日本株また失速…これからどうなる？

2018.01.27

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From；西村剛

昨日（1/26）の日本株市場は、日経平均株価だけ下落しました。

詳細を確認すると、日経平均株価は、前日比0.1％マイナスの23,631円88銭、マザーズ指数は、前日比0.2％プラスの1351.89ポイントでした。冬季オリンピックを控え、北朝鮮問題が小康状態ではありますが、株価を押し上げる新しい材料もないからか、日経平均株価は24,000円を上値に、ボックス圏で推移しています。

日本株再び失速…

そして、マザーズ指数は上昇し、東証2部指数も依然として高値圏で推移しています。しかしならがら、高値を超えていく勢いが衰え、やや失速気味と言って良いでしょう。つまり、今の日本株市場は、大型株も中小型株も全体的に小康状態で、再び失速したところでしょう。

振り返れば、ほんの一瞬盛り上がっただけで、再び失速しています。ですので、これからの日本株の展開が気になっている方も多いのではないでしょうか？そこで今回は、この失速した日本株がどう動くのか、私の見解をお伝えしましょう。

今の日本株市場の状況は？

まず、今後の展開を考えるうえで、一つ捉えて起きたいのが、株式市場の過熱感です。やはり、高値を更新せずボックス圏を推移していることもあり、買われ過ぎの過熱感は薄れつつあります。具体的に日経平均株価のRSI（9日）を見ると、49％まで下がっています。やはり、この数字を見ても過熱感が薄れているのは間違いないでしょう。

では、これが何を意味するかですが、結論を言えば、短期的に見て「今まさに、上昇トレンドが継続するか？それとも下落トレンドに突入するか？」の間にきているでしょう。では、そのポイントになることですが、それはこれから株価を動かす要因になるものが何かです。

次に株価を動かす出来事は？

では、これから株価を動かす要因になるものは、何があるでしょうか？カンの良いあなたであれば、もうお気づきでしょう。そうですね、これから本格化する第三四半期決算発表です。今のところ、おおむね好調な決算を発表する企業が多いと見られています。ですので、この発表が本格化したタイミングで、どのように動くかが今後の展開を左右するでしょう。

次は、下落トレンドの可能性も…

もし、このまま上昇トレンドが続くのであれば、決算発表の本格化をきっかけにして、好決算を発表した企業の株価の上昇が期待できるでしょう。反対に、もし好決算を発表したにも関わらず、株価が下落するようなことがあれば、それは短期的に見て上昇トレンドが終了に向かっているサインになるでしょう。

このように、今の状況は、これからの株価を動かす要因になる第三四半期決算発表を前に、どちらに転ぶか全く分からない状況でもあります。その決算発表後の株価の動き次第で、さらなる上昇トレンドになるのか、それとも短期的に見て上昇トレンドが終了して、下落トレンドに転じるのかの境目と考えるのが妥当でしょう。

そして、株価は乱高下に…

そうなると、ここから考えられるのは株価の乱高下です。こういったトレンドが境目のときは、どちらになるか分からないこともあり、目の前の株価に右往左往する投資家が増えます。特に、私たち以外の個人投資家は、目の前の株価に右往左往しやすいものです。

そうなると、日本株市場を形成する、二大投資家の一人である個人投資家が右往左往するので、株価も乱高下する可能性が高いでしょう。そして、そうなると、目の前の株価に振り回せれるので、まるで触覚を失ったように、どちらに進んで良いか分からない個人投資家が増え、株価の動きと反対の行動をいつの間にかとってしまう動きが見られます。

乱高下すれば、私たちのチャンス

ですが…これは彼らには申し訳ないのですが、まさにこの状況に陥れば、私たちシステムトレーダーのチャンスでしょう。押し目買い戦略のチャンスです。押し目買い戦略は、株価が上昇トレンドの中にあるときの、一時的な下落を捉えるものです。

逆張り戦略の親戚のような戦略で、逆張り戦略よりもリターンは少ないものの、ミドルリスクという低リスクの部分が運用しやすい戦略です。そのようなこともあり、私たちシステムトレーダーの中でも、メインの戦略として運用したり、得意としている人が多いでしょう。

私たちシステムトレーダーがすべきこと

まさに、そのチャンスがそろそろきそうです。ですので、もし乱高下が始まったら、それはチャンスと思い、これまでと変わらず、シグナルの奴隷のごとく、シグナル通りにトレードをしましょう。そうすることで、私たち以外の個人投資家が、目の前の株価に右往左往するのを横目に、私たちシステムトレーダーは別世界で着実に利益を積み上げることができるでしょう。

そうすることが、またあなたが望む成功へ近づくことになります。こういうときだからこそ、いつも通りの行動を心がけ、着実に利益を積み上げていきましょう。そして、同時にシステムトレーダーの良さを実感し、更に次の利益獲得に向けて動き出しましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 （過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある） システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。