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From:西村剛
ここ最近、このような話が多いかもしれません。
もちろん、私たちシステムトレーダーにとって、目先の株価の動きは関係ないので、あまり必要な情報ではないでしょう。ただ、私たちシステムトレーダーの利益の源泉は、彼らのような個人投資家の心理の上手く活用することがです。
私たち=火事場泥棒?
例えば、逆張り戦略が分かりやすいでしょう。まるで私たちは火事場泥棒のごとく、パニックになった株式市場で買いあさります。彼らは、暴落が起きれば、この世の終わりのようになり、冷静な判断なしに売り放ちます。ですが、私たちシステムトレーダーは、それが「適正株価よりも一時的に下がっただけ」と分かっているので、買いあさります。そして、適正株価に戻るときに利益を得て、着実に利益を積み上げていくでしょう。
このように、まさに私たちシステムトレーダーは、私たち以外の個人投資家の反対の道を行くトレーダーでもあります。そういった意味では、目先の株価の動きが関係ないとはいえ、彼らの心理を知っておくのは重要です。そういった意味でも、これからの株式市場がどのような展開になるのか、私の見解をお伝えしましょう。
ただ、カンの良いあなたであれば…
ちなみに、、、最近このような話が多いということは、もうカンの良いあなたであれば、その理由がお分かりでしょう。そうですね。その理由は、まず昨日(1/30)の株式市場を振り返ってからお話ししましょう。
日経平均株価大幅下落…
昨日の日本株市場は、大幅に下落しました。日経平均株価は、前日比1.4%マイナスの23,291円97銭、マザーズ指数は前日比1.1%マイナスの1318.92ポイントでした。ここ最近、下落はたくさんあったものの、その中では大幅下落だったでしょう。
ただ、ここで注意したいのが、今は日経平均株価が2万円台だということです。もちろん、これは1つの考え方であり、目安の話ではありますが、1万円台の下落と、2万円台の下落は幅が変わります。その理由をカンタンに言えば、同じ1%でも円にすると、幅が違うからです。だから、2万円では、下落も上昇も、1万円台のときよりも大きく振れます。ぜひ、これを頭にいれておきましょう。
とはいえ、昨日の日経平均株価は、約340円下落しているので大幅下落です。もし、これが1万円台前半で起きたら、大きな出来事かもしれません。もしくは、1万円台前半では、同じような状況で、同じことは起きないかもしれません。ですが、そうは言っても幅の大きい下落です。
大幅下落の理由は?
この下落の大きな理由は、1/29(月)の米国株式市場の下落と、為替が円高方向に動いたことでした。米国市場に目立った悪材料があったわけではありませんが、ハイテク企業の決算が、あまり良くなかったことや、原油価格が下落したことなど、複合的な要因で、米国株が下落しました。そして、その影響を受けて、日本だけでなく、アジアの株式市場全体が下落しました。
まさにトレンドの境界線
では、この下落で今後の株式市場がどうなるかですが…結論を申し上げれば、私はあまり心配しなくて良いと考えています。米国株は下落したものの、依然として上昇トレンドは継続しています。また、日本株も依然として、高値圏にあります。それを考慮すると、このままずるずると下落することはないだろうと考えています。
警告!!暴落の前兆が…
ただし、1つだけ注意点もあります。それは「暴落」です。これはまさに今の状況を踏まえた話です。今回の下落のように、特に悪材料がない中での下落は、これまで顕在化していない何らかのリスクが、顕在化してきた可能性があります。
もちろん、それは私にも分からないのですが、こういった状況のとき、過去の株式市場では、ドンと一気に暴落が起きることが何度もありました。だから、一つの暴落の前兆とも言える状況なのです。ですので、もしかすると、近いうちに、これまで顕在化しなかった悪材料が一気に出てきて、暴落という展開も考えておいたほうが良いでしょう。
私たちシステムトレーダーが今すべきことは「資金管理」
また、ここからこの流れのまま短期的に上昇トレンドになるのか、下落トレンドになるのかですが、これは先日お伝えしたとおり、今は境界線でしょう。その証拠として、カンの良いあなたであれば、お気づきのように、株価が乱高下しつつあります。
このような境界線の段階ですと、私たちシステムトレーダー以外の個人投資家たちは、目の前の株価に翻弄され、どちらに進んで良いか全く分からない状況に陥ります。株価に翻弄され続けると、そのうち方向感覚を失い、完全にどちらに進んで良いか分からなくなり、株価の動きとは全く反対の行動をするということも珍しくありません。
チャンスだが、ピンチになる可能性も…
そして、そのような状況になると当然のことながら、株価のボラティリティが大きくなります。ということは…そうですね、私たちシステムトレーダーにとっては、願ってもないチャンスですね。このボラティリティの大きさは、利益の源泉ですので、見逃せないでしょう。
ただ、その一方で、しっかりしてやらなければならないのが資金管理です。ミイラ取りがミイラになるではないですが、彼らの動きを利益の源泉にしているのに、資金管理を怠ると、自分が利益の源泉になってしまうことも十分に考えられます。
だから、私たちシステムトレーダーにとってチャンスではあるのですが、十分に気を引き締めてトレードしていきましょう。いつも通り、シグナルの奴隷のごとくとトレードし、着実に利益を積み上げていきましょう。それが、あなたの望む成功へ、また一歩近づくことになるのですから…。
ー西村剛
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