警告!! これが株価の底と考えてはいけません。なぜなら…



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From;西村剛

日本株の暴落相場の終わりが見えません。

昨日(2/9)に日本株市場は、大幅下落しました。日経平均株価は、前日比2.3%マイナスの21,382円62銭、マザーズ指数は、前日比1.7%下落の1191.73ポイントでした。この下落の要因は、前日の米国ダウ指数が下落したことでしょう。4./1%下落したことで、日本株も寄り付きから大幅に下落しました。

この暴落相場は、いつ終わるのか?

依然として、日本株の下落が止まりません。あまりに大きく下がったので、つい反発を期待しそうになった個人投資家も多かったでしょう。ですが、警鐘を鳴らしていたように、過度な期待はいけない状況が続いています。そして、今、ここからいったいどうなるのか?非常に心配な方も多いでしょう。

そこで今日は、昨日もお伝えした暴落指数に加え、最新の暴落指数も含めて、この暴落相場の底はどこなのか考えてみたいと思います。なお、この暴落指数は、私が独自に作成したもので、一般的なものではありません。ですが、過去の株式市場でも有効な判断材料として活用してきた指数です。

下値の目安は?

では、暴落指数を振り返る前に、今の株価の動きから、下値の目処を考えてみましょう。今、日経平均株価は、75日移動平均線を大きく割り込んでいます。それをふまえると、次の下値の目処は「52週移動平均線の20,693円」でしょう。

ここから長期でも下落トレンド突入の可能性…

これを割り込むか、それとも割り込まないかが、今後の焦点になると思います。仮に、この水準を割り込むようなことがあれば、これまで長期では上昇トレンドであった株式市場が、いよいよ長期での下落トレンドに転換する可能性があります。ですので、特に週明けの以降の日経平均株価の動向には注意が必要です。

しかも、現状を見る限り、この暴落のきっかけになった米国10年債の利回りは、依然として「2.85%」と高水準になっています。これをふまえると、週明けから、それ以降も、値動きが荒い展開が続く可能性が高いでしょう。ですので、少なくとも、現状を底打ちを考えるのは危険でしょう。

暴落指数の動き

ただ、そうは言っても、ここまで下がったのだから、そろそろ底打ちなのではないか?と淡い期待を抱く個人投資家も多いでしょう。そこで、ここからは昨日も確認した「暴落指数」を見てみましょう。

まず、昨日時点の銘柄数を確認すると「8銘柄」です。暴落のあった2/6(火)も含めると、このように推移しています。

◯2/6(火):12銘柄
◯2/7(水):6銘柄
◯2/8(木):5銘柄
◯2/9(金):8銘柄

一昨日までは暴落指数が、徐々に減っていました。ですが、昨日再び増えました。通常、暴落が底打ちするの目安は、この銘柄数が「50」になった場合です。それをふまえると、まだそこに到達していないので、底打ちだと安心できる水準ではないでしょう。

やはり、いつ何が起きてもおかしくない状況が続く…

これは昨日もお伝えしましたが、この動きは2014年10月に起きた暴落と同じような推移になっています。しかも、このときの暴落も「米国経済」が原因でした。日経平均株価は16,300円から14,500円まで下落し、その後2週間程度で暴落前の水準にまで回復しました。ここからも、まだ安心できないことがお分かりいただけるでしょう。

なお、補足として、「終値と25日移動平均線との乖離率が-20%以上ある銘柄」を見てみましょう。確認したところ、昨日時点で「83銘柄」です。つまり、これはもう一段の下落があれば、勝率90%の逆張り戦略のシグナルが発動するタイミングでもあります。ただし、まだその水準にも達していません。

それも考慮すると、現状は、いつ何が起きてもおかしくない状況と言えるでしょう。だから、このように指数で確認すると、これが株価の底だと判断するのは非常に危険だということが実感いただけるのではないでしょうか。

私たちシステムトレーダーがすべきこと

では、このようなとき、私たちシステムトレーダーは、どのように対応すれば良いのでしょうか。それは、昨日もお伝えした通り、いつも通り目先の株価や利益や損失に振り回されることなく「シグナルの奴隷のごとくトレードする」ことです。そして、このような状況のときは、特に「自信のある売買ルール」でトレードすることが必須です。

また、その自信のある売買ルールの「資金管理」を徹底し、リスク分散ができているか、または過度にリスクをとっていないかを確認することが必須です。さらには、最大ドローダウンの更新を見越して、備えておくのも必須でしょう。

最大ドローダウンの更新を見据えて…

特に、このドローダウンの更新は、一度痛い目に合わないと、なかなか対応ができない部分でもあります。検証しているから大丈夫と思うのはもちろん良いのですが、現実では、必ず想像よりも事態が悪化する可能性があるということを念頭におかないといけません。

もちろん、しっかり検証していれば、検証結果の通りドローダウンが収まるかもしれません。ただ、システムトレードも100%の再現性を約束できるものではないので、その点は十分に注意が必要でしょう。万が一に備えるのは、システムトレードに限らず重要なことです。

ですので、資金管理やこのような最大ドローダウンの更新を見据えながら、これからの株式市場の動向に耐えられるように売買ルールの準備と心構えをしていきましょう。このちょっとしたあなたの行動が、この終わりの見えない暴落相場を乗り切ることにつながります。ぜひ、週明けの株式市場に向けて準備を進めましょう。

ー西村剛

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西村 剛

Yahoo!ファイナンス 株の達人・証券アナリスト兼ファンドマネジャー・AllAboutガイド。 現在、30名の一流システムトレーダーを育成する特別プログラム講師に従事 (過去にも120名以上が一流システムトレーダーとして成長した実績がある) システムトレードを、全くの初心者でも分かりやすく、やさしい言葉を使うことから、受講生の成長度の高さや信頼を多く集める、教え上手な専門家。