人がそう思うものであって、何があってもシグナル通りにトレードするのは、それなりの道を通ってきた人がほとんどです。例えば、その一例として挙げられるのが、かつて起きた粉飾決算によるオリンパスの暴落です。
例えば、あのオリンパス暴落の日…
そのとき、ちょうどシグナルが出たシステムトレーダー多くいました。ですが、これからオリンパスという企業がどうなるのか?と不安が社会全体に蔓延していたときでしたので、システムトレーダーの多くがシグナルが出たものの不安になりました。それを象徴するように、私たちのところには多数の電話をいただきました。
しかし、それに対して、ちょうどその日会って話していた斉藤正章さんは、こう言いました。
「家に帰ってシグナルを見て、シグナルが出てれば注文します。」
と。まさに、多くのシステムトレーダーがあっけに取られる一言だったでしょう。ですが、それこそが、システムトレードの真骨頂であり、あるべき姿であると、私を含め、システムトレーダー全員が理解できたときでしょう。そのようなこともあり、その後は、同様のことがあっても、同じ状況には陥りませんでした。
仮に自動発注でも…
だから、システムトレーダーでも、メンタルは重要です。いくら「シグナルの奴隷のごとくトレードする」といっても、その注文をするのはあなた自身です。だから、メンタルは重要です。でも、そうなると一つの案として出て来るのが「自動発注」です。自動発注にすれば、勝手に機械がやってくれるので、気にならなくなるという案です。
でも、果たしてそうでしょうか?きっと、メンタルが整っていなければ、結局自動発注でも「何を注文しているか?」「正常に動いているか?」などなどが気になってしまうでしょう。だから、かえって自分で発注したほうが、メンタル的に良いということも十分に考えられるでしょう。
つまり、結局のところ、その自動発注も、その人自身のメンタルが「シグナルの奴隷のごとくトレードする」という状態になっていれば問題ありませんが、そうでなければ何の意味もないということでしょう。ですが、メンタルが整っているシステムトレーダーであれば、そういったものを使うと、本当の意味での効率化になり、良い結果を生むでしょう。
メンタルの奥底に眠るものとは?
というように…実は、全く同じものでも「使う人のメンタル」=「使う人のマインドセット(心構え)」で、結果は全く変わってしまうということなのです。だから、システムトレードに限らず、他の投資法やトレード方でも、最終的には、メンタルが重要だと表現したり、マインドセットが重要だと表現したりしているのでしょう。
でも、ここで一つ不思議なことがあります。では、その重要だと言われるメンタルやマインドセットとは、いったい何なのでしょうか?あなたは、それが分かるでしょうか…。実は、これ案外、そこまで追求して書かれたものや表現されたものは見かけません。ですので、私は考えました。すると、それはある本にヒントがありました。それが、冒頭のものです。そして、その一節
『自分で考えて行動する。自分に責任を持つ。』=『主体的になる』
ということでした。
あなたはどっち?
トレードにおける主体的とは、言い換えれば「自分で考えてトレードする」ということです。何かに依存するのではなく、自立するということです。この主体的を例えると、天気が良いかもしれません。例えば、「今日は雨だから気分が沈む」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。まさに、これが依存している状態です。
本来であれば、自分の気分と天気には関係がありません。ですが、主体的ではない依存型の人は、天気によって気分を左右されてしまいます。反対に、主体的である人は、天気によって気分を左右されることはありません。
株価が上がればハッピー?
まさに、トレーダーも同じです。例えば、主体的でない、依存型のトレーダーであれば…
◯目先の株価の動きで気分が変わる=上がればハッピー、下がればアンハッピー
◯一回ごとの利益と損失で気分が変わる=利益になればハッピー、損失になればアンハッピー
◯利益を上げることに固執する=特定の銘柄に固執、損失を経験する銘柄は一生トレードしたくない
◯自分の状況に関係なく良いと聞いた戦略・方法を取り入れる=自分の生活を戦略に合わせる
というように、自分とは関係のない、まさに「天気」である外部要因に依存して、自分が上がったり下がったり、していくでしょう。
株価が上がっても関係ない理由は?
では、反対に依存型ではなく「主体的なトレーダー」はどうでしょうか?
◯目先の株価の動きで気分が変わらない=長期的利益重視
◯一回ごとの利益と損失で気分が変わらない=長期的利益重視
◯利益を上げることに固執しない=長期的利益重視
◯自分の状況に合わせた戦略・方法を取り入れる=長期的利益重視
というように、全く反対です。そして、それは裏を返せば、「トレードとは、勝ったり負けたりを繰り返して、長期的に利益を積み上げていくもの」ということを理解し、受け入れているので「長期的利益重視」ということになるでしょう。
自分で考えないトレーダーと考えるトレーダー
加えて、依存型のトレーダーは、上を見ると分かるように、全て「依存」です。だから、自分以外の外の要因によって、自分の状態が決められてしまうので、言ってしまえば「自分で考えていないトレーダー」でしょう。一方、主体的なトレーダーは、外部に影響されません。だから、「自分で考えるトレーダー」です。
つまり、端的に言えば、
「自分で考えていないトレーダー」
「自分で考えるトレーダー」
のどちらであるかで、主体的であるかどうかが決まるということです。そして、その主体的であるかどうかが、シグナル通りにトレードできるかどうかを左右したり、売買ルールそのものを作れるかどうかが変わってくるのでしょう。
だから、もしシグナル通りにトレードできないという場合は、あなたが「自分で考えているか」=「主体的であるか」を問わない限り、なかなか難しいということです。仮に、一時的にシグナル通りにトレードできても、主体的でなければ、外部要因に依存して、また変わってしまいます。でも、主体的であれば、外部要因は関係ないので継続できます。
バフェットの行動を思い返せば…
というように、この主体的であるかどうかが、実は様々なメンタルの根底にあるのではないでしょうか。そう考えると、いわゆる成功しているトレーダーや、投資家というのは、主体的な人ばかりです。斉藤正章さんは、先ほどの例の通りですし、バフェットもそうでしょう。ハイテク株を買わないことで揶揄された時期もありましたが、バフェットは、その揶揄で自分を崩すことはありませんでした。
つまり、こういった部分からも分かるように、「依存型」のトレーダーなのか、「主体的」なトレーダーなのかは、結果も大きく変えてしまうのでしょう。いかがでしょうか?こうやって見ると、何か一つメカニズムのようなものが見えてきますよね。きっと、この考えは、あなたのシステムトレーダーとしての長期的活動のお役に立てるはずです。ぜひ、あなたもこの主体的について考えてみてください。
ー西村剛
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